大阪若手界ナンバーワンMCとの呼び声高い、令和喜多みな実・河野良祐が主催するゲームコーナーライブ「令和喜多みな実 河野presents『森ノ宮ゲームコーナーFES』」が、3月29日（金）に大阪・森ノ宮よしもと漫才劇場で開催されました！ 毎回、新ゲーム披露で盛り上がるこのライブ、今回のゲストは、ヘンダーソン（子安裕樹・中村フー）、kento fukaya、今井らいぱち、田津原理音、シモリュウ（シモタ・前田龍二）、ソマオ・ミートボールの8人！ 実はこの8人、春から活動拠点を東京に移すメンバーなのです。そんな上京仲間の絆が深まった（？）ライブを芸人ライター、藩飛礼・松本がレポートします！
上京組の気になる新生活
大きな拍手のなか、颯爽と登場したMCの河野。続いて青色のTシャツを着た、ヘンダーソン・子安、今井らいぱち、田津原理音、kento fukayaが舞台に現れました。このライブは「赤チーム」と「青チーム」の対決形式になっていて、対する赤Tシャツを着たヘンダーソン・中村、シモリュウ、ソマオ・ミートボールが出そろい、いよいよライブのスタートです。
オープニングトークが続くなか、話題は転居先の東京での新居の話に。シモリュウ・シモタが、「子安さんの家、1Kで家賃15万」と家賃を暴露！ するとヘンダーソン・子安は「違う！ 1LDKのちゃんとした部屋！」と言いながら、自ら住所を暴露しかけて、ほかのメンバーに止められる一幕も（笑）。
一方、そのシモタと前田のコンビは、2日後に上京するにも関わらず、部屋が決まっていないことが発覚！ しかし、シモタは「2人でダンボールに入る」とまったく気にしていない様子です。東京での生活が気になる上京組のメンバー8人で和気あいあいとライブは進んでいきました。
大阪↔︎東京ニュアンス変換でソマオ爆弾発言！？
最初のゲームは「大阪↔︎東京 変換そろえましょう！」です。このゲームは、大阪もしくは東京ならではのモノや言葉、人物を、東京のものなら大阪っぽく、大阪のものなら東京っぽくニュアンスで変換するという趣向です。
東京タワーを大阪っぽく変換すると「通天閣」といった感じで、同じようなイメージで大阪は東京に、東京は大阪に変換し、チーム内で同じ答えを出した人の人数でポイントが決まる仕組みです。
まず挑戦した赤チームの最初のお題は「円 広志」。歌手であり、タレントでもある大阪では言わずと知れた有名人ですが、ソマオ・ミートボールは「誰ですか？」とまさかの発言。そんな円さんは東京でいうと誰なのか？
赤チームの回答は以下のとおり。前田「みのもんた」、ソマオ「さだまさし」、シモタ「野原ひろし」、中村フー「円楽師匠」とまったくそろわず0ポイント！ この結果にヘンダーソン・中村フーが「ダメだなー」と持ちギャグを披露しますが、反応はイマイチで中村も苦笑い。1問目はいろいろと残念な結果となりました。
子安と田津原が「円広志」で奇跡を起こす！？
続いて、同じお題で回答した青チームにまさかの出来事が！
最初の回答者だった子安は「角 狭志（かど せまし）」と回答。「円 広志」の漢字をニュアンスで変換、これにはチームメイトから「そろえる気ないだろ！」とツッコミを入れられ、いきなり暗雲が立ち込めます。
続いて、今井の答えは「所ジョージ」。「真面目に答えたのが恥ずかしい」と今井は言います。3人目の、田津原の答えは「四角 狭志（しかく せまし）」と、子安の「そろえる気のない」回答と若干かぶって恥ずかしそうな表情です。しかし、ここでMC・河野が「ニュアンスが揃ってるんでOK！」とまさかのポイント獲得になり、会場が大きく湧き上がりました。
最後にkentoの回答は「所ジョージ」と今井と同じ真面目回答で、奇跡的に2ペアがそろい、さらに湧き出す会場！ 最初のゲームは奇跡を起こした青チームの勝利で終了しました。
「アンパンマン」か「ドラえもん」か！？
2つ目のゲームは「どっちに見える？」というお絵描きゲームです。各チームにお絵描きのお題が出されますが、ホワイトボードはひとつしかありません。1人10秒で、青チーム、赤チーム交互に自分のチームの絵を描いていきます。相手チームの絵に自分のチームの絵を書き足していき、最終的にどっちの絵に見えるかを会場にジャッジしてもらう内容です。つまり、お絵描きの陣取りゲームのような企画です。
最初のお題は「青チーム・アンパンマン」vs.「赤チーム・ドラえもん」で、先攻は赤チーム。全員アイマスクをしているので、直前までどんな状態の絵がホワイトボードに描かれているかわかりません。そんな暗闇のなか、赤チームトップバッター・中村フーがアイマスクを取り、制限時間10秒のカウントがスタートしました。
10秒後。中村は短い時間で完璧なドラえもんを描くことに成功！
後攻、青チームのトップバッターは田津原です。アイマスクを取った田津原の第一声が「えっ！？」と、あまりに完璧なドラえもんに立ち尽くします。しかし、そこから見事な逆襲が始まりました。中村フーが描いた“完璧な”ドラえもんに丸くて大きな鼻とほっぺたを書き足して、なんとか10秒でアンパンマンに近づけたのです。
その後は、赤チームの前田がどこでもドアのような秘密道具を、青チームの子安はドラえもんの頭に食べられたような跡を描き、赤チーム・ソマオは頭にタケコプター、青チーム・今井は「うわー！ ドラえもんやん！」と叫びながら、ジャムおじさん（？）のような人物を書き足し、各人10秒をフルに使って工夫をこらします。
名言も誕生！ 実験的で画期的なゲーム続々
赤チームのアンカーはシモタ。「えーッ！」と迷いながらも、吹き出しに「ドラえも」と描きました（文字を描くのはルール違反ではない）。
ここで、見た目は一気にドラえもんに傾きましたが、青チームのアンカー・kentoがひっくり返してアンパンマンにできるのか？ 会場中が注目するなか、kentoがアイマスクを取る……。「なに、なに、なに、なに？」と初めて見る絵の前で大パニックに。しかし、気を取り直して謎の横棒2本と「アンパンマン」の文字を描いて終了！
あまりにパニックになったkentoに河野も爆笑で、思わずひざから崩れ落ちてしまうほど。さて、完成した絵は、アンパンマンに見えるのか？ ドラえもんに見えるのか？ 会場のお客様の判定ははたしていかに？
――結果は、拍手の量で赤チームの「ドラえもん」の圧勝でした！ 田津原が「最初の10秒でドラえもん完成してた！」と思わずグチるなか、「どっちに見える？」は赤チームの勝利で終了しました。
ライブでは、さらに企画盛りだくさん。シモタが「ワシらの宝物ここにあるやん！」との名言を残した、リズムに合わせて名詞と動詞を交互に言う「名詞動詞ゲーム」。話せる台詞の頭文字が決まっているなかで、即興芝居をする「頭文字指定即興演技」。リズムに合わせて相手の紙風船を破る「BGMチャンバラ」と、今回の『ゲームFES』も実験的で画期的なバラエティに富んだ趣向がたっぷり楽しめるライブになりました。
エンディングで田津原まさかの「大阪残留」！？
チーム対抗戦の結果は、最終的に5つのゲームで3勝した青チームの勝利で終わりました。最後にヘンダーソンの単独ライブ開催など各々が告知をして、締めくくりに向かいます。
そんななか、田津原が“告知ボケ”を披露しますが、あまりに高度なボケだったため観客はもちろん出演者にも理解されず……すかさず河野が「（田津原は）大阪残留決定！」と、愛のある鋭いツッコミを入れて、この日のライブは終了しました。
これから東京に拠点を移す8人の、今後のさらになる活躍に注目です！
公演概要
ヘンダーソン ルミネtheよしもと初単独ライブ「上京事變」
日時：4月12日（金） 開場19:00 開演19:30 終演21:00
会場：ルミネtheよしもと
チケット：前売3000円 当日3500円 配信2000円
FANYチケット（会場）はこちらから。
FANYオンラインチケット（配信）はこちらから。
