最古参のスチャダラパー、初登場のFRUITS ZIPPER、コロッケまで濃密な最終日【KOYABU SONIC2024③】

小籔千豊が主宰するフェスティバル『KOYABU SONIC2024』が、9月14日(土)~9月16日(月・祝)の3日間、インテックス大阪で開催されました。“音楽×笑い×ゲーム”をテーマに昨年から復活したコヤソニの最終日は、アイドルやものまね芸人も登場し、スペシャルなパフォーマンスで魅了。会場の隅々まで小籔がプロデュースした音楽と笑いの祭典は3日間で計2万人以上を動員し、最後まで熱く盛り上がりました。

小籔のお墨付き芸人が揃うネタブロックには、ダブルヒガシ、滝音、マユリカ、ニッポンの社長、ロングコートダディ、そいつどいつ、オズワルド、ヒコロヒー、カゲヤマ、ネルソンズ、ガクテンソク、笑い飯、フットボールアワーが続々と登場! 芸人の大トリは、チュートリアルが務め、東西で活躍する人気芸人たちが、漫才・コント・ピン芸で盛り上げました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

前説は連日、よしもと新喜劇NEXTメンバーが盛り上げました。今別府直之が「小籔さんがすごいブッキングをしてくれました!」と呼び込んだのは、スーパーラップグループとして登場した瀧見信行、奥重敦史、玉置洋行、清水啓之、森川隆士の5人です。「nobodyknows+/ココロオドル」のラップで会場をアゲアゲにしたあとは、たかおみゆきをセンターに、岡田直子、服部ひで子、咲方響、谷川友梨、湯澤花梨、大塚澪、小林ゆう、森田まりこがお揃いの衣装で「欅坂46/サイレントマジョリティー」をクールに踊り、会場をあたためました。

コヤソニの新旧アンバサダーとして、ステージ以外でも大活躍しているエルフのふたりがVTRで開幕を告げると、最終日がいよいよスタート! 小籔が登場すると3日間で一番の歓声が上がります。

本家にも褒められたオール巨人Ver.

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

最終日のオープニングアクトに抜擢されたのは、兼光タカシです。オール巨人に扮した兼光は、オール巨人のものまねでカバーした「Creepy Nuts/Bling-Bang-Bang-Born」を本家のCreepy Nutsのふたりにも褒められたという映像をモニターに映しながら披露。ものまねはもちろん、リリックの完成度の高さでも観客の度肝を抜きました。小籔は、「Creepy Nutsのラップと交互に見たらめちゃくちゃおもろいからYouTube見て!」と完全にハマっている様子。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

トップバッターは、昨年末、日本レコード大賞最優秀新人賞を獲得するなど大躍進を見せるアイドルグループ、FRUITS ZIPPER! 小籔は、過去に共演歴のある鎮西寿々歌が所属しているとあって、「大きな声援をお願いします!」と父親のように見守ります。

推しカラーのライトがカラフルにフロアを彩る中、「NEW KAWAII」では、「(オファー時に)直筆の手紙を書いてくれた小籔さんがにゅーかわいい♪」と歌詞に感謝を盛り込みました。キュートな自己紹介のあとは、「ふれふるサマー!」でたくさんのタオルが宙を舞います。体調不良で休演となった早瀬ノエルの分まで、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

続いてもフレッシュなバンドが登場。結成から2年でメジャーデビューを果たした次世代ガールズバンド、サバシスターです。なち(Vo.Gt)、GK(Dr)、るみなす(Gt)にサポートベースを加えた4人それぞれがお立ち台でソロを演奏し、音楽を心から楽しんでいるようすが伝わるライブ。

「覚悟を決めろ!」など若さはじけるパンキッシュなサウンドを爽快に鳴らし、最後には、「ライブハウスで会えたらうれしい! 全員虜にさせて帰ります!」とたくましく宣言しました。22歳というなちの年齢を聞き、「娘と同じくらい」と驚く小籔。「かわいらしい雰囲気と音楽のギャップがいい」と魅力を語り、今後の活動にエールを送りました。

スチャダラパーの名曲に新喜劇のテーマをMIX

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

第1回から出演を続けるレジェンド、スチャダラパーが最終日に降臨。「コヤソニ=スチャソニ。コヤソニがあるのはこの人たちのおかげ!」と小籔が敬愛するBose(MC)、ANI(MC)、SHINCO(DJ)のステージを見なければコヤソニは語れません。

毎年芸人とさまざまなコラボで楽しませてくれる彼らですが、今回は、コヤソニのためにスペシャルナンバーを投下! ホンワカパッパ~♪でおなじみの吉本新喜劇のテーマをサンプリングした「アーバン文法」の相性は抜群で、フロアは隅々までHANDS UPとなり、大盛り上がりとなりました。トークタイムでは、来年のコラボ企画や打ち上げ会場についてなど、作戦会議がとまらない4人でした。

TOKYO No.1 SOULSETとエルフがコラボ!

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

「おしゃれな音楽に酔いしれてください!」と小籔が呼び込み、おなじみのTOKYO No.1 SOULSETがオン・ステージ。「黄昏」からダンサブルな4つ打ちビートで、会場をたちまちダンスフロアに変えていきます。

最後には、サプライズとして、15年前にTOKYO No.1 SOULSETとHALCALIがカバーしたスチャダラパーの名曲「今夜はブギー・バック」をエルフのふたりを迎えて披露! 彼女たちの元気な歌声が会場をハッピーな空気で満たしました。ライブを終えると「やばい!最高でした!」と大興奮のエルフ。リハなしぶっつけ本番だったので、一生懸命練習しているふたりを見て恐縮したというBIKKE。渡辺俊美(Vo.Gt)も「科学反応が最高でした!」とこの日だけのコラボを楽しんでいました。

爆乳三姉妹も大興奮したフォートナイトエリア

4号館のフォートナイトエリアでは、川畑泰史、諸見里大介、吉田裕をはじめとする新喜劇メンバーやサバンナ・八木らが有名配信者と来場者のプレイをサポート。第一部には、Minipiyo、bykn、第二部には、Pols、むーこにっく、第三部には、キャプテンしょーた、らいふがーど、LiaqNが登場しました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

第二部のPols、むーこにっくとのラストマッチには、爆乳三姉妹(森田まりこ・岡田直子・服部ひで子)も駆け付けました。お客さんとともに「爆乳ー!」コールで気合を入れると対戦がスタート。「今日は、負けすぎてるんで燃えています!」(Pols)、「ちょっと疲れてきましたが、疲れもふっとぶくらい楽しみたい」(むーこにっく)とふたりもやる気十分です。参加者の中には、フォートナイト歴わずか2週間で、プレイするのは3年ぶりという強者も。白熱の最終戦は、なんと3年ぶりにプレイしたという挑戦者が勝利! 最後まで大盛況となったフォートナイトエリアでした。

ラッキリ、礼賛、ヤバTとニューフェイスが登場!

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

6人組バンドのLucky Kilimanjaroもコヤソニ初登場! 小籔は「メンバーの仲がいい。ノリノリの音楽を届けてくれると思うので、皆さんもノリノリになってくださいと」と紹介。熊木幸丸(Vo)の「コヤソニ、楽しも~!」の挨拶を合図に「Kimochy」からスタート、軽やかにぶち上がりました。

その後は怒涛のダンスナンバーを。ご機嫌なサウンドに乗せられ自由に体を動かすフロアは、まるで忘我の境地でした。終演後のトークでは山浦聖司(Ba)とラミ(Per)がケンカをしていたことが発覚。ですが、「控室でケンカしたけど、皆さんのおかげで仲良くなりました」とラミ。そんな彼らに「笑顔は裁判官!」と小籔が締めました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

ラランドのサーヤがCLR(クレア)名義で作詞・作曲、ボーカルを担当するバンド、礼賛もコヤソニ初登場。ギターの晩餐(川谷絵音)はこのライブで4バンドの‟掛け持ち”です。メンバーはほかに簸(木下哲/Gt)、春日山(休日課長/Ba)、foot vinegar(GOTO/Dr)と錚々たる顔ぶれ。小籔も「初めて観ます!」と声を弾ませます。

冒頭でCLRは「(相方の)西田ごめん……初めてのコヤソニは礼賛でいただきます」と懺悔しつつ、「でも西田は大阪に来てもスケベしかしないもんなー!」と叫んで「スケベなだけで金がない」を。曲中、“スケベ&レスポンス”なる時間もありました。最後は疾走感のある「TAKE IT EASY」でエモーショナルに。弾けるようなサウンドも心地よく、技巧者たちの実力を遺憾なく発揮しました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

新顔はまだまだ続きます。「フェスをやる言うたらこの人らに出てほしかった」と小籔が切望し続けた3ピースバンド、ヤバイTシャツ屋さんです。新曲「癒着☆NIGHT」ではこやま(Vo.&Gt)とありぼぼ(Vo.&B)の掛け合いに合わせる観客の手拍子が心地よく響きます。

MCでは「やりたいことがある」とありぼぼ。「フェスやから一体感が大事」と「一本締め」ならぬ「一本開き」を全員で。また「dabscription」では曲中、ロボットダンスを披露したり、ドラム以外の才能も惜しみなく発揮するもりもりもと(Dr.)。笑いのカンも秀逸なステージングで盛り上げました。

toeからのコロッケが観られるのはコヤソニだけ!

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

コヤソニもいよいよ佳境へ。まずはジェニーハイのボーカルでもある中嶋イッキュウのバンドtricotがステージへ。メンバーの吉田雄介(Dr)は小籔のドラムの先生でもあります。Tricotは終始、強靭で骨太かつスタイリッシュなサウンドで会場を支配。「餌にもなれない」ではざくざくとした切れ味のギターで導くキダ モティフォ(G)。終演後、目を輝かせて中嶋に話しかけるのは荒川。ジェニーハイとはまた異なる中嶋の佇まいにノックアウトされた様子でした。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

「日本ではフジロックフェスティバルぐらいしか出ない。大阪ではなかなか見られない、えぐいバンドです」と小籔が紹介したのは、山嵜廣和(Gt&Vo)、美濃隆章(Gt)、山根さとし(B)、柏倉隆史(Dr)からなるロックバンド、toeです。昨年に続いて2回目の出演が実現しました。卓越した技術力とクールなサウンドでその世界に引き込むtoe。

一方、「レイテストナンバー」ではプールの底から見上げた空の色のような照明に包まれ、ノスタルジックな雰囲気も醸し出しました。ライブ後、「改めて音楽は芸術やなと感じました。フェスをやってめちゃよかったなと思う一方で、恐れ多すぎてすみませんとしか言えません……」と言葉を飲み込む小籔。ですが、「……えぐかったなー! みんなー!」といつもの調子を取り戻し、「toeさんを生で見てれよかった!」と喜びを爆発させました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

「コヤブソニック2024」3日目のラスト、大トリを飾ったのは日本が誇る稀代のエンターテイナー、コロッケです! 「toeからのコロッケは一生、観られへん」と小籔、まさに、これぞコヤソニと言えるラインナップです。数々の有名人のモノマネはもちろん、ライブでしか聞けないトークで魅了するコロッケ。そんな中、さらに会場を盛り上げたのが、真骨頂であり代表作のひとつである「五木ロボ」です。その驚異の顏芸に歓声が沸き起こりました。

そして、アンコールは美川憲一の「さそり座の女」EDMバージョンで大団円。速めのテンポに合わせて腕を振る観客たち、昭和の名曲にフェスという新たな光が当てられた瞬間でした。コロッケの超絶技巧に「アホやなとえぐぅのミルフィーユ状態!」と興奮気味に話す小籔。観客と一緒になってレアでスペシャルな時間を堪能しました。

「コヤブソニック2025」開催決定!

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

エンディングではサバンナ・八木や麒麟・田村、今別府、爆乳三姉妹、エルフらがステージへ。アンバサダーを勤めたはるは「最高の思い出になりました。コヤブソニック、小籔さん、ありがとうございました!」と声高らかに挨拶しました。「コヤブソニック2025」の発表もありました。2025年は9月13日(土)・14日(日)・15日(月・祝)に開催されます! 「3連休のスケジュール、ちょうだ~い。開けといて~」と小籔、早くも楽しみです!

公演概要

KOYABU SONIC 2024
日程:9月14日(土)、15日(日)、16日(月・祝)
場所:インテックス大阪 4号館・5号館
(大阪市住之江区南港北1-5-102)

KOYABUSONIC2024ホームページはこちら

関連記事

関連ライブ配信

関連ライブ