結成16年以上の芸人たちが、渾身のネタでしのぎを削るお笑い賞レース『THE SECOND~漫才トーナメント~2025』。5月17日(土)にはいよいよ、「ノックアウトステージ」での激戦を勝ち抜いた8組の芸人による「グランプリファイナル」(フジテレビ系で生放送)が開催されます。この最終決戦のトーナメント組み合わせ抽選会と記者会見が、4月25日(金)に東京・お台場のフジテレビで行われ、出場者が熱い意気込みを語りました。

「ダークホースの空気出てません?」
今回、抽選会のMCを務めたのは、前回王者のガクテンソク(よじょう、奥田修二)と令和ロマン・松井ケムリ、そしてアナウンサーの宮司愛海アナウンサー。まずは、トーナメントの組み合わせを決めるくじ引きが行われ、以下の通りとなりました。
【第1試合】
ツートライブ(周平魂、たかのり)vs.モンスターエンジン(大林健二、西森洋一)
第1試合は、関係性が深い2組による関西ダービーに! たかのりは「これ、全国の賞レースですよね?(この組み合わせは)よしもと祇園花月ですよ」とこぼします。
飛行機が遅れた関係で、会見に遅れて到着した西森。衣装に着替えることなく、キャップにジャージ姿で会見に参加します。そんな見た目で自由にコメントする彼に対して、MCの奥田は思わず、「(その恰好と)映像の映り方、ノリさん(木梨憲武)ですよ」とツッコミを入れました。

周平は、自分たちがいちばん無名なため、「子どものころからこういう大会のダークホース憧れやったんですけど、ちょっとその空気出てません!?」と主張します。すると「ツートライブより大林のほうが無名やから」と西森。“劇場のスタッフに認識されていなかった”と明かされた大林は「(西森が目立つのは)お前が白髪すぎんねん!」と切り捨てました。
また、周平が「優勝後にやりたい仕事」として「漫才の全国ツアーをやりたい」と語った際には、たかのりが「ホールを回って満席にする……(同期の)ミキみたいなことがしたいです」と付け加え、笑いを誘いました。

【第2試合】
マシンガンズ(滝沢秀一、西堀亮)vs.はりけ~んず(新井義幸、前田登)
タイプが似ている2組が1回戦で激突することに。前田は「(抽選会前に)冗談で『一緒に戦わんとこな』と言ってたけど……嫌な予感はしてたんですよ」と苦笑いを浮かべます。
そんなはりけ~んずを勝手に“心の師匠”だと思っている、という滝沢。お笑いを始めたころ、彼らのネタを書き起こして勉強していたため、「(戦うと決まったときは)泣きそうになりましたね」としみじみ。
そんな滝沢の思いに、会場が感動に包まれるなか、西堀が「(ゴミ清掃員としても働いている)滝沢はゴミで講演会やってるから、この手の話うまいんですよ」と語って、爆笑に変えました。
そんな西堀も、頑張っていいコメントを残そうとしますが……不発に。周囲から「講演会をしようとしないで!」とツッコミが入りました。

一方、前田はマシンガンズとの戦いについて、「お客さんと視聴者の方に喜んでもらえるのが、いちばんうれしい。お笑いファンの方は、この対決を面白く見てくれるんじゃないか」と熱いコメントを残します。
ただ、不安な面もあるようで、「相方の子どもがまだ小さくて、いつも夜21時消灯なんです」と告白。勝ち上がれば上がるほど、深い時間になる懸念点を挙げると、新井は「今日、昼寝してきたんですけど、(いまは)結構クリアーです!」と報告し、笑いを誘いました。

これまでとの違いは「完全に仲が良くなった」
【第3試合】
囲碁将棋(文田大介、根建太一)vs.吉田たち(こうへい、ゆうへい)
東京若手芸人がこぞって憧れる漫才師と、今回初決勝の西の“実力派”双子漫才師が1回戦で相まみえます。
今回の対戦について問われた根建が「吉田たちの漫才はいつも見させてもらっていて、めっちゃ面白い。(戦うことが決まって)シビれてます」とコメントすると、文田もこう語ります。
「劇場で見ていても、なんで吉田たちが(選考会を勝ち上がる)32組まで上がってこなかったのかずっと不思議で……毎年、『吉田たち落ちるのおかしくない?』って話をしていました」
根建が「よく文田と陰口を叩いていた」と付け加えると、奥田から「セカンド側に対する陰口!?」とガヤが入って、さらなる笑いに。

一方、吉田たちも「僕ら、(囲碁将棋が)東京でいちばん好き(な漫才師)だと言っても過言ではない」「バチバチにやりあいたい」と対戦相手にリスペクトを持っている様子。
そんななか、3回目の大会にしてようやく決勝を決めた彼らに、記者から“これまでとの違い”を問われると、こうへいは「完全に仲が良くなったんで」と回答。ゆうへいが「この1カ月でさらに(仲良くなる)」と言えば、「もっと仲良くなる余地を残しています」と付け加えました。

【第4試合】
金属バット(小林圭輔、友保隼平)vs.ザ・ぼんち(里見まさと、ぼんちおさむ)
3年連続ファイナリストの金属バットは、今年初決勝を決めた結成50年を超えるザ・ぼんちと対戦へ。心境を問われた友保が「マジでダルいっすわ。大人げない!」と言えば、小林も「セカンドにおいては先輩なので胸を貸したい」と語って笑いを起こします。
おさむはいつもの調子で大暴れし、会見場を笑いの渦に。しかし、友保には厳しく「髪の毛長い!」「靴のかかとを踏むな!」と注意します。金属バットの印象を聞かれた際は「ようネタの勉強してはるわ。すごいなと思う」と褒めながらも、やはり気になるのか「……かかと踏んでるのが、ちょっとイヤ!」とコメントしました。


賞金の使い道について、「賞金いらないんですよ。優勝したら、まさと師匠が家も車もくれると言ってくれたんで」と言い出す友保に、まさとが「違うわ!」とはねつける場面も。
「(友保が優勝したら)『衣装を作ります』と言うたら、『そんなんいらんから、いま住んでる(兵庫県の)西宮の家くれ』って。関西の人間がいちばん住みたい街・西宮やぞ!」と吠えて、笑いを誘っていました。
『THE SECOND~漫才トーナメント~2025』公式サイトはこちらから。