「THE SECOND~漫才トーナメント~」で優勝したツートライブ(たかのり、周平魂)が6月13日(金)、NSC(吉本総合芸能学院)大阪校で特別授業を行いました。優勝後、東京と大阪を忙しく往復している2人が、現役NSC生の前に登場。自分たちのNSC時代を振り返りながら、「ネタづくり」や「売れる」ことについてなど、盛りだくさんの内容を講義しました。

周平魂「スタイルはなんぼ変えてもいい」
「よしもとアカデミー」は、国内最大規模のお笑い芸人養成所・NSC(吉本総合芸能学院)をはじめとする5校からなる吉本興業の総合教育機関です。
この日のMCは、ツートライブと同じNSC大阪30期生の令和喜多みな実・河野良祐。ツートライブの2人を呼び込むと、会場から大きな拍手が起こります。周平魂はさっそくキメ顔でひとボケすると、冷静なたかのりに「イキッてんな」とツッコんでスタート。

河野からNSC在学中にやっていたことを聞かれると、たかのりはボケを交えつつ「例えば炎(タキノ ルイ、田上)のYouTubeがまとまってるから見たらいい」とオススメ。一方、周平魂はこう語ります。
「大卒で入ったので、これでアカンかったら終わりやという感覚があった。それで1年間、ボケ続けた」
実際、ダンスや発声の授業でも言われたことと、ぜんぜん違うことをしていたとのこと。当時、講師から「やり続けると怒られると思う。それでもやり続けたらいけると思うから頑張れ」とメッセージをもらったそうで、周平魂は、「いま自分がどうしたいかというのを考えて、1年間やり続ける。それがわかりやすいと思う」とアドバイスしました。
これについて、たかのりは当時、講師から「(ツートライブは)いろんなことやるから大丈夫や」と言われたことを振り返りながら、「それぞれのおもしろいこと、2人でやっておもしろいこと、いろいろやってみないと答えが出ない」とコメント。周平魂も「やりたいことがしっかりとしていれば、漫才やコントのスタイルはなんぼ変えてもいい」とうなずきました。

たかのり「2人の間に違和感がなければいい」
続いて「売れる」ことについて講義。「早く売れるのがいいかというのは難しい」というたかのりは、M-1グランプリにチャレンジしていた15年を振り返りながら、「“M-1、もういいわ”と思ったら、そこからよくなった」と語ります。
周平魂は「その15年がなければ、いまはない」と断言。2人は「売れる」ということについては「わからん!」と言いつつ、現役生たちに「売れている人のほうが(全力で)やってる」と伝えました。
「ネタづくり」に関しては、「18年間やってきているので、もう何周もしてる」と周平魂。たかのりは、以前は出番前に頭の中でネタを整理していたのを、いまはやめたそうです。「ウケるときも、スベるときもあるけど、2人の間に違和感がなければいい」と2人ならではのスタイルを話しました。

「YouTubeなどでネタを見るべきか」
「YouTubeなどでネタを見るべきか」というテーマでは、周平が「あんまり見ない。ただ昭和の大師匠のはめっちゃ見た」と語ります。一方、たかのりは「“サンドイッチマンさんみたいなの”、“ダイアンさんみたいなの”と思ってやってみてもしっくりこない。なぜそれが面白くならんのか、というのは考えた」と自分の経験を話しました。
質疑応答の時間には、「オチが見つからない」「評価とやりたいお笑いが結びつかない」といったNSC生からの質問に、ツートライブの2人が真摯に答えていきます。自分たちの経験を踏まえて、具体例を挙げながらわかりやすくアドバイス。これまでの賞レースでのウラ話も飛び出し、チャンピオンの話にNSC生たちは興味津々でした。
ツートライブの2人が熱く語り続けた1時間の特別授業は、あっという間に終了。たかのりは最後に「おもしろいと思ったことをやっていけば、どこかに合うところがある。それまで自信を持ってやればいいと思う」とメッセージ。周平魂は「芸人になったときのキラキラした感じ、うれしいなっていうのをいつまでも忘れんと頑張ってください!」と締めくくりました。

よしもとアカデミーは、国内最大規模のお笑い養成所「NSC(吉本総合芸能学院)」、即戦力のエンタメスタッフを育てる「YCA(よしもとクリエイティブアカデミー)」、俳優・パフォーマー・歌手などを目指すタレント養成所「YPA(よしもとパフォーミングアカデミー)」、エンタメ×デジタルを学べる「YDA(よしもとデジタルエンタテインメントアカデミー)」、そしてこの4校のカリキュラムを学びながら高校卒業資格が得られる「吉本興業高等学院」という、5校からなる総合教育機関です。
来年度からYDAがYCAに組み込まれるほか、YPAの授業数が増えるなど、さらに充実していきます。各校の2026年度生の募集が6月から始まりました。
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