漫才とコントの両方ができる“二刀流芸人”の頂点を決める新たなお笑い賞レース『アサヒビール スマドリ ダブルインパクト 漫才&コント二刀流No.1決定戦2025』(日本テレビ系)の決勝戦が、7月21日(月)19:00から生放送されます。6月18日(水)にはファイナリスト発表記者会見が行われ、決勝を戦う7組が登壇しました。初代王者に輝くのは誰なのか――壇上では笑いとともに、早くも火花が散りました。

『どっちも頑張るマン決定戦』なら出ていない
この大会は、漫才とコントの両方のネタを披露することで競われます。記念すべき初回のエントリー総数は2875組。今春から予選が繰り広げられ、21組による準決勝を経てファイナリスト7組が決定しました。
決勝では、漫才とコントをそれぞれ披露(どちらを先にやるかは自分たちで決めることができる)。5人の審査員が持ち点1人100点で審査し、その合計得点で優勝が決定します。見事、初代王者に輝いたコンビには、優勝トロフィーと賞金1000万円が与えられます。
決勝のMCは、かまいたち(山内健司、濱家隆一)。応援サポーターは、佐々木久美とモグライダー(芝大輔、ともしげ)が務めます。

ファイナリストは以下の通り。エントリー順に紹介します。
【ロングコートダディ(堂前透、兎)】
『M-1グランプリ』『キングオブコント』のダブルファイナリスト。堂前は「これが、いちばん獲りたい大会かもしれないですね。(ダブルインパクトの)名前がカッコよすぎる。『どっちも頑張るマン決定戦』だったら出てないです」と語って笑いを誘います。
胸中を問われた兎は「そうですね~。え~。あの~」と口がまわらず、てんやわんやに。「堂前について行ったら楽しそうな世界が見られそうで、ワクワクしています」と語りました。

【スタミナパン(麻婆、トシダタカヒデ)】
スタミナパンは、昨年のM-1敗者復活戦でオズワルドと対戦し、「名勝負」と話題になる接戦に勝利して強烈なインパクトを残しました。
声のボリュームに“バグ”が生じたトシダは終始、大声で決勝進出の喜びを表現。「記者会見もフォトセッションも全部初めてですよ!」と大音量で明かすと、この日のMCを務めた陣内智則から「全部(のコメントに)声を張るな!」と注意を受けます。
麻婆は、引っ越しを控えているため、賞金で洗濯機を買いたいと明かします。現在の家賃を聞かれて「3万9000円」だと答えると、トシダが「いいヒゲ剃り(の値段)か!」とツッコミ。新居は「7万2000円」だと紹介すると、またもトシダから「いいヒゲ剃り2個か!」とツッコミが入りました。

「言い切る男」が優勝を予言!?
【セルライトスパ(肥後裕之、大須賀健剛)】
関西で活躍するセルライトスパが決勝へ! 肥後は、賞金で東京にも家を借りて、関西と東京どちらでも活躍できるよう二拠点生活をしたい、と夢を語ります。
一方の大須賀は、世話になっている大阪の「よしもと漫才劇場(マンゲキ)」に恩返しがしたいとのこと。
「関西の賞レースで勝ったので、ちょっとだけ(劇場の)ギャラが上がってるんですよ。それなのに僕らは人気がない。申し訳ない気持ちがずっとあったので、なんとか有名になって、お客さんをいっぱい呼んで、『セルライトスパを出せば、マンゲキが儲かる』。そう思っていただけたら嬉しい」と胸中を語りました。

【ななまがり(森下直人、初瀬悠太)】
「私、パラレルワールドから来ました大谷翔平です」と森下の挨拶で登場したななまがり。その後も、“二刀流”に限定した「パラレルワールドの宮本武蔵」が姿を現します。
そんな彼らは、『キングオブコント』『THE SECOND』『R-1』(森下のみ)と賞レースファイナリストの常連。決勝での活躍が期待されています。
初瀬は「卵が先かニワトリが先か」など答えが出ないものを言い切るキャラ「言い切る男」を発動。「ななまがりがダブルインパクトで優勝するかしないか」という問いには「僕がその答えを言い切りましょう!……しない」と語って、爆笑を起こしました。

【ニッポンの社長(辻皓平、ケツ)】
『キングオブコント』5年連続ファイナリストのニッポンの社長。辻は、阪神ファンの陣内がMCということもあってか、「今日、阪神勝ってます!」とプチ情報を入れつつ登場します。
一方、ケツは「小さいころから『漫才とコントの大会があったらいいな』ってお母さんとずっと言ってたんですよ!」と振り返りながら、この時代に“市原隼人ものまね”も披露して笑いを誘います。
ここで、ななまがりの「言い切る男」にかけて「優勝者言い切らんといていいですか?」と辻。「この大会の優勝者、言い切らんときましょう!……どうなるんですかね?」と、一同に問いかけていました。

かもめんたる・う大は「幸せですよ」連呼
【かもめんたる(岩崎う大、槙尾ユウスケ)】
『キングオブコント2013』王者がダブルインパクト決勝へ! う大は「こんなことになっていいのかなって。幸せすぎますよ。(記者やスタッフなど)こんなに集まってもらっちゃって、自分が主人公となって、いま見てるんですけど……本当にありがとうございます」としみじみ。
その後も「ありがとうございます」「幸せですよ」と何度も感謝を述べて笑いを誘います。
MCの陣内は、ほかの番組でかもめんたると共演した際、カレー店を営む槙尾の暴走が頭から離れず、カレーのルーを入れる“銀色のヤツ”=グレイビーボートが夢に出てくるようになった、と告白。
今回は落ち着いた対応をしていた槙尾でしたが、次第に狂気の片鱗が……。陣内は「またあの銀色のヤツが夢に出てくるわ」と困惑していました。

【コットン(西村真二、きょん)】
テレビや劇場のみならず、『ABCお笑いグランプリ』『NHK新人お笑い大賞』『キングオブコント』など賞レースでも活躍しているコットン。
今回、予選の出順がかもめんたるのあとだったそうで、西村は「かもめんたるさんがネタをやったあとって、会場がムーディーになるんですよ。お客さんも、う大さんにうっとりしている」と振り返ります。
今回、準決勝に向けて、そろいの漫才衣装を新調したとのこと。きょんは「兎さんに『衣装をそろえてみたんですけど、どうですか?』と聞いたら、『オレは好きじゃないな』と言われたんで、ぶっ飛ばします!」と宣言。兎は「方眼紙みたいじゃないですか?」と問いかけて笑わせました。

くせ者ぞろいながら、漫才・コントどちらでも笑いをとれる実力者たちばかりの7組。栄冠を手にするのは誰なのか、7月21日(月)の決勝に注目です!