ヨネダ2000とクリープハイプのぶっつけ本番コラボに「やっぱり天才同士」とドヤ顔…音楽×お笑いの新時代フェス「DAIENKAI」開催

音楽とお笑いが融合した新時代フェス『DAIENKAI 2024』が7 月 13 日（土）、 14 日（日）の 2 日間にわたって東京・有明の東京ガーデンシアターで開催されました。吉本興業の主催で昨年初めて開催されたこのイベントは、まさに“音楽とお笑いの大宴会”といえるスペシャル・エンターテインメント！　アーティストと芸人によるネタあり・歌ありのコラボコーナーをはじめ、熱気に包まれた2日間の模様をお届けします。

芸人アイドルグループ「ZiDol」に観客総立ち

初日のオープニングでは、この日の「ENKAI BUCHO」を務めるレイザーラモン（HG、RG）の2人が挨拶。HGによる「DAIENKAI 2024 年！」「フォー！」のコール＆レスポンスで2日間のイベントが華々しくスタートしました。

【現地集合の回】
最初のブロックは「現地集合の回」。トップバッターで登場したZiDolは、浦井のりひろ（男性ブランコ）、稲田美紀（紅しょうが）、ケツ（ニッポンの社長)、中谷祐太（マユリカ）、高見（スーズ）の5人からなる、kento fukayaプロデュースの芸人アイドルグループです。スーツ姿の 5 人が登場してダンス＆ボーカルを見せると、客席は総立ちに。ケツの“世界一短いソロダンス”、浦井の激しめなエアギターにも拍手喝采が送られました。

続いて登場した日谷ヒロノリ（佐久間一行）はキレキレ過ぎるキメを連発。RG率いる「RG楽団」がTHE 虎舞竜「ロード」で鉄板の鼻ハーモニカを炸裂させると、アイロンヘッド・辻井亮平、シマッシュレコード（嶋田修平、島居俊介）、トニーフランクがアコースティックギターを弾きながら集い、次々とギター弾き語りネタを披露して爆笑をさらいました。

最後は「乾杯のためだけにこの方が来てくれました！」と呼びこまれて、とんねるずの石橋貴明に扮したイチキップリンも加わり、全員で乾杯して盛り上げました。

【彩り野菜のサラダの回】
「彩り野菜のサラダの回」では、マユリカ（阪本、中谷）、男性ブランコ（浦井のりひろ、平井まさあき）、金属バット（小林圭輔、友保隼平）、銀シャリ（鰻和弘、橋本直）と、人気コンビが次々とネタと披露。爆笑を生んだあとは、昨年に続き出演したキュウソネコカミがライブを敢行しました。

1曲目「サギグラファー」の途中で芸人たちも全員ステージに登場していきなり写真撮影タイムに。ヨコタシンノスケ（Key・Vo）の「俺たちもコール＆レスポンス＆POWERでやってますので！スマホの曲やっていいですか？」というMCから「ファントムヴァイブレーション」が始まると、ジャンプするオーディエンスでアリーナの床が揺れるほどの大盛り上がりとなりました。

「ただしイケメンに限らない」では、ヤマサキセイヤ（Vo・Gt）とヨコタがほめ合っていると、マユリカもステージに登場。中谷と阪本がお互いのほめ合いを開始したはずが、なぜかディスり合いとなり、キモダチなエピソードに客席から悲鳴が上がりました。

ライブ後は全員のコラボで「歌詞ジェスチャーゲーム」。ドラゴンボールZの主題歌「CHA-LA HEAD-CHA-LA」をキュウソのメンバー全員で阪本に伝えたものの不正解に。最後は男性ブランコがコンビで見せた中島みゆき「糸」の息ぴったりなジェスチャーに、観客は大爆笑に包まれました。

四星球がサルゴリラ赤羽を「魚攻め」

【囲め！お鍋の回】
サルゴリラ（児玉智洋、赤羽健壱）、ゆりやんレトリィバァによるシュールなコントでスタートしたこの回。おいでやす小田は音楽の演奏記号にまつわるフリップネタでシャウト。さや香（新山、石井）は石井お得意のダンスを入り口に、激しく意見を衝突させるらしさ全開のネタを見せました。

続いては2年連続出演の四星球のライブ、かと思いきやステージには高校野球のユニフォーム姿のサルゴリラの姿が。キングオブコント2023決勝ネタの「青春」が始まると、途中から四星球の4人がこれまたユニフォーム姿で登場。北島康雄（Vo）をはじめ、「人生という魚は……」と、全員で一斉に赤羽健壱を魚攻めに。「じゃあおまえたちは何になるんだよ！？」と赤羽が問うと、「俺たちは四星球という魚になる！」と宣言してライブが始まりました。

「ふざけてナイト」に始まり、「UMA WITH A MISSION」では生まれたての仔馬を立ち上がらせるべく、さや香を召喚。石井が次々と繰り出すダンスに触発されて仔馬（北島）が立ち上がると、さや香とともに歌い踊ります。「芸人さんを見ていると、人を笑顔にする仕事って素晴らしいなと思います」（北島）と、リスペクトを表明しながらのステージでした。

【中締めの回】
初日ラストとなる「中締めの回」の出演者紹介では、スペシャルゲストとして、全身黒い衣装で覆われた“偽Ado”のイチキップリンが登場。手拍子に乗ってフリを決めると「うっせえわ！」と決めゼリフ。

芸人の一番手で登場したヨネダ 2000（誠、愛）は、「DAIENKAI で、餅つこうぜ！」と M 1 決勝でも披露したリズムネタへ。「絶対に～、成功させようね～」をコール＆レスポンスすると、最後は「うっせえわ！」と先ほどの偽Ado にかぶせて笑わせました。

続いて「M 1グランプリ 2023」王者・令和ロマン（髙比良くるま、松井ケムリ）が登場。「俺たちもDAIENKAI で餅つこうぜ！」とヨネダ 2000 に追随すると、音楽が流れ出して 2 人で餅つきするはめに。一瞬で終わったものの大爆笑となりました。

そしていよいよ、アーティストのトリを務めるクリープハイプがステージへ。尾崎世界観（Vo・Gt）は「去年に続いて呼んでもらってすごく嬉しいです」と「HE IS MINE」を歌い、「DAIENKAI、こんなもんかよ？」と煽り立てて激しいステージを見せます。「去年も成功したんだけど絶対に～、成功させようね～」とヨネダ 2000 風に呼び掛けて、曲間でしっかり笑わせていました。

終了後、ヨネダ2000 の呼びかけでアンコールが沸き起こり、再びメンバーがステージに上がると、ヨネダ 2000 の 2 人がステージ前に座り間近で鑑賞しています。

「あれ？　この曲聴いたことない？　なんか参加したくなってきた」と、愛がなぜかパイナップルを 2 個取り出して演奏に合わせて「パイナポー、パイナポー、両手にパイナポー」と歌うと、「なんで参加できるんだよ！」とツッコむ誠が、自らもベースアンプの背後からパイナップルを 2 個取り出してバンドに参加。ファンキーな演奏と繰り返すフレーズで会場中を巻き込むと、最後はメンバー全員が両手にパイナップルを持って踊るシュールな光景が繰り広げられました

エンディングでは、ヨネダ2000 とクリープハイプのコラボネタについて、この日のために尾崎が音源を作ったことが明かされました。さらに練習なしの一発本番だったそうで、「やっぱり天才同士だとそうなっちゃうんですよね」と誠はドヤ顔で笑わせていました。

大エンディングではこの日の出演者がほぼ全員集合。一本締めで締めくくり、盛りだくさんでカオスな初日の幕を下ろしました。

神聖かまってちゃんvs蛙亭・中野が互角のゲーム対決

【地酒に感謝の回】
2日目のENKAI BUCHOはバイク川崎バイク。「アクセル全開で最高の音楽とお笑いのツーリングになればと思います、バイクだけに。ブンブン！」と挨拶でキメて、スタートです。

「地酒に感謝の回」では、相席スタート（山﨑ケイ、山添寛）のコントから、空気階段（水川かたまり、鈴木もぐら）、見取り図（盛山晋太郎、リリー）と人気者のネタが続き、会場は笑いと歓声に包まれました。

続いてはヤングスキニーによるライブ。かやゆー（Vo・Gt）が「初めましての人も多いと思うので、僕がどんな人間かを歌で示したいと思います」と、美しく澄んだハイトーンで自分のゴミ人間ぶりを歌った「ゴミ人間、俺」を披露するなど、熱い歌と演奏で観客の心をガッツリつかんでいました。

ライブの余韻が残るなかでステージに登場したのは、見取り図演じる、大阪南のあのカップル（リキヤ＆アヤ）。ヤングスキニーの人気ぶりに嫉妬する２人の前に、鈴木もぐらとかやゆーも登場。

「誰がいちばんクズか？」でモメる４人を山添が制し、始まったコラボコーナーは「金玉ハリセン大喜利」。「浮気がバレたときのクズな返し」といったお題に4人が回答し、いちばんクズな回答を出した人の金玉をアヤがハリセンで叩くという最低な大喜利大会です。

「『き』で始まるカッコいいものは？」というお題に「きょうりゅう」と答えて笑顔を見せるかやゆーに、客席の女の子から「可愛い！」と声が上がったのも印象的でした。

【ラストオーダーの回】
カベポスター（永見大吾、浜田順平）、マヂカルラブリー（野田クリスタル、村上）、蛙亭（中野周平、イワクラ）と個性派コンビのネタで客席を大いに沸かすと、ライブセッティングを終えたステージに蛙亭が再び登場。さっきまで演じていたコントの続きから、「あ、今日はかまってちゃんのライブに呼ばれてるんだ」と中野がつぶやき、コントを挟んで神聖かまってちゃんのライブがスタートしました。

の子（Vo・Gt）は「どアウェイですけど、このアニメは知ってるでしょ？」と、アニメ「進撃の巨人」のオープニングテーマでもあった「僕の戦争」を披露。自身の代表曲「フロントメモリー」では、ジャンプを合わせる観客が会場を揺らしました。

全員参加のコラボコーナーは、かまってちゃんチームvs芸人チームによる『野田ゲー３本勝負』。「つり革ゲーム」「デッカチャンブロック崩し」「The 連射」の３つのゲームで行われた対戦は、どちらのチームも異常にゲームが上手く、見守る観客も大興奮！特に「ブロック崩し」では、最後に残った mono（Key）と中野が2人とも２面をクリアして引き分け。コントではない、本当の友情が芽生える一幕も見せました。

“偽ミルクボーイ”でまさかのコラボネタ

【また会う日までの回】
２日間を締めくくる最終ブロック「また会う日までの回」では、オダウエダ（小田結希、植田紫帆）、ななまがり（森下直人、初瀬悠太）、令和ロマンが次々とネタを披露。大トリは、内海の体調不良で出演できないことが事前にアナウンスされたミルクボーイ（駒場孝、内海崇）の代打として、タカアンドトシ（タカ、トシ）がサプライズ出演です！

歓喜する観客の強烈な声援と拍手に迎えられて登場するや、貫禄十分の圧倒的な漫才で、この日いちばんの笑いを生み、続くヤバイ T シャツ屋さんのライブにバトンを繋ぎました。

ヤバイ T シャツ屋さんは昨年の『DAIENKAI』に続く出演。全国のフェスやイベントを賑わせてきたパーティーチューンであり、彼らの代表曲である「あつまれ！パーティーピーポー」で、最高潮の盛り上がりからライブをスタート。

大阪芸術大学の先輩であるミルクボーイの漫才とコラボ予定だったパートでは、駒場が内海の代役にななまがり・初瀬を連れた“偽ミルクボーイ”として登場。大学の最寄り駅である“喜志駅”を題材にした漫才から、「喜志駅周辺なんもない」へと繋ぐなど、ここでしか見れないコラボが満載でした。

「僕は“面白い＝優しい”やと思ってて。２日間、めちゃくちゃ面白くて、めちゃくちゃ優しいイベントやったと思います。みんな笑って帰ってください」とこやまたくや（Vo・Gt）が熱く語って始まったラスト曲「かわE」では、オダウエダ、ななまがり、令和ロマンが全員集合して、最高潮の盛り上がりを見せるなかでフィニッシュしました。