吉本新喜劇の間寛平ゼネラルマネージャー(GM)による月例会見が、2月22日(水)に大阪市内の吉本興業本社で開かれました。今後の注目イベントの数々を紹介すると同時に、前回の会見で寛平GMが構想を明かした若手座員によるアイドルユニットをお披露目! 3月開催の『吉本新喜劇記念日2023』の詳細も徐々に明らかになるなど話題満載です。
GM就任から1年「いろんな子が頑張り出した」
MCの前田まみに呼び込まれた寛平GMは、昨年2月のGM就任会見から今日までの歩みを振り返ります。吉本新喜劇セカンドシアターの開設やネタバトルのスタート、史上初の座員総選挙、『よしもと新喜劇まつり』などさまざまな企画を繰り出すなかで、寛平GMは「いろんな子が頑張り出した」と手応えを感じたそう。
佐藤太一郎・小西武蔵のコンビが京都・よしもと祇園花月を満席にしたことなどを挙げて、顔をほころばせました。
「(吉本の岡本昭彦)社長も『この1年で、こんなに出てくると思わなかった』とすごく喜んでくれた。いままでぜんぜん(舞台に)出てなかった子たちが満席にしてくれて、本当にありがたい」
来たる3月も、4日(土)の重谷ほたる・岩﨑タツキによる『3月に光るタツキボタル vol.1』(ZAZA POCKET’S)を皮切りに、11日(土)、12日(日)の『セカンドシアター新喜劇〜新喜劇Z世代スペシャル〜』(セカンドシアター)などイベントが目白押し!
24日(金)の『新・新喜劇 in なんばグランド花月』、26日(日)の『松浦景子のバレエ大大好き〜なんばグランド花月からこんにちワルツ〜』は、笑いの殿堂である大阪・なんばグランド花月(NGK)で公演されます。寛平GMは「こうしてみんながやる気を出してくれた。やらないかんという気持ちになってくれた」と目を細めます。
松浦「すごいことに挑戦させていただく」
ビッグプロジェクトも動き始めました。前回の月例会見で明言していた通り、なんと、20代の座員総勢12人からなるアイドルユニットが誕生します!
メンバーは松浦景子、筒井亜由貴、入澤弘喜、新井崇史、生瀬行人、重谷ほたる、小林ゆう、よこっちピーマン、住吉大和、湯澤花梨、野崎塁、咲方響――ユニット名は「秘蔵っ子」です。
この日の会見にかけつけた9人が元気いっぱいに自己紹介しました。ユニットのリーダーを務める松浦がこうアピールします。
「いちばん下の20代がさらに活躍できるようにと、すごいことに挑戦させていただける。歌って踊って下から突き上げられるように。曲も最強の2曲を練習しているので、楽しみにしていただけたら」
「秘蔵っ子」の持ち歌は2曲あって、まずは若き日の内場勝則や辻本茂雄、石田靖らが歌い踊った新喜劇のテーマ曲『ECSTASY-OSAKA-』を寛平GMの長男でミュージシャンの間慎太郎がアレンジしたもの。そして、同じく慎太郎が作詞・作曲するオリジナル曲『オレたちゃ秘蔵っ子』。3月21日(火・祝)の『吉本新喜劇記念日2023』で『ECSTASY-OSAKA-』を披露する予定です。
「秘蔵っ子」というネーミングは寛平GMの妻で元座員の光代さんが考えたそうで、「新喜劇の宝物」という意味。メンバーたちは、ビッグチャンスを前に「なんでもやる!」と意気込んでいて、重谷が「グラビアとかも、やらせていただけるなら」とぶち上げると、「みんなでやります!」と声を揃えました。
やすえが烏川を強烈ビンタ!
その『吉本新喜劇記念日2023』の内容も徐々に固まってきました。かつて寛平GMが木村進、坂田利夫とともに主演し、昭和のお茶の間を席巻したコメディ『あっちこっち丁稚』が“令和版”で復活することは既報の通り。
前回の月例会見で寛平GMがフライング発表した旦那さん役・烏川耕一に加え、御寮さんに未知やすえ、物語のスパイス役ともいえる赤いふんどし一丁で登場する赤フン男の1人に諸見里大介がキャスティングされました。
ここで、衣装に身を包んだ烏川とやすえが登場。オリジナルの放送当時、前田五郎演じる旦那さんを山田スミ子演じる御寮さんがビンタする場面が番組名物でしたが、今回、寛平GMは「烏川やったら叩きやすい」という理由でキャスティングしたそうです。
寛平GMがさっそく、「叩いてみたってや」とやすえをけしかけます。「本番を楽しみにしたほうがいいですやん」と尻込みする烏川ですが、最後は「あんたー!」という迫力のセリフとともにやすえの強烈ビンタが炸裂! 「本番は休みます」と漏らす烏川を尻目に、やすえは「もっと音がちゃんと鳴るように練習します」と当日までに腕を磨くことを誓いました。
寛平GMから若手にエール
『吉本新喜劇記念日2023』では、セカンドシアターで毎月開催されてきた「寛平GM杯争奪ネタバトル」の年間王者を決める「ファイナルネタバトル」も開かれます。その詳細が発表され、スマイル・瀬戸洋祐がMCを務め、兵動大樹と藤崎マーケット・トキが審査員を務めることになりました。
質疑応答では、若手座員がNGKでイベントを行う快挙について心境を聞かれた寛平GMが、こう語ります。
「(セカンドシアター、祇園花月を)満席にして、段階を踏んでここ(なんばグランド花月)でできるのは、下のもっと若い子らにも影響与えたと思うし、目標を作ってくれた」
一方で、「まだ夜の部1日ですからね。これが1週間できるようにならんと」と注文をつける場面も。その上で若手たちにエールを送りました。
「われわれの中に入ったら、あの子らはようかかってけえへんのよね。どうしても内場とか辻本のほうが技術があるから……。そこをもうちょっと勉強させなあかん。ふだんから『出してもろた時はかかっていけ。失敗しても絶対にうまいこと拾ってくれるから』とは言っている。そこでもっと自信がついてくると思う」