なんば・森ノ宮・神保町の3劇場が初の合同イベント! オールマンゲキで東西芸人30組が「キセキ」の大集結

大阪・なんばの「よしもと漫才劇場(マンゲキ)」、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA SSホールの「森ノ宮よしもと漫才劇場」、東京・神保町の「神保町よしもと漫才劇場」。「上方漫才協会」10周年を記念して、合同イベント『オールマンゲキ~漫才劇場×神保町×森ノ宮の3劇場が集まって大はしゃぎ!目指せマンゲキ天下統一~』が、2月11日(火・祝)にCOOL JAPAN PARK TTホールで開催されました。ラストではこの夏、4月にオープンする4館目のマンゲキ「渋谷よしもと漫才劇場」を含めた「オールマンゲキ」の東京公演を開催するという重大発表も。総勢30組の芸人が登場し、計6時間に及んだ一大イベントの様子をレポートします!

出典: FANY マガジン
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エルフ荒川のコールで6時間のイベントが開幕!

大阪から20組、神保町から10組の計30組のよしもと漫才劇場所属芸人が登場した今回のイベントは、三部構成。それぞれネタブロックと各劇場の名物コーナーを2つという流れです。

第一部のオープニングにはダブルヒガシ(大東翔生、東良介)、エルフ(荒川、はる)が登場します。東から、この日は120分×三部の計6時間のイベントであることが伝えられると、荒川は「サイコー! フェス大好き!」と“らしさ”いっぱいにコメント。さらに「仲良し4人組で〜す!」と笑わせます。

さらに「三部とも来る人は?」と会場に問いかけると、ほとんどの手が上がったことにビックリ。荒川がちょっと長めの「大阪と東京のマンゲキメンバーが、いまこうやって集まれるということをみんなで噛みしめる、それは〜?」のコールを繰り出すと、会場が「キセキ!」とレスポンスしてイベントがスタートしました。

M-1ファイナリストら東西の人気若手が続々登場!

ネタブロック1番手は、ブラゴーリ(塚田裕輝、大ちゃん)。舞台をいっぱいに使った動きのあるネタで会場を沸かせます。ぐろう(家村涼太、高松巧)は家村のファッションで会場を爆笑させると安定のネタを披露。テンポのいいしゃべりで笑わせた三遊間(稲継諒、さくらい)に続いての『M-1グランプリ2024』ファイナリスト、エバース(佐々木隆史、町田和樹)はさすがの爆笑を起こします。

出典: FANY マガジン
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さらに、このブロック唯一のピン芸人やました、神保町をメインに活動しているネイチャーバーガー(三浦リョースケ、笹本はやて)、ツカミから爆笑をかっさらったタチマチ(安達周平、胡内佑介)、土屋の出題する微妙なクイズで笑わせたミカボ(土屋翼、山田裕磨)と続き、東京進出を発表したばかりのラニーノーズ(洲崎貴郁、山田健人)が得意の歌ネタで会場を巻き込むと、ラストはこれまた『M-1 2024』ファイナリストのバッテリィズ(エース、寺家)が盛り上げました。

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森ノ宮マンゲキの名物コーナーで爆笑!

コーナーの時間は、「ヒガシのマワシ」から。MCのダブルヒガシ・東が大好きなメンバーを集めて、さまざまなゲームを行うという、森ノ宮よしもと漫才劇場でお馴染みの企画です。

長過ぎるファンファーレのあとに、赤いTシャツのAチームと青いTシャツのBチームに分かれた芸人たちが登場。チーム戦で負けたほうは、各参加者が“恋愛に関して真面目に答えた恥ずかしいアンケート”の答えをバラされることが伝えられると、さっそくスタートです!

【Aチーム】20世紀(しげ、木本悠斗)、cacao(高橋、浦田スターク、たっぺい)、ジョックロック(福本ユウショウ、ゆうじろー)、ナイチンゲールダンス(中野なかるてぃん、ヤス)、大東

【Bチーム】豪快キャプテン(べーやん、山下ギャンブルゴリラ)、タイムキーパー(ひでき、まついあきら)、空前メテオ(大門正尚、茶屋)、世間知らズ(さおり、椎木ゆうた)、めぞん(吉野おいなり君、原一刻)

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最初のゲームは「鬼ごっこ」です。15秒間の鬼ごっこで最後に鬼だった人が負けになりますが、最初の戦いはAチームの負け。「ファーストキスは何歳のときでどんな味がした?」というアンケートの答えをバラされたのは20世紀・しげ。その内容にメンバーからブーイングが起こります。そこからも世間知らズ・椎木、めぞん・原がアンケートの答えをバラされると、会場から笑いと悲鳴が上がりました。

2つめの「雑草バトル」は、各チームの代表者1人が会場の敷地外から雑草を取ってきて、早く帰って来た方or大きな雑草だったほうが勝ちというもの。cacao・高橋、めぞん・吉野が対決し、いち早く戻ってきたのは高橋。それに対して吉野は……。

3つめは「いっちゃん足臭いヤツが勝ち!」。タイトル通り、いちばん足の臭い人が勝ちというシンプルなゲームです。各チームが全員の足のにおいをチェックした結果、20世紀・しげvsタイムキーパー・ひできの決勝戦が行われましたが、その結果に会場は爆笑!

そしてゲームで負けチームが決まるたびに「あなたにとって恋愛とは?」→「生き様」、「理想のプロポーズのセリフは?」→「味噌汁系でいこうかなとは思ってます」などの恥ずかしいアンケートが暴露され、大いに盛り上がりました。

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フースーヤ・谷口の言葉に翻弄されるメンバーたち

コーナー2つめは、からし蓮根・杉本青空がMCの「ストーリーテラー谷口おさむ 冬のオールマンゲキ特別編」。もともとは森ノ宮マンゲキの15分コーナーだったものが、2024年夏に60分ライブに拡大、今回は晴れてオールマンゲキでの開催となりました。

フースーヤ・谷口理を中心にコーナーにチャレンジするのは、以下のメンバーたち。谷口が自分の好きなタイミングで登場してその後の展開を伝えると、メンバーはそのとおりにコーナーを進めていくというルールです。

【参加メンバー】からし蓮根・伊織、真輝志、フースーヤ・田中ショータイム、天才ピアニスト(竹内知咲、ますみ)、ぎょうぶ(為国、澤畑健二)、例えば炎(タキノルイ、田上)、軟水(大川内聡、つるまる)、エルフ、金魚番長(箕輪智征、古市勇介)

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スタートした瞬間から、「古市がとても楽しそう」「竹内がそれを暴力で止める」「関係ないところで為国がパンツ一丁」など、ストーリーテラーの谷口に翻弄されるメンバーたち。なんとかイス取りゲームが始まりますが、「つるまるとタキノ、実は付き合ってる」「澤畑、眼鏡が本体だった」「田上、モラハラ発動」「はる、横になってください」など、谷口の指示にメンバーたちは悪戦苦闘。その様子に会場は爆笑に包まれます。最後は新たなストーリーテラーが登場するなど、大いに盛り上がりました。

Tシャツ販促でエバース・町田が出血サービス!?

第二部は15:00スタート。オープニングにはバッテリィズとエバースという、『M-1グランプリ2024』決勝を大いに盛り上げた2組が登場します。4人は「イベントオリジナルのTシャツを買った人~?」と会場に問いかけ、そこからなぜかTシャツを買って、街で町田を見つけてタッチしたら、町田が100円支払うということに。町田の「100円!」コールに会場が「ちょうだーい!」のレスポンスで第二部がスタートしました。

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ネタブロック1組目は、例えば炎。トップらしく勢いのあるネタで会場を盛り上げると、東京組のめぞんは、独特の間合いのハイテンションネタで笑わせます。空前メテオは、スローなやりとりと言葉のチョイスが秀逸。元気いっぱいの挨拶でスタートしたナイチンゲールダンスは、保育園が舞台のネタを披露しました。

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ピン芸人の真輝志は、意外な設定の中学生が奮闘する姿で笑いを誘います。エルフは舞台裏の芸人の姿を盛り込んで爆笑をゲット。ぎょうぶは街中で“ある姿”になることの良し悪し、cacaoは同窓会を舞台にしたちょっとブラックなコントで笑わせます。福本のキレのあるツッコミとゆうじろーのボケが冴えたM-1ファイナリストのジョックロックに続き、第二部のネタブロックの最後は金魚番長が、多彩な動きでしっかり会場を沸かせました。

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“神保町名物”世間知らズ・椎木の迷走進行が大阪で!

コーナー1つめは世間知らズ・椎木がMCの「MC椎木!」です。神保町よしもと漫才劇場名物の1つが、椎木の迷走進行。今回は、椎木が行き当たりばったりのコーナーを考え、全員がそれにチャレンジしていきます。参加するのは以下の面々。アシスタントはカベポスター・浜田順平が担当しますが、登場からスベる椎木に会場から笑いが起こります。

【参加メンバー】ミカボ、ネイチャーバーガー、エバース、軟水、カベポスター(浜田順平、永見大吾)、バッテリィズ、天才ピアニスト、タチマチ、三遊間、やました

椎木は「とりあえずみんなで仲良くやろう」と提案すると、そこからメンバーたちにムチャぶりを開始。困惑するメンバーをよそに、椎木が即興で考えた1つめのコーナー「ソファに恋をした」が始まります。が、そのルール決めでも紛糾。なんとかスタートしたものの、やはり椎木のワンマンショー的展開に……。

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そこからもタンバリン、ヘビのおもちゃといったアイテムを使った椎木ワールドに会場も大盛り上がり。最後まで爆笑が止まりませんでした。

東京と大阪の芸人がステージ上でひとつに!

2つめのコーナーは、ミカボがMCの「ブラゴーリとネイチャーのコーナーライブ 英雄」です。神保町所属芸人配信視聴率ナンバー1のライブが大阪に初登場ということで、ブラゴーリ、ネイチャーバーガーの2組に加え、以下の大阪助っ人軍団が参加します。

【大阪助っ人軍団】20世紀、からし蓮根、ラニーノーズ、豪快キャプテン、ダブルヒガシ、フースーヤ、タイムキーパー、ぐろう

1つめの「ガチあっちむいてホイ!対決」は、ネイチャーバーガーチームはダブルヒガシ・東、ブラゴーリチームはラニーノーズ・山田が助っ人に決定。ただ全力であっちむいてホイ! をするだけにもかかわらず、ステージ上はヒートアップ! 会場もそれに合わせて盛り上がります。

そのあとも「一呼吸口喧嘩リレー対決」「フルスウィングよけてじゃんけんぽい」の勝負が行われましたが、ブラゴーリ、ネイチャーバーガーと大阪助っ人軍団の息が予想以上にピッタリ。抜群の相性で大盛り上がりとなりました。

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ラストの第三部もまずネタで大笑い!

第三部のオープニングはフースーヤ、ナイチンゲールダンスが担当。客席に三部とも観ている観客が多いことを知ると、「席替え〜!」の掛け声のあと、ナイチンゲールダンス・ヤスが客席後方へ移動して観客に声掛けして盛り上げます。

そして「オールマンゲキファイナル!」「スタート!」の声でネタブロックへ。1組目のタイムキーパーが父娘のほっこりするやりとりで笑いを取ると、フースーヤはらしさいっぱいのネタで盛り上げます。テンポのいいしゃべりで笑わせた天才ピアニストに続き、軟水は男2人のいざこざを笑えるコントに仕上げました。

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20世紀は、緩急の効いたネタを披露。豪快キャプテンは、女心をベースにしたやり取りで拍手笑いが起こります。第二部のコーナーを盛り上げた世間知らズは、ネタでもしっかり笑いを取ります。ダブルヒガシは大東に降りかかるさまざまな罰で、からし蓮根は男女の別れのシーンで、それぞれ会場を沸かせると、ラストはカベポスターが登場。持ち味の淡々としたテンポで次々と爆笑を生んでいました。

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若手芸人の楽屋ニュースも満載!

コーナーはバッテリィズ・寺家がMCの「おバカトライアル」から。2チームに分かれて社会常識が問われるさまざまなシチュエーションにチャレンジし、5つのチェックポイントをノーミスでクリアできれば成功、というものです。

【参加メンバー】バッテリィズ・エース、ラニーノーズ、ぐろう、例えば炎、cacao・たっぺい、高橋、ジョックロック・ゆうじろー、エルフ、ナイチンゲールダンス・ヤス、金魚番長

【審査員】カベポスター、ジョックロック・福本、cacao・浦田、ナイチンゲールダンス・中野

まずは「就職面接」から、ドアを3回ノック、“どうぞ”と言われたら“失礼いたします”と伝えてからドアを開ける、などのチェックポイントが用意されていましたが、挑戦したメンバーは常識面だけでなく、ボケについてダメ出しされるシーンも。続く「神社の参拝」では審査員全員がOKを出すメンバーが現れるなど、大いに盛り上がりました。

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コーナー2つめはぎょうぶ・澤畑がMCの「オールマンゲキ楽屋ニュース」です。参加メンバーたちが、とっておきの楽屋ニュースを発表します。

【参加メンバー】ぎょうぶ・為国、タチマチ、三遊間、空前メテオ、真輝志、やました、エバース、ブラゴーリ、めぞん

まずはバッテリィズ・寺家のすべり台のエピソードからスタート。そのあともエルフ・はるの移動手段、カベポスター・浜田とフースーヤ・谷口の記念撮影、おばあちゃんのせんべい、エバース・町田のトイレでのふるまいなど、ここでしか聞けないエピソードが続々と明かされると、会場も爆笑の連続でした。

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フィナーレでは重大発表も!

6時間にわたって行われたイベントもいよいよエンディング。ラストは、全員参加で何かしら共通点のあるチームを作り、1番を競う「ベストチームを決めよう」が行われました。「インバウンド」「おもしろ集団」「なかるてぃんず」「見た目が女性市議会議員」「日本を平和にしたいだけの人間」「実は今日という日を人一倍楽しみにしていた」など、さまざまな爆笑チームが登場します。

そんななか、優勝したのは「東南アジアでえげつないくらいおもろいやつ」。そのメンバーに会場、ステージも爆笑でした。

最後に、2025年4月に新たにオープンする『渋谷よしもと漫才劇場』を含めた、初のよしもと漫才劇場4館での「オールマンゲキ」を、2025年夏に東京で開催決定することが発表されました。と、ここでイベント終了かと思いきや、フースーヤ・田中ショータイム、ナイチンゲールダンス・ヤスが客席に登場! 最後は全員で「サクラ咲ケ」を熱唱しました。

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『オールマンゲキ~漫才劇場×神保町×森ノ宮の3劇場が集まって大はしゃぎ!目指せマンゲキ天下統一~』の模様は2月18日(火)23:59までオンラインで見逃し視聴ができます(チケット販売は同日正午まで)。その期間の好きなタイミングでFANYIDメンバーは24時間/プレミアムメンバーは72時間、見逃し視聴をお楽しみいただけます。

FANYオンラインチケット(配信)はこちらから。

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