親子で学ぶめっちゃレアなウナギ講座と、フースーヤが子どもたちと遊んで笑って「食品ロス」を学ぶ、サステナブルなワークショップを開催!

『Warai Mirai Fes 2024~Road to EXPO 2025~』が 5月31日(金)~6月2日(日)の3日間、なんば周辺で開催されました。 本イベントは一般社団法人チーム関西の主催のもと、お笑い・スポーツ・音楽 遊んで学べるワークショップ、シンポジウムなど多彩なプログラムを実施します。 さらに会場では未来を変える17の目標SDGs(読み:エスディージーズ)を様々な形で発信しました。

6月2日(日)、吉本本館LAUGH & PEACE ART GALLERYの4階会議室では、11時~12時30分まで、「毎日放送×近畿大学 目指せ!日本一のおさかな博士!! 親子で学ぶ めっちゃレアなウナギ講座」が行われました。また、11時30分〜12時15分まで、「JTB親子でフースーヤといっしょに『ロス旅缶』サステナブルクイズ&塗り絵ワークショップ」が開催されました。お笑いや未来について関心の高い親子10組がフースーヤ(田中ショータイム・谷口理)と遊びながら、食品ロス問題について学びました!

道頓堀川のニホンウナギと激レア生物が目の前で泳ぐ特別授業開講!

「毎日放送×近畿大学 目指せ!日本一のおさかな博士!! 親子で学ぶ めっちゃレアなウナギ講座」では、大学で初めてニホンウナギの完全養殖を達成した、近畿大学水産研究所特任教授による特別授業を、親子で受けることができました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

お魚博士でもあるMBSの尾㟢豪さんが進行役を務め、ゲストのアキナ(山名文和、秋山賢太)を呼び込みます。大学の授業で習うような難しい話もあるとのことですが、子どもたちは全員「わかります!」と元気に挙手。まずは、MBSで放送中の深夜番組「Aぇ!!!!!!ゐこ」(関西ローカル)の企画がきっかけとなり、公式には初めて道頓堀川で絶滅危惧種のニホンウナギが捕獲され、メディアにも多く取り上げられたことなどの説明がありました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

1部目のワークショップでは、おおさか環農水研生物多様性センター・主任研究員の山本義彦先生が講師を務め、道頓堀川に二ホンウナギをいてもおかしくないことを説明します。けれど、どうして今までいないと思われたのか? 秋山は「汚いから」と答えますが、確かに以前の道頓堀川は、水中の酸素が全くないほど汚れていました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

そもそもウナギはドロドロの中にいます。ドロドロの中にはカニなどウナギの餌になる生き物がたくさんいます。今の道頓堀川はアユがいるほどきれいになり、ウナギも生息できるようになったとのことです。また、今まで道頓堀川でウナギが捕獲できなかった理由は、投網を使っていたからで、そのため記録も残っていなかったそう。ウナギ用の網を仕掛けることで、2022年11月11日にたくさん捕獲。それらの大きさや年齢を調べると、自然に海からやってきたウナギだと考えられ、論文として発表されました。そんな二ホンウナギは、実は絶滅危惧種。外来種や環境問題、そして人間が食べることがその原因とのことです。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

2部では、スペシャルゲストとして、近畿大学水産研究所の田中秀樹特任教授が登場。ウナギ完全養殖の第一人者です。大学生や大学院生に話す内容をするとのことで、子どもたちも期待に胸を膨らませます。まずはクイズが出され、モニターの画像からウナギの稚魚を当てます。そこからウナギの成長や繁殖に関するレクチャーがスタート。ドイツ語の論文の紹介やウナギの研究の歴史など、濃い内容が次々と語られ、子どもたちは興味津々。目を輝かせ、田中先生の話に聞き入ります。ウナギの完全養殖は2010年に国の研究所で実現され、一時中断されていた近畿大学での研究は2019年から再開されました。完全養殖の近大ウナギが食べられるようになる日を目指して研究を続けています。また、とても貴重で珍しい、日本産完全養殖のレセプトセファルス(ウナギの仔魚)を、間近で見ることもできました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

3部のプレミアムワークショップでは、ウナギの耳石を取り出す実験を行いました。シャーレ―にあるウナギの頭(半助)から、ピンセットを使って、約2,3㎜の米粒型をした耳石を取り出します。小さいものなのでなかなか見つかりません。発見するのはとても難しく、子どもたちを手助けする山名からは「諦めます」宣言が…。それでもなんとか全員が見つけ出すことができ、専用の容器に入れて記念に持ち帰ります。受講書も配られ、参加者全員で記念撮影をしてワークショップは終了しました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

ワークショップ終了後、アキナの2人、田中先生、山本先生、司会の尾㟢さんにインタビューをしました。

まずは今回の「Warai Mirai Fes」参加の感想について、

尾㟢さんは「小学生の高学年が前提だったのですが、小さい子どもも多くビックリしました。集中力もありレベルが高いと思いました。これからももっと難しくいけると思いました」とのこと。

山本先生は「思ったより小さい子がいたので大丈夫かなと思いましたが、アキナの2人より詳しくて、なんなら僕らより詳しくて、これからはウナギのことだけじゃなくSDGsのこともうまく引き継いでいけるように、自分たちも頑張らないといけないなと改めて思いました」。

田中先生は「参加してくれた子どもたちの知識が豊富で積極性がすごかった。大学で質問しても積極的に答えてくれないんですが、今日の子どもたちは凄いなと思いました。未来は明るいなと思いました」と述べました。

山名の「ウナギに毒があることを全く知らなくて、だから焼くんか、だからお造りないんかとか、子どもたちがその先の答えをいう瞬間が怖かったですね。子どもたちの回転の速さが。あと、女の子が色素の質問をして、先生が答えて、さらに被せて質問する内容は、僕、もう聞こえませんでした」という、子どもたちの凄さに恐れをなす発言に、会見場から笑いが!

秋山は「ウナギおいしいなーと思って食べていただけなので、子どもには今日あったことを教えたいと思います。子どものころ社会見学で工場へ行ったとき、だれか質問がある人って言われても、僕も含め誰も手を挙げなかったですね。今日はみんな手を挙げて、勢いがあったので、凄いなって改めて思いましたね」と、やはり参加した子どもたちの積極的な態度に感心した様子です。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

続いて、SDGsへの取り組みや心掛けていることについて。

尾㟢さんは「割り箸を出来るだけ使わないとか、些細なことですが、日頃の生活で小さなことから気を付けるようにしています」とのこと。

山本先生は、「生物多様性センターという所で働いてますので、生物の多様性をしっかり伝えたいと思っています。水や海の豊かさを守るなど、子どもたちに伝えていくには、まずは身近な生き物に興味を持ってもらい、私たちの未来にどうつながるか考えてもらいたいと思って今日お話させてもらいました。今日の子どもたちは先の先まで考えていたので、身近な生き物を伝えるというのは間違いじゃなかったなと、改めて思いました」と、今後も活動を続けていくことを決意。

田中先生は「ウナギの完全養殖の実用化を目指して活動しています。完全養殖は天然の資源を使わないSDGsの精神に通じることだよと、少しでも伝わるように、これからも実現させていけるように頑張っていきます」と話します。

山名は「ゴミを拾うなど当たり前のことをするだけでSDGsになるんじゃないかと、答えていたんですけど、今日の授業を受けて、ウナギがピンチだと知らなかったので、もうちょっと生物がどうなっているかとか、いろいろ知っていきたいなと思いました」と述べました。

秋山は「食品ロスとか、当たり前のことはすぐにやっていこうと思っています。当たり前のことを当たり前にできるように、さらに心掛けていきたいと思っています」と、宣言しました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

フースーヤが子どもたちと遊んで笑って「食品ロス」を学ぶ!

「JTB親子でフースーヤといっしょに『ロス旅缶』サステナブルクイズ&塗り絵ワークショップ」では、クイズの前にまず「サステナブルはずっと続けていけるという意味」だと説明をするショータイム。続けて子どもたちに向かって「きれいな地球を守るためにみんなで続けていけるたいことを、クイズで一緒に考えてみよう」と呼びかけます。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

「第一問、食べ物を捨てることを何て言う?」。クイズが始まると谷口が「ハイハイ!」「ハーイ!」「当ててヨォ!」。ショータイムが渋々当てると、はにかんで「ポイ」と答えた谷口に、子どもたちはクスクス笑い。ショータイムが優しく「正解は食品ロス。食べ物を無駄にせずに大切に使うことが地球にやさしいですね」と解説。

続いて「第二問、食べ物を長く保存するために使うものは?」の質問に、子どもではなく保護者が解答すると「クイズって大人が答える遊びやっけ?」と谷口も子どもたちも大笑いです。

規格外のにんじんも活躍する絵本を読み聞かせて「グッときた」

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

クイズの次は「絵本を一緒に読もう!」と、「規格外食材」を活用したサステナブルな缶詰「ロス旅缶」絵本『僕だってスターだ。』を手に取るショータイム。ちょっと変わった形をしたにんじんくんが主人公の絵本で、規格外の野菜たちがそれぞれの個性を生かした未来を見つけて自分らしく輝くお話です。変声を出したり、人気アニメのキャラを真似たりしながら読む谷口に対し、絵本の内容に合わせていろんなポーズを取るショータイム。2人がノリノリで絵本を読み聞かせる様子に、子どもも保護者も釘付け!

絵本を読み終わると一転して大まじめに「変な形のにんじんでも捨てんといてな、輝ける場所あるからな(谷口)」。ショータイムも「グッときたわ」と語り、絵本の世界観に感銘を受けていました。

「好きな色で塗ったらいいで」「羽はやしてもいいし」ぬりえも個性を尊重!

最後はぬりえの時間。子どもたち1人ひとりにぬりえを配りながら、「にんじんは赤色じゃなくてもいいからな」「かっこいいにんじん、かわいいにんじん、好きに塗ったらいいよ」「正解はないで。みんなが塗った色が正解」「メガネとか羽とか足してもええで。もう1体描いてもいいし」と子どもたちを鼓舞します。出来上がったぬりえを見て「みんな、上手やなぁ」と褒めちぎります。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

フースーヤと遊んで笑って食品ロスを学ぶ、楽しい時間はあっという間に終了。名残惜しそうな子どもたちに、ショータイムが即興のにんじんダンスを披露しながら、揃って会場を後にしました。

株式会社JTBは⾷品ロス削減の共創プロジェクト「Sustainable Voyage Project」の始動に伴い、規格外野菜を最大41.4%活用した缶詰で食品ロス削減をする「ロス旅缶」を開発しました。
本取組は株式会社JTB社員の新規事業として始まり、今後様々な共創パートナー企業・団体を繋げ、 サステナブルな食の循環モデルの実現を目指すものです。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

ワークショップ終了後、フースーヤの2人にインタビューをしました。

谷口:ただただ、子どもたちが可愛すぎましたね。もともとめっちゃ子ども好きなうえに、こういう仕事は珍しいので、すごく楽しかったです。クイズや絵本とか、楽しみながら学んだので、子どもたちの頭にもきっと残るんじゃないかなって思います。良いイベントでした。

ショータイム:サステナブルクイズを出しながら、驚くことがいっぱいあって。例えば、「世界人口77億人のうち、栄養不足で困っている人口が8億人もいるとか…。大問題だなって感じました。

谷口:当たり前にご飯食べられるって、幸せよね。

ショータイム:今回、子どもたちと一緒に学んだから、もう絶対にご飯とか残されへんよな。

谷口:ほんまそれ。僕、野菜嫌いなんですけどね、残したらあかんから野菜はもう頼めなくなりそう。ますます野菜離れが進みそうです(笑)

SDGsな取り組みについて

谷口:水筒を買いましたね。これからどんどん使っていきたいです。

ショータイム:服がめっちゃ好きで。着なくなった服は捨てずに後輩にあげたり。

谷口:僕ら2人の間では、もう使えなくなったギャグでも捨てずに何度も使うことにしてますかね。再利用してね。

ショータイム:リメイクしたりしてね。

谷口:ギャグも捨てない!

ショータイム:みすず先生は?

みすず先生:実家が農家なので、いろんな野菜を育てていて、自家製の野菜でいろんな料理も作りますが、皮とか切れ端もスープに入れたりして捨てないようにしています。

フースーヤとのコラボについて感想を聞くと、

みすず先生:食品ロスやサステナブルというとちょっと堅苦しいのですが、今回初めて笑いを盛り込んだ子ども向けイベントを開催してみて、フースーヤのお二人が分かりやすく、面白くしていただいたので良かった。実は同級生なんですよね。

谷口:先生なんて水くさい、みすず(呼び捨て)で良かったやん!(笑)

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

一般社団法人チーム関西とは 大阪・関西を国際的な文化芸術・エンターテインメント・スポーツ都市として発展させることを目指し、 参画メンバーが持つリソースを掛け合わせ、さまざまなイベント、プロジェクトを継続的に実施していきます。 また、2025年大阪・関西万博がめざす、2030年を目標達成年次とするSDGsの推進にも積極的に取り組んで参ります。

【構成社員】  ※50音順 朝日放送テレビ(株)/(株)アシックス/大阪ガス(株)/関西テレビ放送(株)/関西電力(株)/学校法人近畿大学/サントリー(株)/(株)JTB/(一社)滋慶学園グループ/西日本電信電話(株)/西日本旅客鉄道(株) (株)日本経済新聞社 大阪本社/日本郵便(株) 近畿支社/パナソニックホールディングス(株)/(株)毎日放送/三井物産(株)/吉本興業(株)

【公式HP】 https://teamkansai.or.jp

関連記事

関連ライブ配信

関連ライブ