1勝1敗同士…一歩も譲らぬ攻防で初の“ドロー”も出た勝負の行方は!? 空前メテオ「部活のような、青春してる感じ!」【関西よしもと漫才リーグ第6戦】

お笑い界の新たなスターを発掘する漫才団体戦『よしもと漫才リーグ2025』が、9月から幕開けしました。関東、関西の2リーグで各4チームがバトルを繰り広げ、最後は両リーグの1位同士が日本一を懸けて戦います。

10月31日(木)には関西リーグ第6戦が大阪・森ノ宮よしもと漫才劇場で行われ、ツートライブ(たかのり、周平魂)率いるチーム「県立高校」と黒帯(大西進、てらうち)のチーム「漫人」が激突! 公演終了後には、ヘッドライト(和田友徳、町田星児)と空前メテオ(大門正尚、茶屋)が、漫才リーグの魅力を語ってくれました。

出典: FANY マガジン
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黒帯・てらうち「めっちゃアツかったですね」

ホームのツートライブ率いる「県立高校」は1勝1敗でこの日を迎えました。それぞれの気合が垣間見えるなか、空前メテオ・茶屋は「後輩が言うのも何なんですけど……何度見ても、いいチーム!」とチームを鼓舞します。一方の黒帯率いる「漫人」も1勝1敗。まだまだ続くリーグ戦、お互い1つでも白星をあげたいところです。

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この日の両チームのオーダーは以下の通り。

【県立高校】
銀鬼/幸のとり/デルマパンゲ/空前メテオ/ツートライブ
リザーブ:ぎょうぶ/丸亀じゃんご/モンスターエンジン

【漫人】
20世紀/ミステリーハンター/カベポスター/黒帯/ヘッドライト
リザーブ:三遊間/牛ペペ/祇園/

第2試合は、幸のとり(永迫拓海、福嶋一夫)とミステリーハンター(上木、芝)という若手同士の激突。幸のとり・永迫は、これまでの試合を「応援(試合に出ないリザーブ)と負け」と振り返り、ツートライブ・周平魂に連れて行ってもらったサウナでもネタ合わせしていたそうです。第5試合は、ツートライブが満を持してトリを務め、芸歴27年目のヘッドライトと激突するという、目が離せない展開となりました。

出典: FANY マガジン
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そして……試合結果は以下の通り!

第一試合 ×銀鬼vs20世紀◯
第二試合 ×幸のとりvsミステリーハンター◯
第三試合 ◯デルマパンゲvsカベポスター×
第四試合 △空前メテオvs黒帯△
第五試合 ◯ツートライブvsヘッドライト×

なんと、第4試合は関西リーグ初のドローになり、合計で2勝2敗1分けに! 会場が騒然とするなか、ルールに則り、総得票数の多い「県立高校」の勝利となりました!

出典: FANY マガジン
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注目を集めた第5試合はツートライブに軍配が上がり、相手チームキャプテンの黒帯・てらうちも「めっちゃアツかったですね」と振り返ります。すると周平魂は、「僕らがまだ3年目のとき、最初に『あいつらおもしろい』って言ってくれたのが、(ヘッドライトの)町田さんやったんです」とアツい思い出エピソードも飛び出しました。

この試合で、総当たりのリーグ戦の1巡目全対戦が終了。ここからは2周目の戦いに突入しますが、勝負の行方から目が離せません!

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ヘッドライトのデビュー年に空前メテオ・茶屋が誕生!?

イベント終了後、ヘッドライト(和田友徳、町田星児)と空前メテオ(大門正尚、茶屋)を直撃しました。

——お疲れさまでした! 今日のチームの戦いぶりはいかがでしたか?

空前メテオ・茶屋 ヘッドライトさんとはライブでもご一緒したことがないので、初めて舞台袖でネタを見させてもらいました。凄まじいネタでした(笑)。

空前メテオ・大門 袖での盛り上がりがすごかった。めっちゃおもろかったです。

ヘッドライト・町田 僕らは空前メテオのネタを見られてないから、なんとも言われへんねんけど……。

大門 もう死ぬほどネタ合わせ、されてましたもんね(笑)。

町田 でもネタ合わせしながら聞いてたよ!? メッセージ性のあるネタやったよな。

茶屋 ありがとうございます(笑)。

出典: FANY マガジン
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——ちなみにヘッドライトが1998年デビューですが、ちょうど茶屋さんが生まれた年で、大門さんは翌年の1999年生まれ。

ヘッドライト・和田 へぇ~!? めっちゃ離れてる!

茶屋 じゃあ、芸歴27年目ってことですか!?

和田 芸歴と(茶屋の)年齢が一緒ってことか! どおりで……。実は甥っ子としゃべってるような気分になっててん(笑)。

——これまに接点はありましたか?

町田 NSC(吉本総合芸能学院)で講師をやってる、お~い!久馬さんが開催されてる『久馬軍団ライブ』というのがありまして、NSCを卒業して間もない人らが20組くらいネタをして、スーパーマラドーナ・武智くん、ギャロップ・林(健)くん、そして僕が審査員みたいな感じでダメ出しをするっていうライブがあったんですよ。ライブの最後に、それぞれが気に入ったコンビを「武智賞」「林賞」「町田賞」って選ぶんですけど、そのときに「町田賞」に選んだのが空前メテオでした。

茶屋 ほんまや! いま思い出しました! 2020年ですよね?

大門 僕らがアクリル板を挟んでネタをして、審査員の方々はリモートでしたっけ。懐かしい。あれ、うれしかったな~。

町田 そのころからね、センスがすごいなと思いまして。

出典: FANY マガジン
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ヘッドライト・和田「“芸人っていいな”とひしひし感じますね」

——漫才リーグもいよいよ折り返し地点です。チームの結束力は強まってきましたか?

大門 「県立高校」はもともと仲が良いチームで、ライブ前に出番順を決めるインスタライブがあるんですけど、どの順番になっても毎回、「めっちゃいいメンバーやな~」ってなるんですよ。

茶屋 それに(ツートライブ)周平さんが求心力のある人やから、周平さんを中心にだいぶ輪になってます。

——「漫人」はどんなチームですか。

町田 「漫人」は、僕から見ても実力のある人らがそろってるなと思います。

茶屋 ミステリーハンターとか知ってるんですか?

町田 交流はないけど、もちろん知ってますよ。

茶屋 そうや! 町田さんはネタ見るのお好きですもんね。

和田 ミステリーハンターの芝は、アレやろ? いちばん好きなプロレスラーはブルーザー・ブロディやろ?

大門 なんでそれを知ってるんですか!(笑)

和田 黒帯のてらうちくんは付き合いが長くて、いつかの『M-1グランプリ』の3回戦やったかな? うまいこといかんかったみたいで、えらいヘコんでて。それで焼肉に連れていったことがありました。「ダメっすわ……」と言うてらうちくんを、僕が「大丈夫やから! 絶対いけるって」みたいな。それをめっちゃ覚えてますね。

町田 それが、いまでは……。

和田 それが、いまではもうね。てらうちくん、拾ってくれてありがとうございます!(笑)

——舞台で感じる、漫才リーグの魅力とはなんでしょう?

町田 審査員がお客さんのみっていうバトルは、いまはなかなかないから盛り上がりますよね。僕らが若いときに出てた「baseよしもと」は、バトルは客投票が基本やったから、かなり盛り上がってましたね。かといって、劇場のトップになれた人がテレビで売れるのかというと、そうとは限らない。

一方で、劇場のピラミッドに関係なく、客票が少ない人でも大きい賞レースで結果を出す人もいるし、テレビの人気者になってたりもする。だから、それとこれとは別ではあるんですけれど、でも劇場で、バトルをするなら完全客投票のほうが盛り上がると僕は思うんですよ。

大門 こと劇場に関しては、ですね。

出典: FANY マガジン
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——今日は初のドローもあり、それもお客さんの投票点数だから生じた盛り上がりですね。

茶屋 確かに!

和田 『漫才リーグ』って、団体戦で、なおかつ相手チームに絶対勝つぞ! でもなく、出演者全員が「いい試合をして、来てくれたお客さんや配信を見てる人を盛り上げようや!」みたいな雰囲気がめっちゃあるんですよ。それが楽しいです。「芸人っていいな」とひしひし感じますね。

大門 漫才で、時間をかけて団体戦するってほかにないし、それが楽しすぎるっていうか青春してる感じがします。チームメイトとの団結も生まれていて、ウケて舞台袖に帰ってきたら、ほんまに「いいね~!」とか声をかけあったりしてるので、それが普通に楽しいなって。部活をしていた感じに戻れるなっていう。それがお客さんにも伝わって、盛り上がってるんかなって感じますね。あんまりない経験をさせてもらっています。

茶屋 ほんまに仲良くなるもんなぁ。

——『漫才リーグ』がきっかけで仲良くなった人もいますか?

大門 後輩の銀鬼は楽屋であんまりしゃべったことがなかったんですけど、「いまのおもろかったな~!」とかそういう会話はできるようになりましたね。輪が広がってます。

茶屋 リーグが始まる前に、チームの結束を強めるライブがあったんですけど、ダブルヒガシさん、黒帯さん、例えば炎のチームは満席やったのに、僕らのチームは満席にならなかったんです。「県立高校」というチーム名には「みんなが応援したくなるようなチームになろう」という思いが込められてるんですけど、正直、客票となると、応援してくれるお客さんの数が確実に少ないんです。だからこそ、勝ったときはほんまにうれしい。

大門 僕らの喜び方、エグいよな(笑)。

茶屋 「寝返らせた!」という(笑)。「おもしろいから投票してくれたんだ」って思えるんです。そういう意味でも、ネタをめっちゃフラットに見てくれている感じが、ほんまにめっちゃいいお客さんやなって思います。

出典: FANY マガジン
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関東と関西のリーグ戦で熱戦を展開中!

『よしもと漫才リーグ』の前身は、タモンズ・大波康平が考案した『幕張漫才リーグ』。昨年、千葉・よしもと幕張イオンモール劇場で熱戦を繰り広げてきましたが、今シーズンから“関西リーグ“を新設。東西2リーグ制へとパワーアップしました。主なルールは以下の通りです。

●東西各4チームが、それぞれで総当たり戦を2回ずつ実施(東西各12試合)
●東のキャプテンはオズワルド(伊藤俊介、畠中悠)、エバース(佐々木隆史、町田和樹)、ゆにばーす(はら、川瀬名人)、金魚番長(箕輪智征、古市勇介)
●西のキャプテンは黒帯(大西進、てらうち)、ダブルヒガシ(大東翔生、東良介)、ツートライブ(たかのり、周平魂)、例えば炎(タキノルイ、田上)
●チーム同士で5組対5組(キャプテンは必ず出場)の漫才バトルを実施し、3勝以上したチームが勝利(勝敗は会場の観客、配信視聴者の投票で決定)
●(勝った組数)-(負けた組数)=得失点
●ネタ時間はM-1グランプリ決勝と同じ4分(4分半で強制暗転、強制暗転はマイナス20ポイント)
●リーグ戦を制した東西の王者が「日本一決定戦」で激突
●優勝チームには賞金30万円

出典: FANY マガジン
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今年5月に実施された「ドラフト会議」で決まったチーム編成は以下の通りです。

<関東リーグ>
【飛龍(ひりゅう)】
キャプテン:オズワルド
チームメンバー:囲碁将棋/アメリカンBBチキン/素敵じゃないか/ナユタ/タモンズ/ド桜/ツーナッカン
【結果じゃねーぜ!!必笑DASH組4649☆】
キャプテン:ゆにばーす
チームメンバー:ウルトラスーパーコバタナックス/鶴亀/官兵衛/マシン語感/パピヨン/小虎/LLR
【国立エレファントボイーズ(くにたちエレファントボイーズ)】
キャプテン:エバース
チームメンバー:滝音/家族チャーハン/シンクロニシティ/出目金/大王/ブラゴーリ/レイザーラモン
【ヨイ肉が来たゼ】
キャプテン:金魚番⾧
チームメンバー:からし蓮根/イチゴ/ゼロカラン/クリアノート/ヨネダ2000/太鵬/2丁拳銃

<関西リーグ>
【漫人(まんちゅ)】
キャプテン:黒帯
チームメンバー:カベポスター/三遊間/20世紀/ミステリーハンター/牛ぺぺ/祇園/ヘッドライト
【笑勝SHOW(しょうしょうしょう)】
キャプテン:ダブルヒガシ
チームメンバー:ドーナツ・ピーナツ/イチオク/フースーヤ/生姜猫/ぐろう/ダブルアート/span!
【県立高校】
キャプテン:ツートライブ
チームメンバー:デルマパンゲ/ぎょうぶ/空前メテオ/銀⿁/幸のとり/丸亀じゃんご/モンスターエンジン
【爆速車バーストショット】
キャプテン:例えば炎
チームメンバー:豪快キャプテン/ジョックロック/華山/釈迦虎/愛凜冴/翠星チークダンス/スーパーマラドーナ

開催概要

『よしもと漫才リーグ2025』(関東よしもと漫才リーグ・関西よしもと漫才リーグ)
各リーグ戦:2025年9月~12月
日本一決定戦:2026年1月末@ルミネtheよしもと
※都合により変更になる可能性がございます。
チケット販売:FANYチケット(会場)、FANY Online Ticket(配信)

よしもと漫才リーグ公式サイト:https://www.manzai-league.com/

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