『Warai Mirai Fes 2024~Road to EXPO 2025~』が 5月31日(金)~6月2日(日)の3日間、なんば周辺で開催されております。 本イベントは一般社団法人チーム関西の主催のもと、お笑い・スポーツ・音楽 遊んで学べるワークショップ、シンポジウムなど多彩なプログラムを実施します。 さらに会場では未来を変える17の目標SDGs(読み:エスディージーズ)を様々な形で発信しています。
6月1日(土)には大阪・YES THEATERにてイベント「地球温暖化ってなぁに? テレビで活躍するお天気キャスターと学ぼう!」が行われ、MCの月亭八光ほか、藤崎マーケット、国連広報センター所長の根本かおる、そして、『おはよう朝日です』(ABC)の正木明、『news ランナー』(KTV)の片平敦、『おはよう関西』(NHK)の塩見泰子、『よんチャンTV』(MBS)の広瀬駿という、各局で活躍する人気お天気キャスターが一堂に会し、リレー形式で地球温暖化に関する授業を行いました。
会場を訪れた親子約150人とYouTubeの生配信の視聴者とともに、地球温暖化について楽しく勉強するこのイベント。まずは根本が国連とはどんな機関であるかを解説し、地球温暖化は国境のない問題だけに、みんなが力を合わせて解決しなければいけないと訴えました。
会場が赤い照明で染まると、スクリーンには「2100年8月21日の天気予報」を紹介する映像が流れました。映像では、まず正木が「日本列島の夏は沖縄を除いてはどこも気温は40度超、冬でも夏日が続き、一年中、熱中症で搬送される人が続出している」と話します。続いて塩見が大阪城公園からレポート、「立っているだけで頭がくらくらする暑さ」と危険を訴え、日本ではもう夏のオリンピックは開催できないと伝えます。片平は、温暖化による海面の上昇で砂浜が80%消失したと逼迫した様子。漁獲高も心配だと話します。最後は広瀬、温暖化の影響による台風の凶暴化を懸念し、コメの品質低下など、農作物の影響も訴えました。そして、学校のチャイムが鳴り、授業の始まりです。
指示棒をバトンにリレー形式で授業を進行
1限目は片平が『原因〜なぜ地球が熱くなるの?〜』と題した授業を。2023年は地球上で日本が最も「ホット」だったそうで、「これはホットけない」と得意のダジャレを。地球の温度が1度上がることがどれだけ重大な事か、子供たちにわかりやすく教える一幕もありました。
2限目は『未来予想〜世紀末、日本はこうなる〜』と題した塩見の授業です。大阪の8月の最高気温が140年間でどう変わってきたのか、棒グラフと折れ線グラフで示す塩見、大阪は右肩上がりで気温が上がっており、「まるで坂道、まさに大きな坂を上がっています」と片平に続いてダジャレを投入しました。また、暖冬になることで「桜が咲かなくなるかもしれない」と日本人が大切に守ってきた文化も消失する恐れがあることも明かしました。
地球温暖化に対して私たちができることとは
3限目は広瀬が『対策〜地球のために私たちができること〜』と題した授業を。「地球の気温上昇を止めるのは、スケールが大きく、人間の存在の小ささを感じるかもしれませんが、一人一人の努力が大きな力になって、未来は変えられます」と希望を見出す広瀬。対策には2つあり、一つは「緩和」。温室効果ガスの排出を減らす策を考える事です。もう一つが「適応」といって気候変動の影響に備える方策です。広瀬の授業では「緩和」について学びました。エネルギーの転換では、日本の企業が水素で動く水素燃料電池船を開発中とのこと、2025年の「大阪・関西万博」会場から大阪の市街地を運航予定となっていることも紹介しました。
正木による4限目は『適応〜迫り来る温暖化の中での暮らし方〜』を。適応とは、急速に進む温暖化の影響をなるべく小さくして、温暖化する気候をうまく利用することです。また、「天気予報の歴史は100年ぐらいになります。これまでは生活情報でしたが、今は災害時に命を守る情報になりました。精度が上がっているので使わない手はありません」と天気予報の大切さもレクチャーしました。
最後は根本による授業『国連〜世界の人々はどうしているのか?』を。国連のグテーレス事務総長の紹介などのほか、国連と日本のメディアで「1.5℃の約束 – いますぐ動こう、気温上昇を止めるために。」というキャンペーンも推進中とアピール。「正しく学び、自分事として、自分は何ができるのか。みんなが力を合わせてやればまだ間に合います」と声に力を込めました。
ペーパーレスは芸人の意識を高める!?
イベント終了後、出演者が取材に応じました。全員に感想を尋ねると、それぞれ次のように話しました。
「地球温暖化について他人事のような気がしていたのですが、先生のお話を聞いて、みんなが意識を持って対策したら、地球温暖化を減らすことは可能なのかと思いました!」と八光。
なんば広場特設ステージで『楽しく学ぼう!脱炭素デカボ!』というイベントにも出演した藤崎マーケット・田崎は、「そのイベントでは紙の台本がないから、スタッフから内容を直接聞くことになって、むちゃくちゃ集中して内容を聞き取りました。台本がない方が芸人の集中力が高まるんだなと思いました」とペーパーレスのメリットにも感心していました。藤崎マーケット・トキは、「勉強になったのはもちろんのこと、お天気キャスタードリーム4に会えて興奮しています」と声を弾ませました。
根本は「局の垣根を超えて、これだけ大勢の気象キャスターの方たちが来てくださって、そこに私もご参加できたことにちょっと興奮しています。気象キャスターの方々の親しみやすさが全面に出た、分かりやすい授業だったと思います」。
気象キャスター35年目になる正木は、「このイベント自体、構成がものすごく考えられていて、台本もペーパーレス。そういう流れのイベントが少しずつ増えていって、これからも定期に参加させていただきたいと思います」。「とにかく楽しかった」と言うのは片平。「子どもたちが大勢参加してくれて、熱心に見てくださる場面もあれば、笑ってくれるときもあって、みんなが笑顔で帰ってくれたので、やってよかったなと思いました」。そして「ダジャレもいろいろ言いましたので、ちょっとは“地球寒冷化”に役立ったかも」と笑いを誘いました。
「準備から楽しかった」と塩見。「皆さんと笑いながら勉強をして、子供達には未来は楽しく変えていけると実感してもらえたのではないかと思って、『Warai Mirai Fes』の力ってすごいなと思いました」と笑顔を見せました。最後に広瀬、「局を越えて、横の連携で手を取り合って、協力して未来のことを考える。今後もこういうイベントをさせてもらえたらなと思っています。災害から身を護るための情報発信はとても大切で、10年後、50年後のことを考えて情報発信できるよう、気象キャスターとして頑張っていけたらということも考えました」と気持ちを新たにしました。
一般社団法人チーム関西とは、大阪・関西を国際的な文化芸術・エンターテインメント・スポーツ都市として発展させることを目指し、 参画メンバーが持つリソースを掛け合わせ、さまざまなイベント、プロジェクトを継続的に実施していきます。 また、2025年大阪・関西万博がめざす、2030年を目標達成年次とするSDGsの推進にも積極的に取り組んで参ります。
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