滝音、出演する吉本新入社員の企画ライブを激励! 「思いもよらない化学反応が起こる…!?」

この春、入社したばかりの吉本興業大阪の新入社員がやりたい企画を初めてカタチにするライブイベントが、12月21日（水）と22日（木）に大阪・森ノ宮よしもと漫才劇場で開催されます！　題して「ニューシャインプロジェクト2022」。このイベントにも出演するお笑いコンビ・滝音（さすけ、秋定遼太郎）が事前会議に駆け付け、新入社員を激励しました

プロジェクトに参加したメンバーは、吉本興業大阪本部マネジメントの新入社員、松山千莉、海福怜斗、寺田涼太、加治映奈の4人。それぞれが自分の好きな“笑い”や得意分野でライブを企画し、芸人のブッキングからチケット販売、PR、当日のイベント運営なども手がけるという、まさにマネジャー業務のすべてを一気通貫で体験させるイベントです。さっそく、参加した4人にライブを考えたきっかけや、見どころなどを聞いてきました。

アーネスト・門野を深堀りするマニアック企画も

――「ニューシャインプロジェクト」が動き出したのはいつごろですか？

寺田　LIVE STAND大阪が終わった9月後半ごろからです。2022年の新入社員10人のうち、東京のマネジメント部6人がこのプロジェクトを夏にやり終えていて、冬は大阪でも行われることになりました。

加治　あらかじめ、東京の同期から話は聞いていました。

寺田　東京の同期に「ニューシャインプロジェクト、どうやった？」と聞いたとき、「いや〜、難しい」と言っていましたね……。

海福　東京ではヨシモト∞ドームで行われたんですが、僕らは森ノ宮漫才劇場なのでキャパが大きく、プレッシャーを感じています（笑）。

――プレッシャー、感じますよね。では、それぞれ企画したライブと見どころポイントを教えてください。

松山　私は『真のセンスあるヤツはだれだ！～オシャレvsダサい芸人対決～』（12月21日（水）18:40開演）を企画しました。ファッションが好きなので、それに結び付けられるような企画を、と考えていたところ、『マンゲキ版オシャレ＆ダサいランキング』（投票期間は2023年1月5日まで）と絡めた企画を思いつきました。お客さんはふだん、芸人さんの私服をステージで見る機会はあまりないと思うので、芸人さんの素顔も含めて見てもらいたいです。あと、華山のやすいさんが毎年、ダサいランキング1位なので、今回でどうにかオシャレランキング1位に上げられるような内容にしたいです（笑）。

――なかでもこだわったポイントはありますか？

松山　先輩から「チケットを売り出すときは、ポスターがいちばん大事やで」とアドバイスをいただいたので、ポスターはかなり力を入れました。とくにファッションの企画だとビジュアルが重要だと思うので、プロのデザイナーさんにお願いして、納得のいくものができました。

――続いて海福さんが企画したという『門野という男』（12月21日（水）20:15開演）ですが、タイトルの通り、アーネストの門野さんがメインで？

海福　僕が入社してすぐにマネジメントのサポートをさせてもらった芸人さんに出てもらえるイベントを打ちたいな、というのが始まりです。その中でも、僕が「もっとこの人のことが知りたい」と思ったのがアーネストの門野さんでした。

――どういったところが「知りたい」と？

海福　芸歴でいうと、マンゲキのなかでも最年長の部類に入る方なんですが、素を見せない方といいますか、門野さんは相方のわだたかしさんより6歳年上で、コンビで舵をとっているのも門野さん。年上ということもあって、「ちょっと怖そうだな」と感じている方も多いかもしれませんが、黒帯（大西進、てらうち）さんやDr.ハインリッヒ（幸、彩）さんにはイジられていて、そのときこそ門野さんのよさが出るのでは、と感じたんです。皆さんにも、イジられてタジタジになる門野さんを見てもらいたいです。

何かが起こる予感しかしない「熊プロVSギャンゴリ」

――寺田さんは、『極vs翔わくわくバトル！～常に何かが起こるコーナーライブ～』（12月22日（木）18:40開演）ですが、企画した経緯は？

寺田　僕はマネジメント部のなかでも師匠方を担当しているので、実はこれまでマンゲキメンバーの方と接点がなかったので、知らないことも多くて。だから、まずは誰が出演してもライブとして興味が引き出せるパッケージが作りたいと思いました。先にシンプルなコーナーライブを1時間分考えて、そこからどう引っかかりを作れるか、趣向を凝らせるかを考えるのがいちばん難しかったです。

――サブタイトルの「〜常に何かが起こる」に興味がそそられます。

寺田　お客さんも、予期しないハプニングや突然、生まれるノリを楽しみにしていると思うので、「誰かの身に絶対なにかが起きる！」とわかったうえで観てもらえると、よりワクワクするものになるのかなと思います。なかでも、紅しょうが・熊元プロレスさんと豪快キャプテンの山下ギャンブルゴリラさんによる「熊プロVS.ギャンゴリ」はぜひ見てもらいたいです。

――続いて、加治さんが企画した『とある2本のネタを披露する寄席 with おばちゃん』（12月22日（木）20:15開演）もまたインパクトがあるタイトルですね。

加治　私は入社前からマンゲキに通っていたので、そんな自分が「こんな寄席があったらワクワクするだろうな」というものを企画しました。いろんなネタがひとつのライブで楽しめて、芸人さんのいろんな種類のネタと、その幅広さを存分に味わえる内容になっています。そしてもうひとつが、芸人さんにおばちゃん衣装を着て何かをやってもらう内容です。

――「観る側」から「つくる側」になったんですね。

加治　夢のようなお話です（笑）。じつはもともと2つの企画で、「違ったタイプのネタが楽しめるライブ」と「芸人さんにおばちゃん衣装を着てもらって何かをやってもらうライブ」を考えていたんです。でも会議で先輩から「合体させてもよさそう」とアドバイスをいただいて、ネタも楽しめて、おばちゃんも出てくるような、盛り込んだ内容にしました。

どっちにしろ「何かが起こる」!?

ここで、12月22日（木）に開催される『極vs翔わくわくバトル！～常に何かが起こるコーナーライブ～』に出演する滝音（さすけ、秋定遼太郎）が、このライブを企画した新入社員・寺田とライブ直前のミーティング！　しかし、いつしか企画会議のようになり……？

さすけ　すごく新しい、思いもよらない角度の化学反応が起きるか、大事故が起こるかの、どちらかの可能性があるライブになりそうやな。

秋定　たしかに爆発とか悪いほうの化学反応になる可能性がある（笑）。でも芸人からしたら、もし悪いほうに転んでもエピソードになるし、ライブを打った寺田さんにしても経験になるから、なんの損もないよね。

寺田　すごく気を使ってくださって……。

さすけ　いや、ホンマに芸人には気を使わず、寺田さんのやりたいことを思い切ってやってもらいたいですよ。（寺田さんは）もともとお笑いは好きだったんですか？

寺田　好きです！　『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで！』（日本テレビ系）が好きなので、こういうテイやのに、でも違うことされる……みたいな流れが好きで、おこがましいですが、そういうのがやりたいなって。

さすけ　ルーツはあったほうがいいですもんね。

秋定　今回は僕らのほかに誰が出るの？

さすけ　吉田たち・ゆうへいさんに、紅しょうが、豪快キャプテン、フースーヤ。いいですねえ〜、おもしろそう。

寺田　熊プロさんとギャンゴリさん2人が変なことをしているところが見たいな、と思いまして。

さすけ　ちなみになんですけど、お客さんからの「こういうライブを打ってほしい」という声って社員さんに届くものなんですか？　というのも、こないだゲーム配信をしているときに、「大多数のお客さんが喜ぶであろうライブを、ゲーム中のコメントで送ってくれ」って聞いたら何個か来たので、いつかやれたらなと思って。精査は大変かもしれんけど。

寺田　お客さんから企画を募集するということですね？

秋定　オレも思ったことある！　「お客さんが見たい芸人だけを集める寄席ができる権利」があったらおもしろいな、とか。

寺田　「ニューシャインプロジェクト」の企画を考えているとき、たまたま観ていたライブビデオで「次にやる曲をお客さんに決めてもらう」というのをやっていて、おもしろいなと思いました。