『Warai Mirai Fes 2024～Road to EXPO 2025～』が 5月31日（金）～6月2日（日）の3日間、なんば周辺で開催されました。 本イベントは一般社団法人チーム関西の主催のもと、お笑い・スポーツ・音楽 遊んで学べるワークショップ、シンポジウムなど多彩なプログラムを実施します。さらに会場では未来を変える17の目標SDGs（読み：エスディージーズ）を様々な形で発信しました。
6月2日（日）には、YES THEATERにて、シンポジウム『関西から見る地球のミライ～Well-beingでハッピーライフ～』が行われました。この日、YES-THEATERにて実施された２つのシンポジウムは、Warai Mirai Fesを主催する一般社団法人「チーム関西」の参加企業・団体の若手社員25人によるワーキンググループが“もっと身近に地球の未来を考えよう”という想いで企画したもの。
14：30からのイベントでは、最近メディアなどで注目されているキーワード「Well-being（ウェルビーイング）」について学びます。祇園（木﨑太郎、櫻井健一朗）、ラニ―ノーズ（洲崎貴郁、山田健人）、天才ピアニスト（竹内知咲、ますみ）、NMB48の安部若菜、塩月希依音が出演し、ウェルビーイングに関する基本的な知識や、すぐに実践できる具体的な取り組みについて、笑いを交えながら理解を深めました。
今、世界中が注目している心の健康とは
まずはMCの浅越ゴエが趣旨を説明。「ウェルビーイングという言葉を聞いたことある人？」と会場に問いかけると、2～3割しか手があがらず、認知度の低さが明らかに。木﨑は登場するなり、「ウェルビーイング！」と叫びながら指でＷのポーズを決め、ますみは「ウェルビーイング？今日もしてきましたよ？」と得意気に話すなど、出演者は意味がわからないまま言葉の響きだけで盛り上がっています。
そんな出演者やお客さんに、ウェルビーイングについて教えてくれるのは、株式会社大広「ウェルビーイングデザインセンター」の荘野一星さん。広告代理店で「ウェルビーイングデザインセンター」を運営している荘野さんは、企業だけではなく、人々の普段の生活の中にウェルビーイングという概念を浸透させていくための研究に取り組んでいます。
ウェルビーイングとは、well（よい）とbeing（状態）からなる言葉。身体的、精神的に健康な状態であるだけでなく、社会的、経済的に良好で満たされている状態にあることを意味する概念です。豊かな現代において、人々の感心を集めているのは、心の健康や人とのつながり。今、世界中で「幸せ」になれる方法について研究が進んでいるといいます。
幸せのキーワードは「あり・あり・なん・や」
「どのような行動をとればウェルビーイングになるのですか？」という浅越の質問に、「幸せには４つの因子がある」と荘野さん。まず「ありがとう」と感謝の気持ちをもつこと。さらに「なんとかなる」と物事をポジティブに考える人は幸福度が高いそう。そこで塩月が「ライブ中に立ち位置を忘れても、靴が脱げてもなんとかなります！」とポジティブ思考をアピールすると会場からは拍手が。「単独前にネタができていなくてもなんとかなる！」と応戦した木﨑には「それはちゃんとやりや！」と浅越からツッコミが入ります。残りふたつは、「やってみよう」とチャレンジすること、「ありのままに」本音をさらけだすこと。あわせて「あり・あり・なん・や」と覚えて、日常生活を送ると幸せに近づけるかもしれません。
仕事が趣味のますみにとってウェルビーイングなものとは…？
ここで、出演者全員に自分たちにとっての「ウェルビーイング」をホワイトボードに書いて発表してもらうことに。ファイナンシャルプランナー2級の資格を持つ櫻井は「将来の自分への資産運用」と発表。自身が立ち上げたセミナーイベントの告知をすると「あやしいなあ！」とみんなにツッコまれてしまいます。そんな櫻井に荘野さんは、「視野が広い人は幸せになりやすいですが、お金は失われる可能性のあるものなのでバランス感覚を大事に」とアドバイス。
読書が大好きな安部は、自身が出版した小説「アイドル失格」を紹介し、「小説がドラマ化・漫画化になり、趣味が仕事になってまさにウェルビーイングです」と笑顔。みんなからは「すごい！」と感心され、荘野さんも「何かを創造する人は幸せになれます。副業は人生に刺激を与え、視野を広げることができます」と絶賛。
ほかには「家のバルコニーで緑を眺めながらコーヒーを飲むこと」（山田）、「京都の実家に帰ってホッとすること」（竹内）「3歳の息子に顔をふまれること」（洲崎）など、それぞれが小さな幸せを発表し、盛り上がる中、自分のウェルビーイングは「天才ピアニスト」と答えたますみ。「芸人活動は仕事ではなく趣味」というますみは、ネタを書いてくれる竹内に「ありがとう」と感謝し、単独ライブやモノマネに「やってみよう」と挑戦していると語り、「天才ピアニスト」には、先ほどの４つの“幸せ因子”が全部入っていると誇らしげです。「日本人は、仕事で幸せを感じる人は少ないといわれています。今度、“仕事で幸せを感じる方法”について、学会で発表していただきたいです」という荘野さんの言葉を受け、「講演が決まりそうですね！」とヤル気を見せるますみでした。
「普段仕事がうまく行かないときは〇〇をするとウェルビーイングになる！？」という穴埋めクイズでは、「ボイコット」（塩月）、「お風呂に入りながらクソっ！と言う」（洲崎）、「逆に面白くないことを言ってすべりちらかす」（ますみ）、「パンツ一丁でエアフラフープ」（竹内）など自由な回答を連発。なかなか当たらない中、「家の中ですること」という浅越のヒントを受け、ますみが答えた「掃除」が正解となりました。荘野さんによると、掃除をすると運動にもなり、身の回りを整理することで、脳の処理領域が広がり仕事の効率が上がるそう。正解者のますみには、天然素材のほうきがプレゼントされました。使い道については、「よしもと漫才劇場の袖に置いておいて、すべった人がいたらすぐ掃除します！」と宣言しました。
芸人仲間にもウェルビーイングを教えてあげたい！
イベント終了後、祇園（木﨑太郎、櫻井健一朗）ラニ―ノーズ（洲崎貴郁、山田健人）、天才ピアニスト（竹内知咲、ますみ）安部若菜（NMB48）、塩月希依音 （NMB48）浅越ゴエが囲み取材に応じました。
シンポジウムの感想について、荘野さんは「みなさんが普段からしている“ウェルビーイングでいられる工夫”を聞いて、こちらも勉強になりました」とコメント。櫻井は「笑いを交えながら楽しく学べてよかった。芸人と学ぶ場は楽しいということがわかったので、ぜひ僕のセミナーにも来てください」と、ここでも宣伝を忘れません。竹内は「日常ですぐできるウェルビーイングがいっぱいあることがわかりました。“ベストウェルビーイング”みたいな大会を開いてほしい」と意気込むと、「まだ賞取る気なん！？取れそうやな！」と洲崎はあきれ顔。ますみは「人生が豊かになると思うから、何も知らない芸人仲間にも教えてあげたいですね」と話しました。
サウナが大好きな山田は「サウナに入っているときに周りの人たちへの感謝があふれて、少しだけ泣くときがあるんです」と明かし、ウェルビーイングなサウナの良さを熱弁。安部は「普段のわたしたちのステージが誰かのウェルビーイングになっていて。そんな仕事をさせてもらっている自分も幸せ。良いウェルビーイングループが生まれていると感じます」と笑顔を見せました。
それぞれ普段の生活の中でSDGsを意識していることについては、「ペットボトルを捨てるときは、ふたとラベルをはがしてリサイクルしやすいようにしています」という浅越や「三角コーナーの生ゴミをそのまま捨てると償却時に火力が上がると聞いたので、絞ってから捨てています」という洲崎が、生活に密着した工夫を語りました。
祇園のふたりは「節電になるので、ネタ合わせは会議室をとらずに非常階段でやっています」（木﨑）、「毎日1時間5km歩くことが日課なので、昨日も森ノ宮から難波まで歩きました」（櫻井）と、芸人生活の中でもSDGsを実践。天才ピアニストのふたりは「極限まで髪の毛を切ることで水、シャンプー、ドライヤーの時間を節約しています」（竹内）、「食べ物は絶対残しません。人が食べものを残していたらいただくし。食品ロスにならないように心がけています」（ますみ）とキャラクターにあった回答で笑いを誘いました。
一般社団法人チーム関西とは 大阪・関西を国際的な文化芸術・エンターテインメント・スポーツ都市として発展させることを目指し、 参画メンバーが持つリソースを掛け合わせ、さまざまなイベント、プロジェクトを継続的に実施していきます。 また、2025年大阪・関西万博がめざす、2030年を目標達成年次とするSDGsの推進にも積極的に取り組んで参ります。
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