東大生プロデュース企画でぼる塾あんり「こんなこと言うから好きになっちゃう!」

東大生がプロデュースし、吉本の若手芸人が出演する企画ライブ『東大×吉本 笑いの傾向と対策 令和3年度版』が9月27日(月)、東京・神保町よしもと漫才劇場で開催されました。東大生たちの学術的な視点とお笑いが融合した、この革新的なイベントに出演したのは、令和ロマン、ぼる塾、ラタタッタ、プリズンクイズチャンネルの4組。史上初となる意外なタッグがどんな化学反応を生んだのか、徹底レポートします!

出典: FANY マガジン

このユニークなライブは、東京大学の「知」と吉本興業の「エンターテインメント」を掛け合わせてコラボする『笑う東大、学ぶ吉本プロジェクト』の一環として実施されたもの。プロデューサー体験を通じ、東大生たちが新しいアイデアや発想を生み出す力を身に付けることが1つの目的となっています。

まさかの順位発表に落胆

今回、出演した4組は無作為に選ばれたわけではありません。東大生が事前に神保町で活躍する芸人たちのネタを見てランキング。その上位の芸人が登場……のはずでしたが、じつはライブに呼ばれたのは「ベスト3」と「最下位」の芸人。MCの令和ロマン以外はこの事実を知らず、順位発表では戦々恐々に!

その気になる順位は……。

1位 令和ロマン(髙比良くるま、松井ケムリ)
2位 ぼる塾(きりやはるか、あんり、田辺智加)
3位 ラタタッタ(古谷敦宏、渡辺ポット)
最下位 プリズンクイズチャンネル(竜大、庄田健裕)

まさかの発表に、最下位でライブに呼ばれたとは思っていなかったプリズンの2人は落胆。「お母さんにも、“東大生に選ばれた”って言っていたのに!」と嘆いて、会場の笑いを誘いました。

出典: FANY マガジン

東大生がネタを分析

さらに東大生は、それぞれのネタを“解剖”し、どこが面白いのか分析。

「ツッコミには『意味指摘型』と『否定的感想型』があるが、そのどちらもバランスよく配置され、笑いがワンパターン化していない」と評価されたのは令和ロマン。ぼる塾は「シュールな雰囲気が貫かれていて好み。3人で話を進める型が決まっているのも、予想と裏切りが発生する土壌になっている」と分析され、その的確な意見に芸人たちも舌を巻きます。

出典: FANY マガジン

3位のラタタッタは「演技力が高い」と評価されつつ、「笑えなかった」という厳しい意見も。最下位のプリズンに至っては「積極的な最下位として推したい」といった声が……。

そんなプリズンのネタについて、ステージに上がった東大生の1人、小牧さんは「意味があるのかと思って何度も見たんですけど……無秩序で笑いを起こすのはすごいなって思いました」と評価します。くるまが「あえて無秩序にしているんですよね?」と助け船を出すと、プリズンの2人は「いいえ!」ときっぱり否定して笑いを起こしていました。

出典: FANY マガジン

そのほか、東大生が考えたお題に芸人チームが挑む大喜利コーナーも。東大生が事前に用意した「学術的に面白い回答」を、芸人たちが当てにいきます。東大生の回答のクオリティーの高さに一同驚愕!

さらにジェスチャーゲームでは、東大生が回答者、芸人が出題者(ジェスチャーする側)となり、東大生でなければわからないような難しい言葉を、芸人たちが予想してジェスチャー。まったく見当もつかないお題が出るなか、芸人たちが奮闘し、東大生も彼らの“魂のジェスチャー”に応えるかのように、みごと正解――という“感動的”な場面もありました。

出典: FANY マガジン

「お笑いをゼロから作るのは…」

イベント終了後に、ケムリは「いままで“なんでだろう”って思っていたプリズンさんの秘密が解明されてよかったです。無秩序だったんですね(笑)。有意義だったと思います」とコメント。

そのプリズンの2人は「すごいウキウキで来たんですけど、まさか最下位とは……」と肩を落としながらも、最後は「(東大生に)ネタを作っていただきたい!」と懇願していました。

そんななか、「頭のいいヤツは気に食わねぇと思っていたんですけど……」と言うのはあんり。

「頭のいいヤツに勝てるのは『笑い』って考えていたんですけど、今日はそれも勝てなくて……。悔しいと思いましたが、分析して褒めていただいて、なんか嫌いだったのに、最後は好きにさせられました」

出典: FANY マガジン

一方、今回のライブで企画から携わった東大生の佐藤さんは、「お笑いをゼロから作るのは、芸人さんじゃないとできないことなんだって改めて学ばせていただきました」と感謝の言葉。小牧さんも「今日、本番で理想としていたものが現実に形作られたことに感動しました」と振り返ります。

さらに、「ライブで“やりたいこと”と“やるべきこと”のバランスに戸惑った」と言う河村さんが「(本番では)しっかりいい形になって最高の1時間でした」と笑顔を見せると、内田さんも「東大で学んできたことと、芸人さんたちの笑いが舞台上で昇華され、新しい価値観として作り上げられた」と満足そうに語ります。

出典: FANY マガジン

最後は山岡さんが、東大生らしくこんな総括を。

「世界を良くしたいと思ったときに教養や学問って大事だと思うんですけど、目の前の人を救えるのって笑いとかユーモア。その道のプロである芸人さんとこんなに近くで活動できたのは、本当に幸せなことでした」

こうした東大生たちの言葉を聞いたあんりは、改めて「こういうこと言うから好きになっちゃう!」と叫んでいました。

ライブの模様は9月29日(水)19:00まで見逃し視聴できます(チケットの販売は同日12:00まで)。

FANYオンラインチケットはこちらから。

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