皆さま、ご健勝のこととお慶び申し上げます。最近、大きな仕事が飛んで食事の味がまったくしない、とらふぐ・田畑祐一です。突然ですが、皆さん、ぼる塾(きりやはるか、酒寄希望、あんり、田辺智加)が写真集『ぼる塾5周年記念アルバム #大好き』(太田出版)を発売したのはご存じですか? 「ぼる塾が写真集?」と思う方もいるかもしれません。そこで今回の撮影者であり、ぼる塾結成前からメンバーを撮影し続けてきたはるちゃんに、写真集にこめた思いなどをインタビューさせていただきました。はるちゃんから、たくさんの“ぼる塾愛”を聞くことができたので、ぜひ最後まで読んでくださいね!

瀬戸際で誕生した“ぼる塾”
――はるちゃん、ぼる塾5周年おめでとうございます! ぼる塾としての5年を振り返ってどうですか?
ありがとうございます! 本当に、ぼる塾を結成してからの5年はあっという間でした。オーディションを受けて、そこから嬉しいことにたくさんのお仕事をいただけるようになって、それをみんなで一生懸命取り組んで……。気づいたらもう5年。本当に早かったです。
――今回の写真集を見たら、ぼる塾結成当初の写真もたくさん載ってますね。
そうですね。最初、私はあんりと「しんぼる」というコンビを組んでいて、田辺さんと酒寄さんは「猫塾」っていうコンビを組んでいて、私たちより2年先輩だったんですよ。そのときからみんな大好きで、(当時から)プライベートで3人の写真を数え切れないほど撮ってました。
――もともとは「しんぼる」と「猫塾」でしたね。それがなぜ、「ぼる塾」を結成することになったんですか?
実はしんぼるの時代に一度、解散しそうになったんです。あんりがこの世界を辞めると言ったときがあって……。私はあんりのことを面白いと思ってたんで止めたんですが、やはり解散する流れになって……。

――そんな過去があったとは。
はい、実は私たち、1回も単独ライブをやったことがなかったんです。それで、しんぼるを解散するなら、最後に単独ライブをやりたいと。でも、私たちだけではお客さんを集められなかったので、たいへんお世話になっていた猫塾さんと2組で単独をやることになったんです。そのとき、酒寄さんのお腹にはすでにみたらしちゃん(酒寄さんのお子さん)がいたので、3人で単独ライブをやることになったんですが、その3人でやったユニットネタが、人生でいちばんウケたんです!
――え! 最後の単独ライブで?
そうなんです! これがウケるってことなのかって! あんりもライブ前までは芸人を辞めようとしてたのに、単独ライブが終わってからは、ずっと田辺さんをメンバーに引き入れようとしてて(笑)。
――1回のウケが人生を変えるんですね。
でも田辺さんは、ずっと酒寄さんとやってきた猫塾があるので困っていたんです。そうしたら、“東京芸人の父”である(ライブ作家の)山田ナビスコさんが「4人でやればいいじゃん」って。それを聞いて、みんなが納得して。そこから酒寄さんが戻ってくるまでは3人で頑張って、酒寄さんが復帰してから4人のぼる塾の活動になったんです!
――実は、ぼる塾結成ライブのMCをさせてもらったのが、僕なんですよね!
そう、田畑さんでした! あのときはありがとうございました!

「本当に私、ぼる塾が大好きなんです」
――では、今回の写真集の見どころを教えてください。
本当に私、ぼる塾が大好きなんです。あんりは幼いころからの親友です。これだけの長い時間をともにして、もう言葉では言い表せないくらい大切な存在です。それはもちろん、田辺さんと酒寄さんにも言えることです。田辺さんとは、ぼる塾を結成してから、ルームシェアもしていました。特に寝ているところが愛くるしくて、何枚も勝手に撮ってるし、それが写真集にもたくさん入っています。
見てくださればわかるんですが、どれをとっても同じ寝相がないんです! これは本当にすごいことだと思いませんか!? 本当にかわいくて、かわいくて。酒寄さんは一言で言うと“天才”です。本当にいつも相談に乗ってくれるし、ネタも書けるし文才もすごいし、何よりこれだけ忙しいのにお母さんもしているんです。もう尊敬しかありません! こんな私の大好きをいっぱいに詰め込んで、今回は写真集にしたつもりです。
――なるほど! 本当にはるちゃんの「大好き」が伝わってきます! ちなみに写真は、全部自分のスマホのプライベート写真?
はい! 本当はまだまだスマホにはぼる塾の写真があるんですが、ぼる塾が大好きなスタッフさんと一緒に選んでもらって写真集にしました。私が大好きなぼる塾はもちろんなんですが、私以外の方の目線もほしくてお願いして、500枚くらいは提出しました。でも、本当はまだまだたくさーんあります!

――スゴいですね! 写真集に載っているぶんだけでもすごいボリュームなのに。あと、写真集を見ながら自然と微笑んじゃいます。
そうですよね(笑)。何も考えずに、見ることができますよね。いろいろな劇場で、もしネタがあまりウケずにトゲトゲしている人がいたら、この写真集を見てほしいです。あと、スタッフさんと私で選んだ写真集なんですが、この写真(表紙にある白タオルを巻いたあんりの写真を指差しながら)だけは、私が絶対に入れてほしいとお願いしました。
――またなぜこれを?(笑)
これは、YouTubeの「ぼる塾チャンネル」であんりがオリジナルレシピをつくるという企画のときにしていた格好なんですが、なんかよくて! これは表紙にしかありません!
4人集まるとあったかくなる
――ぼる塾の魅力が余すところなく載っている写真集だけど、これは、ぼる塾を愛するはるちゃんだから撮ることができたと思います。はるちゃんが思う“ぼる塾の魅力”って何ですか?
魅力ですか? うーん……なんて言えばいいんだろう? なんか4人集まると、あったかくなることですかね?
――それは本当にあったかくなるということ?(笑)
もちろん、心の温度ですよ(笑)。たとえば、「ウニを初めて食べた人ってスゴくない?」というような小さなことをずっと喋っていられる。それがすごく楽しいし、心地よい。まわりから見たら「どう? 私たちのこと羨ましいでしょ?」って思います(笑)。
――いいですね! では、はるちゃんの#大好きを教えてください。
あんりは小学校から一緒で、いまも一緒にいる唯一の人なんです。でも大嫌いなときもありました。それは私よりも田辺さんばかりにツッコミをしたりするときです。「またあんり、田辺さんにメロメロじゃん」みたいな!
――それを嫉妬というのでは?(笑)
そうなんです(笑)。だから結局、大好きなんです。いまは私も成長して、(そもそも仕事なので)それをちゃんと受け入れて、あんりのことが大好きです。あんりのおかげで私も大人になれたと言いますか。本当にいろいろな感情を含めて、大好きな存在になっています。

――なかなかそう思わせてくれる人って出会えないですからね。田辺さんと酒寄さんはどうですか?
田辺さんは本当に存在がでかいんです! 実際の大きさじゃないですよ(笑)。どこに行っても愛されるんです。これは本当に、田辺さんの人間性が素晴らしいからだと近くにいて思います。なんというか、女神さまなんです! そんな田辺さんを私も大好きですし、何より尊敬しています。
そして、酒寄さんは、さっきも言いましたが天才です! 文才が本当にすごくて、文章を書く仕事も含めると、実はメンバーの中でいちばんレギュラーが多いのが酒寄さんです。天才度合いで言うと、業界は違うけれど、スティーブ・ジョブスと同じレベルです。それに育児もしているし、お笑いへの熱量もいちばんスゴいんです。そこは私と一緒で、よく賞レースのことなどを熱く語っています。そして私が、あんりと田辺さんに嫉妬して泣いた夜に、「私がいるじゃない!」と言ってずっと話を聞いてくれたのが酒寄さんです。もうみんな本当に本当に大好きです!
――伝わってる! 伝わってる!(笑) では最後に、写真集を手に取ってくれる皆さんに一言、お願いします。
皆さんもそれぞれに#大好きがあると思います。私の場合は、それがぼる塾です。今回は私の視点から見たぼる塾をぎゅーっと詰め込みました。見ている人の心を癒す最高の1冊になったこと間違いなしです。ぜひこの写真集を持ち歩いて、疲れたときに見てほしいです。私たちがいますよー!って。そんな思いが伝わればと思います。そして、私の#大好きが皆さんに伝われば嬉しいです。ぜひ、手に取って見てください。よろしくお願いします!
書籍概要
『きりやはるか撮影 ぼる塾5周年記念アルバム「#大好き」』

著者:きりやはるか
発売日:2025年2月17日(月)
価格:2,750円(本体2,500円+税)※送料別
仕様:A5判横/112ページ
発行:太田出版
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