お笑い界の新たなスターを発掘する漫才団体戦『よしもと漫才リーグ2025』が、9月から幕開けしました。関東、関西の2リーグでバトルを繰り広げており、最後に両リーグの1位同士が日本一を懸けて戦います。10月22日(水)には関西リーグの第4戦が大阪・森ノ宮よしもと漫才劇場で開催され、ダブルヒガシ(大東翔生、東良介)がリーダーを務める「笑勝SHOW」と、ツートライブ(周平魂、たかのり)率いる「県立高校」が激突! 公演終了後、トリで熱戦を繰り広げたモンスターエンジン(西森洋一、大林健二)とぐろう(家村涼太、高松巧)が、この日の戦いや漫才リーグの見どころを語り合いました。

漫才リーグは「ゴルフみたい」!?
この日、ホームのダブルヒガシチームは、登場するなり「われらが! 笑! 勝! SHOW!」と“陽キャラ全開”でコールを繰り広げます。前回は、黒帯(大西進、てらうち)のチームに3対2で辛勝しました。
そのとき、ネタ時間をオーバーして大騒ぎになったフースーヤ(田中ショータイム、谷口理)はこの日も出場。大東は「ショータイム、反省してるか?」、東も「今日は頼むで!」と声をかけます。
対するツートライブチームは前回、例えば炎チームに4対1で快勝。どちらのチームもこの日、勝てば2連勝となり、大きく勝ち点を獲得するチャンスです。ツートライブチームの堂々たる登場に、東は「なんかシブいな……」と警戒します!?

この日の両チームのオーダーは以下の通りです。
【笑勝SHOW】
フースーヤ/span!/ダブルヒガシ/生姜猫/ぐろう
リザーブ:ドーナツ・ピーナツ/イチオク/ダブルアート
【県立高校】
幸のとり/ツートライブ/丸亀じゃんご/ぎょうぶ/モンスターエンジン
リザーブ:デルマパンゲ/空前メテオ/銀鬼
第2試合はspan!対ツートライブという「THE SECOND」世代対決。そして第3試合でダブルヒガシは丸亀じゃんごと“同期対決”を繰り広げることに!


そして、試合結果は以下の通りです!
第一試合 〇フースーヤvs幸のとり✕
第二試合 ✕span! vsツートライブ◯
第三試合 〇ダブルヒガシvs丸亀じゃんご✕
第四試合 〇生姜猫vsぎょうぶ✕
第五試合 〇ぐろうvsモンスターエンジン✕
ダブルヒガシチームが4対1の圧勝! ダブルヒガシチームの生姜猫、ぐろうという新星たちが先輩から金星を上げました。
大東によると、漫才リーグでは、ネタが終わって舞台袖に戻ると、チームの垣根を越えて全員から「お疲れさまでした」とねぎらいの言葉が交わされるのだそう。東は「紳士! ゴルフみたいやね」と話し、お客さんは大笑いでした。

モンスターエンジン・大林「うっすらヒリついてる」
イベント終了後、モンスターエンジンとぐろうに話を聞きました。
――お疲れさまでした! 本日の試合はいかがでしたか?
モンスターエンジン・大林 ボロ負けでしたねぇ。
モンスターエンジン・西森 僕ら、(投票点数が)26点やったかな? だからちょっとずつ、若い世代のファンを増やしていって力をつけていこうかなあって。
大林 またイチから(笑)。
西森 僕ら、若い年代のお客さんの前で漫才をすることがほんまになくなっちゃって。だから逆に、いいなぁと思ってたんですよね。僕らのファン層って、同世代の男やから……。僕のほうがとくに、おっちゃんがめっちゃ寄ってくるんです。
――お客さんに同世代も呼び込むというのは?
西森 おっちゃんは嫌がりますからねぇ、今日みたいな空気は。「行きたいんですけど、浮きませんか?」ってめっちゃ聞かれますもん。
大林 ははは!(笑) そんなことはない。
西森 だから、地道に。漫才リーグが終わるころには若い世代のファンがもうちょっと増えてたらいいなと。

――まだリーグは続きますね。
大林 前回出たときも感じたんですけど、もっとポップな雰囲気になるんかなと思ってたら、うっすらヒリついてるというか。なので、やりがいはありますよ。でも(ネタ時間)4分っていうのがね。僕ら、もう4分のネタはやってないですから、なかなか。ぐろうは4分とか、なぁ?
ぐろう・家村 はい、めちゃくちゃメインでやってます。
大林 オーバーエイジ枠は、なんとか7分くらいにしていただけないかなぁと思いますね。それくらいゆっくりやらせていただきたいです。
――ぐろうの2人は、本日はいかがでしたか?
ぐろう・高松 始まるまで誰と対戦するかわからないんですけど、出番は最後というのは聞いていて、絶対に勝ちたかったので素直にうれしいです。お相手がモンスターエンジンさんだったので、よりうれしいです。
家村 モンスターエンジンさんのネタは、いっさい聞かないようにして、ずっと外にいました。でないと、ウケとか気にしちゃうんで。まっさらの状態でいきました。
大林 イベントをヒリつかせるなや~。「ちょっと相手のやつ見たらアレなんで」とか、もう『M-1』の上のほうの感じやん。
家村 自分なりに追い込んでヒリつかせた感じです。

――ちなみに2組は、これまで接点はありましたか?
西森 なんかの営業で、すごいトラックの(荷台の)上で漫才したぐらいですかね。
家村 和歌山の御坊市の花火大会ですね。
高松 あの花火大会の日は雨予報で、西森さんと喫煙所で「花火が上がらんかったら、子どもたちが悲しむなぁ」みたいな話をしました。
西森 おじさんすぎる(笑)。はたから聞いたら俺、すごいおじさんの会話してるなぁと思ったわ。
大林 やさしいおじさん(笑)。
ぐろう・高松「この調子で全勝を狙っていきたい」
――関西漫才リーグもいよいよ第4戦まで来ました。モンスターエンジンのおふたりはツートライブ率いる「県立高校」ですが、チームワークが強くなってきましたか?
西森 どうなんやろ? ダントツで人気なかったんちゃうかな?
大林 事前にチームごとに作戦ライブをやったんですよ。
高松 ありましたね! チーム名を決めたりとか。
大林 そのときにお客さんがいちばん少なかったのが我々で、(本番の試合は)客票と聞いてたから「じゃあもう、あかんやん!」ってなったのを覚えてます。
西森 関西の4チームの中ではツートライブがダントツに(年齢が)いってるからちょっとね……おじさんっすよねぇ。
高松 なんの話でもおじさんになる(笑)。

大林 幸のとりと銀鬼が若いのかな? 若い子らは知らんかったですけど、袖でネタを見てておもしろいなと思いましたよ。知れてうれしいです。
西森 若いけど、おじさんっぽいところがあるよな。おじさん(ツートライブ)が選んでるから、全体的に空気感は合いますね。でもキラキラした感じがないなぁ……。僕らも若手のとき、めちゃくちゃ言われましたんでね。「えげつないパ・リーグやな」って。
大林・高松・家村 (笑)
――“実力のパ”とも言います。
西森 確かに実力はありますし、若いときのファンを大事にしたら、最終的に僕らのまわりのパ・リーグの人たちはすごいいい感じでみんな羽ばたいていったんで、いいと思いますよ。
大林 どんなアドバイスやねん。
――ぐろうが所属する「笑勝SHOW」はどうですか。
家村 まずチーム名がすごくいいです。笑いで勝つSHOW。そりゃ勝利も舞い込んでくるなと思います。
高松 それこそ陽キャラの人がいっぱいいるんで、それにがんばってついて行ってる感じです。だいぶ引っ張っていってもらってます。

――「県立高校」チームは1勝1敗となりましたが、今後の展望をお願いします。
大林 僕らは毎回出るわけではないですけど、勝ち負け関係なく、たくさんの方に観に来ていただいたらいいかなと思います。
西森 ぐろうは結構いろんな舞台で見てるんですけど、ネタも何種類か見ててどれもおもしろいし、これは賞レースでも強そうやなと。だから「みんな、ぐろうに気をつけて」というメッセージを送りたいです。
家村・高松 やめてください!(笑)
――「笑勝SHOW」は現在、2連勝です! 今後の意気込みをお願いします。
高松 この調子で全勝を狙っていきたいです。
家村 僕らのチームはけっこう動き回る漫才をする人が多いので、僕らは(ボディ)ブローな感じでジワジワと効いてくるような。
高松 今日やった漫才、けっこう動いてたけどな?
家村 いやいや……あっ、だいぶ動いてました。「ブロー」から「苦労」で、「ぐろう」って言いたかったんですけども。
西森 どういう意味やねん(笑)。
家村 「笑勝SHOW」みたいな感じで「ブロー苦労ぐろう」ってやりたかったんです。
大林 じゃあ意味がいるやんか。
家村 「ブローでジワジワ攻めて、くろう(苦労)も重ねながら、勝利を導け、ぐろう」で、「ブロー苦労ぐろう」。これでやっていきたいです。

関東と関西のリーグ戦で熱戦を展開中!
『よしもと漫才リーグ』の前身は、タモンズ・大波康平が考案した『幕張漫才リーグ』。昨年、千葉・よしもと幕張イオンモール劇場で熱戦を繰り広げてきましたが、今シーズンから“関西リーグ“を新設。東西2リーグ制へとパワーアップしました。主なルールは以下の通りです。
●東西各4チームが、それぞれで総当たり戦を2回ずつ実施(東西各12試合)
●東のキャプテンはオズワルド(伊藤俊介、畠中悠)、エバース(佐々木隆史、町田和樹)、ゆにばーす(はら、川瀬名人)、金魚番長(箕輪智征、古市勇介)
●西のキャプテンは黒帯(大西進、てらうち)、ダブルヒガシ(大東翔生、東良介)、ツートライブ(たかのり、周平魂)、例えば炎(タキノルイ、田上)
●チーム同士で5組対5組(キャプテンは必ず出場)の漫才バトルを実施し、3勝以上したチームが勝利(勝敗は会場の観客、配信視聴者の投票で決定)
●(勝った組数)-(負けた組数)=得失点
●ネタ時間はM-1グランプリ決勝と同じ4分(4分半で強制暗転、強制暗転はマイナス20ポイント)
●リーグ戦を制した東西の王者が「日本一決定戦」で激突
●優勝チームには賞金30万円

今年5月に実施された「ドラフト会議」で決まったチーム編成は以下の通りです。
<関東リーグ>
【飛龍(ひりゅう)】
キャプテン:オズワルド
チームメンバー:囲碁将棋/アメリカンBBチキン/素敵じゃないか/ナユタ/タモンズ/ド桜/ツーナッカン
【結果じゃねーぜ!!必笑DASH組4649☆】
キャプテン:ゆにばーす
チームメンバー:ウルトラスーパーコバタナックス/鶴亀/官兵衛/マシン語感/パピヨン/小虎/LLR
【国立エレファントボイーズ(くにたちエレファントボイーズ)】
キャプテン:エバース
チームメンバー:滝音/家族チャーハン/シンクロニシティ/出目金/大王/ブラゴーリ/レイザーラモン
【ヨイ肉が来たゼ】
キャプテン:金魚番⾧
チームメンバー:からし蓮根/イチゴ/ゼロカラン/クリアノート/ヨネダ2000/太鵬/2丁拳銃
<関西リーグ>
【漫人(まんちゅ)】
キャプテン:黒帯
チームメンバー:カベポスター/三遊間/20世紀/ミステリーハンター/牛ぺぺ/祇園/ヘッドライト
【笑勝SHOW(しょうしょうしょう)】
キャプテン:ダブルヒガシ
チームメンバー:ドーナツ・ピーナツ/イチオク/フースーヤ/生姜猫/ぐろう/ダブルアート/span!
【県立高校】
キャプテン:ツートライブ
チームメンバー:デルマパンゲ/ぎょうぶ/空前メテオ/銀⿁/幸のとり/丸亀じゃんご/モンスターエンジン
【爆速車バーストショット】
キャプテン:例えば炎
チームメンバー:豪快キャプテン/ジョックロック/華山/釈迦虎/愛凜冴/翠星チークダンス/スーパーマラドーナ
開催概要
『よしもと漫才リーグ2025』(関東よしもと漫才リーグ・関西よしもと漫才リーグ)
各リーグ戦:2025年9月~12月
日本一決定戦:2026年1月末@ルミネtheよしもと
※都合により変更になる可能性がございます。
チケット販売:FANYチケット(会場)、FANY Online Ticket(配信)
よしもと漫才リーグ公式サイト:https://www.manzai-league.com/
