関西で活躍する芸歴10年以下の若手漫才師の登竜門、第15回『ytv漫才新人賞決定戦』が3月1日(日)に大阪市内で行われ、最終決戦でぐろう(家村涼太、高松巧)とシカノシンプ(北川、ゆのき)が激突。その結果、ぐろうが15代王者に輝きました! 3回目の本選出場にして、ついにつかんだ栄冠。「本当にホッとした」と安堵の表情で喜びを語りました。

「もう出なくていいんだ、という気持ちが…」
決定戦終了後の会見で、優勝を決めたぐろう・高松は率直な心境を語りました。
「(優勝まで)3年かかってるので、優勝したら泣くのかなと思ってたけど、全然涙が出ませんでした。うれしかったというか、なんか『助かった!』という感覚。『もう出なくていいんだ』と、そっちの気持ちのほうが勝ちました」
同じく涙を見せなかった家村も、同じ思いだったようで、「僕も絶対泣くと思ってましたが、オープニングVTRのほうが泣けました(笑)。本当にホッとしました。取り切れてなかったんで」と安堵の表情です。

この日、審査員を務めたのはハイヒール・リンゴ、ザ・プラン9のお~い!久馬、ハリウッドザコシショウ、フットボールアワー・岩尾望、霜降り明星・粗品の5人。
1stラウンドは、敗者復活枠のタチマチ(安達周平、胡内佑介)がトップバッターを務め、続いて生姜猫(川﨑、ケージュ、カンサイ)、ぎょうぶ(為国、澤畑健二)、ぐろう、マーメイド(田村境祐、テクニック。)、シカノシンプ、天才ピアニスト(竹内知咲、ますみ)の順で、この日のために仕上げたネタを披露しました。

審査員は、1人につき持ち点100点の500点満点。その結果、459点のぐろうが1位通過、455点のシカノシンプが2位通過で最終決戦進出を決めました。3年連続で本選出場のぐろうは芸歴6年目。かたや初出場のシカノシンプは芸歴5年目で、コントにも定評のある“二刀流”コンビです。
シカノシンプは、ケータイショップを訪れた少し風変わりな客・北川と、その対応に四苦八苦する店員・ゆのきとのやりとりで笑いを増幅させる漫才コント。
一方のぐろうは、一軒家のファンシーな表札に物申す家村にツッコミまくる高松の絶妙なやりとりで会場をわかせます。
まったく異なる魅力が火花を散らす対決は……審査員の決選投票の結果、5票のうち4票をぐろうが獲得。第15代の王者に輝きました。

「これからどんどん、でっかくなります!」
優勝が決まった瞬間、ぐっとうつむいて喜びを噛み締めるような表情をしたぐろうの2人。そしてキラキラと光る紙吹雪が舞い散るなか、2人で固く抱き合って「よっしゃー!」と喜びを爆発!
審査員のリンゴは「今回は、奇しくもROUND1で勝ち上がった2組の最終決戦になりました。そして、やっぱり若手の台頭がすごい。来年も楽しみにしたいです」と期待を寄せました。
家村は「これからどんどん、でっかくなります!」と宣言。
高松は「空前メテオ、見たかー!」と、2024年の第13回大会で、最終決戦の結果、優勝をさらわれた同期の空前メテオ(大門正尚、茶屋)の名前を叫び、大会を締めくくりました。

家村「僕も丸くなりました」
ぐろうは、『ytv漫才新人賞決定戦』初出場となった第13回(2024年)では、同期の空前メテオと最終決戦の末に敗退。続く第14回(2025年)は、1年を通して3回行われるROUNDすべてに出場し、結果は3回とも3位。決定戦には「敗者復活枠」で進出しましたが、最終結果は4位でした。優勝が手の届く位置にありながら、あと一歩が届かない……そんな優勝までの道のりだったといいます。
「初めて出たときは、ROUND1で1位通過できたから、そのままバーッといくぞ、と思っていたら準優勝で、その翌年も結構キツかったので、苦しめられたなという印象です」

優勝会見で高松がこう語ると、家村も「3年間の喜怒哀楽が全部詰まっています」と振り返ります。
「2年前、ROUND1で1位通過したときに世の中に知ってもらえたのはよかったけど、準優勝で。翌年は予選のROUNDで、悔しい結果に怒ってしまったこともありました。本戦に行くたびに『前は同期の空前メテオに負けましたけど……』と言われるのも悲しかったですね。
でも今日、出番前に(高松に)『楽しくやろうぜ』って言ったんですよ。それが喜びに繋がった。本当に、四字熟語ってすごい。よくできてるなと思います」

この3年間で、ネタに取り組む姿勢にも変化があったと明かしました。
「掛け合いの比率を8:2から6:4くらいに変えるように努力はしました」(高松)
「以前はずっと僕ひとりでしゃべってる感じやったんですけど、結構話し合う機会が増えましたし、高松の意見を聞くようになりました。僕も丸くなりました」(家村)
余裕を持って後輩をごはんに誘いたい
また優勝者に贈られる賞金100万円、そして“ご褒美特番”の話題にも。
高松は「後輩もいるので、『みんなでごはんに行こう』と誘いたい」と笑顔。家村も「余裕を持って(後輩を)お誘いしたい」と話しつつ、「“衣装”を購入したい」とも明かします。

さらに「お金が大好き」と公言する高松は、ご褒美特番について「カジノドキュメンタリー番組とか?」とアイデアを提案。これを受けて家村は、「僕は料理が好きなので、唐揚げを揚げて、カジノ帰りの高松をもてなします」とコメントし、早くも特番プランは完成!?
一方で家村は、「大相撲が好き」とも告白。もし特番で会えるなら、「荒汐部屋の若隆景はずっとファンなので会いたいです。宇良関のふくらはぎも見てみたい」と、目を輝かせていました。
