人気芸人5人の「リレー小説」がAmazonオーディブルで始動! 「めっちゃオモロそうだからこの仕事受けました」

小説家としても活躍するピース・又吉直樹が“文筆芸人”を集めてつくった「第一芸人文芸部」。彼らの出演するポッドキャスト番組『本ノじかん』が、Amazonの音声配信サービス「Audible(オーディブル)」で始まりました。番組内では、前代未聞の5人の芸人によるリレー小説コーナーもスタート! 今回は、その5人のメンバー=バイク川崎バイク、しずる・村上純、ニッポンの社長・辻、レインボー・ジャンボたかお、3時のヒロイン・福田麻貴も参加した収録に密着し、特別インタビューもしてきました。

出典: FANY マガジン
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「第一芸人文芸部」では、部員として名を連ねるピストジャムとあわよくば・西木ファビアン勇貫​​の2人が、音声配信プラットフォーム「stand.fm(スタンドエフエム)」で毎週水曜22:00から配信する1時間のカルチャー・エンタメ番組『第一芸人文芸部チャンネル』を、7月にスタートさせました。そして新たに10月19日(木)からAmazon Audibleで『本ノじかん』が始動。その番組のなかで、5人の芸人によるリレー小説企画「クチヅタエ」が誕生しました。

メンバーたちは、いずれも著書を発表していたり、雑誌やWEBで連載を持つなど“文筆家”の一面をもつ芸人たちです。今回は、その収録現場で、これから始まる企画への意気込みやメンバーに対する期待感などを聞いてきました。

タイトルが決まった瞬間「企画が動いた!」

『本ノじかん』のMCをつとめるのはピストジャムとファビアン。ピストジャムは『こんなにバイトして芸人つづけなあかんか』(新潮社)、ファビアンは『きょうも芸の夢をみる』(よしもとブックス)と、それぞれ著書を出しています。

番組では、「文章と笑い」をテーマにゲストに作家らを呼びながら本の魅力を伝えていきます。第1回のゲストは、番組で編集長をつとめる又吉。そして、この番組内で新しい試みとしてスタートするのが、5人の芸人によるリレー小説「クチヅタエ」です!

出典: FANY マガジン
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さっそく収録現場にお邪魔すると、5人の芸人が勢ぞろいとあって、オープニングからにぎやかです。MCのピストジャムは、芸名の“区切り”について「ピスト・ジャムですか?」といきなりツッコまれます。「本名が野寛志(の・かんし)なので、わかりやすい芸名にした」と由来を明かすと、「となると、ピ・ストジャムの可能性もある」とイジられ、序盤から爆笑が起きました。

それぞれの著書などの紹介があったあと、いよいよリレー小説のタイトルを決める流れに。箱の中に、編集長の又吉が用意したキーワードを入れ、そこから2つ引いた組み合わせをタイトルにすることになりました。

ファビアンが箱から引いた2つのキーワードに一同、「うわー!」と大きな声が上がります。村上が「キーワードが出ただけで企画が動いた」と話せば、福田も「なんか厚みが出ましたよね」と興奮気味。結果、全員が「カッコいい!」と納得したタイトルが決定しました。

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そして議題は、全10回の小説リレーの順番決めへ。辻が「これをくじで決めるって、野球の打順をくじで決めるようなもの!」と不満顔をすれば、リレー小説の経験者であるバイク川崎バイクも「これ、最後はみんなの辻褄を合わせないといけなくて、ホンマに大変」と語るなど、みんなに緊張が走ります。辻が「ホンマに最後だけはムリ!」と重ねて訴えるなか、果たしてどんな順番に!?

目指せ文学賞…そして映像化も!?

大盛り上がりだった収録の興奮冷めやらぬなか、ファニマガだけのスペシャル座談会を行いました!

――収録おつかれさまでした! 終始、大盛り上がりで、この企画、楽しいものになりそうな予感しかしません! “野望”から聞かせてください!

しずる・村上 まずは、やっぱり書籍化ですよね。

バイク川崎バイク(BKB) でも、文字数的に書籍化はどうかな。3万字じゃあ本にならない。

村上 BKB先生は検閲が厳しいな(笑)。

ファビアン 純文学ならいけるんちゃう? 芥川賞は短いから、そのくらいで出してるのもあると思う。

BKB 文芸誌を狙うのもアリかもしれない。

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村上 あと、Amazon Prime Videoで映像化っていうのはありますよね。全10話でできるし。

レインボー・ジャンボ 最高! 30分ドラマで全10話ってことですよね!

ニッポンの社長・辻 漫画もいけるんじゃないですか? 

村上 いろいろな展開があるけど、何らかの作品として世に出たらいいなと思います。

3時のヒロイン・福田 今回は(配信番組の)音声で出るから、まずは活字で世に出ることを目指したいですよね。

ピストジャム 史上初の“5人作家”の芥川賞とか直木賞とか、そういうのも期待したい。芸人が本気でやったら、もしかしたらあるかもしれない。

福田 5人作家で出すなら、ひとつのペンネーム決めます?

ジャンボ それステキっすね! 漫画家さんとかでいますもんね。『カードキャプターさくら』のCLAMPは女子4人だったり。

村上 『キン肉マン』のゆでたまご先生もそうだよね。

BKB うん、確かにそのほうがいいよね。

 その言い方(笑)。「オレ、さっき思いついていた」みたいなん、やめてください。

出典: FANY マガジン
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BKBの“協調性”がカギ!?

――それぞれの書き手としての印象を聞かせてもらえますか?

ジャンボ 僕はこの前、村上さんの朗読劇に出させてもらって。「フジファブリック」ってワードが18回出てきましたから。

BKB でも、エモくするコツはそうやって固有名詞を出すといい、と。「ビール」って言わずに銘柄も言うとか。

 そうか! そうするとイメージつきやすくなるんですね。みんなが書くものはわからないんですけど、コントとか見てたら、純さんと麻貴さんとジャンボはちゃんとストーリーが面白い。だから、書くものもきっと面白いやろうなと。

ジャンボ 麻貴さんと1回、ユニットコントやったことあるんですよね。定時制高校のおじちゃんとおばちゃんが恋に落ちる話。

福田 やった(笑)。めっちゃドラマチックなやつやったよな。

出典: FANY マガジン
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ジャンボ BKBさんの(書籍化された)ショートショートはすごいですよね! なんでこんな短くて、こんなに読み応えがあるんだろって。

村上 オレは今回、BKBが楽しみだなと思ってて。というのも、Bちゃんはピン芸人だから、コントも1人でやり切るし、ショートショートも1人で終わる。そういう人がリレー小説というみんなで1つのものを作るとき、どういう化学反応になるのか楽しみ。

ジャンボ オレ、じつは懸念しているのが……Bさんが、(自分の)ショートショートみたいに完結したの持ってきたらどうしようかな、と。すっごいまとまった話で、オチもばっちりついてたり(笑)。

福田 たしかに、構成とかスゴそうやもんな。

 僕らはコンビとかトリオでやっているんですけど、(ピン芸人の)BKBさんには一応、“協調性”を持ってもらわないとですね。

村上 ふははは。バトンは捨てないで渡してね。

BKB いやオレ、いちばん協調性ある人間や思うよ。全員が相方やと思っているタイプやから(笑)。でも、確かにショートショートで起承転結をギュッと付けるっていうのに慣れてるから、いったん自分なりのオチをつけたくなるのを、ガマンする時間が必要だな、と。かといって、つなぎだけで終わりたくもないから、ちょっとだけ種まいたり、回収したりっていうのは考えなきゃな、と。

ジャンボ すげぇ! やっぱ先生はすげぇ!

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村上 いつもは起承転結を自分で考えるけど、それが起承でバトン渡して、誰かが転を書いて自分が思ってた感じと違う展開になっても大丈夫なの?

BKB ぜんぜん大丈夫。というか、それがこの企画のめっちゃおもろいところやなと思う。

福田 それは受け入れるタイプですか?

ジャンボ それを、むちゃくちゃ受け入れなくちゃいけない企画ですもんね。

 でも、「そっちもあるねんけど、そう来たか」とかって言いそうですよね。

村上 だから、やっぱりバイクがカギですね。

 いいほうもだけど、輪を乱す可能性もありますからね(笑)。

福田「絶対これはやりたい!」と思った

――MCの2人が注目しているのは?

ピストジャム 僕は完全に福田です。やっぱり、ひとり女性なので、持っている感性もですけど、育ってきた環境とかも違うと思うので、そこがどんなふうに作用するのかなと。

出典: FANY マガジン
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BKB どんどんキレイになってるもんな。

福田 急に何を? 口説いてるんですか?

 協調性、どこ行ったんですか?

ファビアン 僕は村上さんですね。むかしから仲良くさせてもらってるんですけど、パス出すのがむっちゃうまい。

一同 ああーーー!

ファビアン 自分でボケるとこボケるし、人にパスも出せる。

村上 忖度かっていうくらい、ほめてくれてるけど(笑)。でも、たしかにリレー小説だと、全員がフォワードだったら厳しい。

BKB また冷静なこと言いますけど、文字数が決まってるから3万字ぐらいやったら全員がパスを続けてもいいからね。

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ジャンボ なるほど。何か起こしたくなっちゃうけど、パスで回していくっていうのもアリと。

 書いてみたら2000~3000字って短いからな。

村上 描写と会話のバランスがむちゃくちゃ大事になってきそう。

ジャンボ たぶん、芸人が書くと会話が中心になりますよね。

村上 どっかの回は会話だけで進行するとかも面白いよね。

 ああ、いっすね!

――では、最後にひと言ずつ意気込みをお願いします!

福田 めっちゃオモロそうだなと思って、この仕事を受けました。正直、自分がどこのあたりに書くかもわからないので、スケジュール的にもちょっと不安やったんですけど、メンバーを見て「絶対これはやりたい!」と思ったので、楽しんでやりたいです。

出典: FANY マガジン
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ジャンボ ……麻貴さんは本当に仕事選ぶタイプなので、これ、本当なんだと思います。オレ、仲いいんでわかります。でもオレも、ほかの4名のみなさんに「ジャンボ、ちょっとオモロいじゃん!」って思ってほしい。めっちゃドキドキしますけど、そういうものが書けるように頑張ります!

村上 5人のチームワークだと思うので! パスもシュートもドリブルもできるすばらしいチームだっていうのを、全10話、この5人で証明したいです。

 ほんまにスゴい人らやと思ってるんで、「コイツんとき、あかんやん」と炎上しないように気をつけます。その期間は仕事しぼってガッツリやらなダメだな、と。

BKB ほんとに麻貴さんと一緒で、こればっかりは頑張りますとしか言えない。何が起こるかわからないんで。メンバーとして、「芸人が書いてるんでしょ」っていう人たちを一蹴できるものにしたいです!


「第一芸人文芸部」公式X(旧Twitter)はこちらから。

配信番組概要

【stand.fm】
『第一芸人文芸部チャンネル』
毎週水曜22:00~23:00

【Amazon Audible】
『本ノじかん』
10月19日(木)配信スタート
ナビゲーター:ピース・又吉直樹、ピストジャム、あわよくば・西木ファビアン勇貫

stand.fmはこちらから。
Amazon Audibleはこちらから。

イベント概要

「文学フリマ東京37」
日時:11月11日(土)12:00〜17:00(最終入場16:55)
会場:東京流通センター第一展示場・第二展示場(東京都大田区平和島6-1-1)
出店名:第一芸人文芸部
ブース:あ-27〜28 (第二展示場 Eホール)商品:
文芸誌『第一芸人文芸部』(1,000円)
又吉直樹『月と散文』(1,760円)
ピストジャム『こんなにバイトして芸人つづけなあかんか』(1,430円)
ファビアン『きょうも芸の夢をみる』(1,760円)

詳細はこちらから。

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