12年ぶりに復活した伝説の大型お笑いライブフェス『LIVE STAND 22-23 OSAKA』2日目の公演が9月18日(日)、大阪城ホールとCOOL JAPAN PARK OSAKAで開催。
COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールでは「ネタセレクション〜観たいネタを募集するLIVE〜」が行われました。このイベントは、人気芸人のあのネタが観たいという願いが叶う! かもしれない観客参加型のライブ。ステージには東西の人気芸人たち16組が大集合し、爆笑ネタで会場を沸かせました。
ファンが選んだベストネタが連発
トップバッターのニューヨーク(嶋佐和也、屋敷裕政)は、先日のテレビ番組でも話題になっていたオリジナルソングネタ。畳み掛けるような展開で会場は出だしから爆笑に包まれます。
続いての祇園(木﨑太郎、櫻井健一朗)は学生時代の思い出をネタに。息の合ったしゃべりを見せてくれました。
GAG(SJ、福井俊太郎、ひろゆき)は独特の世界観にリズムネタをミックス。コンパクトにまとめたネタに笑いをギュッと詰め込んだコントを披露しました。
デルマパンゲ(迫田篤、広木英介)は畳み掛けるような独特なボケが炸裂。会場も次第にネタの中に引き込まれていきます。
クイズをベースに、独特のテンポで次々とボケを繰り出していったトット(多田智佑、桑原雅人)までが、1つめのグループでした。
ここで木﨑と多田が登場し、イベントについて説明。木﨑は「めっちゃ(リクエストが)来ました」と話すと、お気に入りというデルマパンゲについて、ほかにカレンダーというネタもあると明かし「全部デルマセレクションでいいくらい」と絶賛します。多田はGAGについて「めちゃくちゃネタあるなかで、あれなんですね! 」と驚きのコメント。その表情に笑いが起きていました。
2つめのグループトップは令和喜多みな実(河野良祐、野村尚平)。野村の静かなボケに河野が次々にツッコんでいく、らしさたっぷりのしゃべくり漫才を聞かせます。
2番手のインポッシブル(えいじ、ひるちゃん)は、その立ち姿でまずひと笑いゲット。「R指定のネタコント」をメインにブラックなテイストを散りばめたかと思うと、会場と一体になるネタも披露します。
吉田たち(こうへい、ゆうへい)は、テスト中の教室を舞台にたっぷり間をとった緩急のあるネタで爆笑を取ります。
最近、人気上昇中のロングコートダディ(堂前透、兎)は、姉弟のテンポ抜群のやりとりをネタに。絶妙なセリフと間に会場は爆笑でした。
囲碁将棋(文田大介、根建太一)は文田のリズム抜群の言葉遊びに、根建の激しめのツッコミがテンポよく決まるネタ。ここで2グループめが終了です。
ステージに現れたのは河野と根建。「西のMC王」と持ち上げられた河野は、「根建さんと2人でめちゃくちゃ緊張してますよ」と明かします。そして根建のトークから河野がまさかのカミングアウトを行う流れへ。2人は舞台袖に行ったかと思うと、河野のある部分を見た根建の絶叫が響き渡り、会場は爆笑に包まれました。
ラストグループのトップはミキ(亜生、昴生)。カレーをテーマに持ち味であるスピード感抜群のやりとりを十分に聞かせてくれました。
見取り図(盛山晋太郎、リリー)は舞妓さんとのやりとりをネタに。意外な展開の連続に会場からは拍手&笑いが起こるシーンも。
空気階段(水川かたまり、鈴木もぐら)はクローゼットの中にある不思議な空間がコントの舞台。もぐらの個性的すぎるキャラに翻弄されるかたまりの様子が爆笑を誘いました。
コマンダンテ(安田邦祐、石井輝明)は登校中の出会いをベースに、ステージを広く使った動きのあるネタを披露しました。
プロポーズをテーマにしたしゃべくりを見せたのはアインシュタイン(稲田直樹、河井ゆずる)。稲田の連続ボケと自在にツッコむ河井とのやりとりで盛り上げました。
ラストのジャルジャル(後藤淳平、福徳秀介)は、レコード会社のオーディションをテーマにしたコント。勢いのあるやりとりでしっかり爆笑をゲットしていました。
芸人が本当に見たいネタは……!?
ネタを終えたニューヨークと、令和喜多みな実にインタビューを行いました。
――この人のあのネタ見たかったとか、ありますか?
河野 ニューヨークやったら「キングオブコント」の2本目でやってたやくざのネタですね。
嶋佐・屋敷 ありがとうございます。
嶋佐 あれ以来、1回もやってないんですよ。
河野 2人の演技力もすごいんですけど、YouTubeにあげてたタイトルが、どストレートに「ヤクザ」やって。まっすぐにタイトルやったので、そういうのがすごいインパクトに残ってもいますね。
屋敷 僕はやっぱりプリマ旦那さん時代のビールのCMのネタ。
嶋佐 俺もそれやった。『ABCお笑いグランプリ』でやってましたよね。
河野 やってましたね。今回、お客さんからのリクエスト一覧の中にも何票かそれを選んでくれてる人がいましたね。
――今回のイベントで選ばれたネタについては、意外性とかありましたか?
屋敷 僕らは『M-1グランプリ2019』のトップバッターでやった歌のネタだったので、これなんやと思いました。久しぶりにやって、ビリのネタではないなって思いました。いい感じでした。ただ、やっぱり賞レースでやるネタではないなと。のびのびやる方が楽しいなと思いましたね(笑)。
嶋佐 久しぶりにやったんですけど、すごい楽しくできました。それこそ今日もトップバッターだったんですけど、いい感じで、『M-1』のときのトップバッターでやったときと大違いでした。
屋敷 緊張してやるのが一番似合わんネタやったなって改めて思いましたね。リラックスしてやった方が絶対 ええネタやったなともいましたね。
野村 僕らは女性があんまり興味ないだろう恐竜を題材にしたネタなんですけど、パンパンのお客様の前でさしてもらって、相方にまたがりがいがあったなと思いました。
河野 最後、またがられて。それがいつもより長かったし、いつもより無茶苦茶になりました。ふたりが絡み合ってしまいました。
――なんで長くなったんでしょう。
野村 ちょっと熱に当てられた感じでした。
河野 白熱してました。
――ライブの空気間がそうさせた?
野村 いつもイベントでご一緒しているデルマパンゲさんも、持ち時間3分ってうかがっていたんですけど、倍ぐらいやってました。
河野 デルマパンゲさんはそれこそいつものびのびやる方々なので。
野村 それもお祭りごとの醍醐味の一つかなと思いました。
なお、「ネタセレクション〜観たいネタを募集するLIVE〜」はFANY オンラインチケットで配信中。9月23日(金)23時59分まで見逃し視聴可能(販売は同日正午まで)です。
FANY Online Ticketはこちら
いよいよ『LIVE STAND 22-23』のラストを飾る福岡公演は2023年1月14日(土)、15日(月)、マリンメッセ福岡A館で開催されます。ぜひお楽しみに。
『LIVE STAND 22-23』公式HPはこちら