アーティストとしても活動する吉本新喜劇の吉田ヒロによる個展が、6月18日(水)~24日(火)に髙島屋大阪店1階のグッドショックプレイスで開催されています。今回の『吉本新喜劇 吉田ヒロギャグアート展vol.7』では、吉田だけではなくアート好きな新喜劇座員たちの作品も展示。そんな“アーティスト”な座員たちの姿をレポートすべく、同じく吉本新喜劇座員でライターとしても活動する吉岡友見が、初日に潜入してきました!

新喜劇座員の個性的な作品も展示
天下の髙島屋さま、正面玄関入ってすぐ。黒い空間にカラフルな作品が並び、なんとも目立ちます! こんなところで個展ができるヒロ兄さん、やっぱりスゴイ……。干支になった吉田がなんとも可愛らしい『え~っと…ヒロ』という作品が会場正面で出迎えてくれます。
吉田が「長年の夢だったという」髙島屋大阪店での芸能人初となる個展を開催したのは昨年のこと。今回が2回目です。夢がすぐに2回も叶ったことについて、「こんな誇りに思うことはないなあ。」と感慨深げな吉田。
今回の個展に向けて新たに40作品ほど描き上げたというさまざまな作品たちは、吉田のギャグのように、何が飛び出すかわからない、可愛くもあり、カッコよくもあり、そして面白い作品たちです。



個性豊かな新喜劇座員の作品も目を引きます。前回の個展では「吉本新喜劇美術倶楽部」として活動する座員が出展しましたが、今回は希望者を募って作品を出展。
今回、初めて作品を作ったという山田花子の羊毛フェルト作品『HAMHAMハムスター』シリーズ(※売り切れ)に癒され、座長・酒井藍が吉田を描いた『役の幅ヒロ兄さん』シリーズは吉田の新喜劇でのさまざまなキャラを忠実に再現しました。
吉本新喜劇美術倶楽部の部長であるボンざわーるどはクリスタル作品に挑戦し、酒井をモデルにした『クリスタル藍ちゃん座長ロボ』で異彩を放ちます。のぶよしの哀愁漂う『煙が遮る景色』は、彼のじつは繊細な部分が作品に投影されていました。
おそらく座員・岡田直子をモチーフにしたであろう金原早苗の作品『玄関に置いておくと』シリーズも、思わず笑ってしまいます。
そして今回、山田と同じく初出展となる川筋ライラや生瀬行人といった若手座員の作品も展示。川筋の『朝と昼と夜の景色。なんばグランド花月非常階段』、コミカルに依存を描いた生瀬の『STOP!スマホ依存』など、いままで知らなかった後輩の一面を見ることができて、筆者は個人的に感動しました。
そして吉本新喜劇美術俱楽部の最年少部員である小林ゆうの『今日も元気です星人』シリーズは、彼女のはじける明るさが表現されています。新喜劇座員のあふれる才能が目白押しです……!


アーティスト名は“ヒロ崎ヒロオ”か“ヒロッセン”!?
開催初日のオープン前に吉田、山田、酒井が囲み取材に応じ、これから始まる個展への熱い想いを語ってくれました。
――個展開催おめでとうございます! まずは、いまの気持ちを聞かせてください。
吉田 大阪の髙島屋さんで個展をさせてもらうのが長年の夢だったのですが、2年連続で開催させてもらえて光栄です。今回は花子も初めて参加してくれて、前回より飛躍しているなと感じます。アーティストになってきていると思うので、アーティスト名を決めたいと思います。

酒井 突然ですね!?(笑)
吉田 宮崎駿さんが好きなので、アーティスト名は“ヒロ崎ヒロオ”
酒井 それはもう別もんですよね。
吉田 海外に行くときは、ラッセンが好きなので……“ヒロッセン”で。
酒井 うわー! イヤな予感が当たった!(笑)
吉田 トトロの曲流そうかな。
酒井 それはもう駿さんも髙島屋さんも怒ってきますって!
吉田 花子は今回、初めてやもんな。アーティスト名いるんちゃう?
山田 え……いりますね。私は草間彌生さんに憧れているので“クサッタヤオコ”で
酒井 ムチャクチャや!
――急にアーティスト名大喜利が始まりましたが、今回の注目ポイントなどがあれば教えてください。
吉田 『楽描き(RAKUGAKI)』という作品です。あえてヘタな絵を敷き詰めて描きました。ヘタな絵が作品として成立するのか挑戦しました。

酒井 グッズにしても可愛い! 味があって素敵です。
山田 私の見どころは初チャレンジです。手間ひまがかかって……。参加しようと思って“何しよう”から始まりました。子どもの彫刻刀があったから、最初は木彫りをやろうかと思ったけど難しくて。で、いろいろ探して羊毛フェルトになりました。
吉田 あのクオリティはすごいで!!
酒井 初めての作品も展示されてるので、花子姉さんの成長が見れます。
吉田 最初の作品は、犬のうんこみたいやもんな。
花子 やめてください!
吉田 (笑)。でも作品は「目」って大事で、いちばんセンスを問われるところ。花子のハムスターは目の位置が完璧やねん。
山田 目はいちばん時間がかかるんです。わかってくれて嬉しい! さすがやねえ!
酒井 どっちが先輩?(笑)。私は今回、ヒロ兄さんをどうしても描きたくて。ヒロ兄さんは“怖い親分”もすれば、“アホぼん”もされる。ほんとうに役の幅が広くて……それを描きました。
吉田 みんな個性があって、それぞれがいいなって。芸人もそれぞれでいいんやと思う。


目指すはラスベガスでの個展開催!
――今後の展望などはありますか?
吉田 2年連続でさせてもらえたので、3年、4年と今後も続けばいいなと。もし開催されなくても、意地でもどこか場所を探してやりたい。で、最終目標は海外。ラスベガスで開催したい。
酒井 なぜラスベガス?
吉田 ラスベガスしか海外知らんねん。
酒井 一点集中!?
――間寛平GM(ゼネラルマネージャー)が先日の月例会見で「作品買うわ」とおっしゃっていましたが、どの作品をお買い上げいただきたいですか?
吉田 『楽描き(RAKUGAKI)』(82万5000円)か、『かし』(99万円)です。高いです。
山田 きゅうじゅうきゅうまん!?
酒井 花子姉さん、今日いちばんの大声が出た!
――作品を何点ぐらい売りたい、とかありますか?
吉田 来年も開催できるように、頑張りたいです。髙島屋さんも吉本も商売なんでね。ひとつでも多く売れることを願っています。
酒井 5億って言っておきましょ(笑)。

両腕に腕時計を付けて「右目用、左目用」という新しいギャグも飛び出すヒロ兄さんらしい取材会でした。ギャグもアートも常に新しく生み出すヒロ兄さん、頭が上がらないです。
そして新喜劇座員の新たな魅力を垣間見ることができるアート展にぜひ足をお運びくださいませ!
イベント概要
吉本新喜劇 吉田ヒロ ギャグアート展Vol.7

期間:6月18日(水)~6月24日(火)
会場:髙島屋大阪店 1階グッドショックプレイス
※品数に限りがございますので、売り切れの節はご容赦ください。
詳細はこちらから。