『UNDER 5 AWARD』準決勝目前! “福岡勢初”ファイナリスト目指すパスタとパスタを直撃「福岡の若手も頑張ってるんだぞ」

芸歴5年目以下の芸人を対象とした賞レース『UNDER 5 AWARD』で、よしもと福岡大和証券劇場(フクゲキ)から初の準決勝進出を果たしたパスタとパスタ(ふぢわら、まなべ)。7月のビッグイベント『フクゲキ夏フェス2024』では先輩芸人たちとともにリーダーに抜擢されるなど、勢いが止まらない注目の若手コント師に、ファニマガが1年ぶりのインタビューを敢行しました! 5月30日(木)の準決勝(大阪・YES THEATER)本番を前に、2人の生の声をお届けします。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

毎月の単独ライブでネタを練り上げ

──『UNDER 5 AWARD』準決勝進出、おめでとうございます! まずは、いまの心境から教えてください。

ふぢわら (吉本興業の)社員さんとか支配人から「頑張れよ」「絶対行けよ」って言われてたんで、怒られんで済むなと。

──ホッとした感じ?

まなべ 本当にそうですね。(劇場遠征で)大阪に行ってスゴい人たちが立っている舞台で武者修行をさせていただいてる、みたいな状況もあったし、(大会で)上のほうまで行かないとヤバいなって思ってたんで、本当によかったです。

──手応えは感じていましたか?

ふぢわら 手応え的には去年の『UNDER 5 AWARD』のほうがあったんですけど、去年はそれでも落ちちゃって。だから今年は、もしウケても絶対「受かったやろう」とか思わないようにしようと思ってました。手応え的にもあんまりだったので、大阪の同期の人とかから「面白かったよ」と言ってもらって、初めて「あ、良かったんだ」っていう手応えができましたね。

──ネタづくり、ネタ選びで工夫したことなどあれば教えてください。

ふぢわら 去年の11月から単独(ライブ)を毎月やってて、次が9回目なんですけど、その中からウケたヤツを何回か(舞台で)かけて、というのをやりましたね。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

──まだ芸歴3年目。毎月、単独ライブを続けるというのは、かなりハードなのでは?

ふぢわら 単独で毎回ネタを考えるとか、全部が初めてだったので……でも、やらないといけないってまなべが。

まなべ (笑)

──まなべさんのリードで始まったんですね。

ふぢわら ネタは(2人が)五分五分で考えてるんですけど。

まなべ それ、ちゃんと言いたいんやね(笑)。

──やろうと思ったきっかけは?

まなべ 去年の『UNDER 5 AWARD』は3回戦まで行けたんですけど、『キングオブコント』は1回戦で落ちちゃったりして、「なにか変えなきゃ上まで行けない」と思って、(相方に)言いました。

──今回、準決勝進出が決まって、まわりの反響はどうでしたか?

まなべ 劇場のスタッフさんとか社員さんとかは「おめでとう」って言ってくれました。でも、みなさんマンゲキ(よしもと漫才劇場)とかスゴいところでやられてた方ばっかなんで、そういう方からしたらまだまだなんやろうなと思って、ちょっとスカしちゃいました(笑)。

ふぢわら もちろん決勝も行きたいですし。

まなべ だから、ちょっと冷めてるかもしれないですね。

ふぢわら うれしいんですけどね(笑)。先輩芸人の方は「すごいね」って言ってくれています。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

──本番への意気込みも聞かせてください。

ふぢわら いままで福岡の劇場で賞レースの準決勝まで行ったのは、レモンティー(山田ドゥ、あべてつあき)さんが2009年に行った(『M-1グランプリ2009』準決勝進出)とかなんで、めっちゃ前なんですよ。決勝は、よしもと福岡所属の芸人ではまだ誰も行ってないですし。

まなべ 華大さん(博多華丸・大吉)とか、東京に行かれてからというのはあるんですけど。

ふぢわら そういう“初”のことをしたいですね。

まなべ マンゲキとか神保町よしもと漫才劇場とかが盛り上がってるなか、福岡の若手も頑張ってるんだぞっていうのをアピールできるように、決勝行きたいですね。

──楽しみです! ファイナリストになったら、そして優勝できたらやってみたいこと、何かありますか?

ふぢわら 仲良くなりたいっすね、大阪や東京の芸人さんと。芸人さんが好きなんです。『M-1』出てる人とか。

──一緒に食事に行ったりとか?

ふぢわら うーん、僕らは毎回、飲みに行ったりはできないタイプなんで、性格上。

まなべ そうだねえ(笑)。『Kakeru翔GP』とか『グランドバトル』に出ている芸人さんたちを本当に尊敬してるので、声かけにくいですね。すごい好きだし尊敬してるからこそ、「俺らなんかが行っても……」って。

──だからこそ、もう一歩進んで仲良くなれればと?

まなべ はい。2人とも人見知りなんで……。

ふぢわら 話せる自信に繋がればいいなと思います。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

「夏フェス」でボケチーム勝利のカギを握るのは?

──前回インタビューさせていただいたのが、ちょうど1年前になるんですが、この1年を振り返ってどんな変化がありましたか?

ふぢわら フクゲキは支配人さんが変わって、より一層ネタを頑張ろうみたいな感じになり、ネタバトルがいっぱいできました。500人キャパという大きいところでバトルしてるのもあって、なんか戦いグセがついてきました。

まなべ 芸歴10年目以下のトップ8組が選ばれるネクスト(福岡ネクストエイト)メンバーと、それ以外のフクセカ(福岡セカンド)メンバーの入れ替え戦「フクネクチャレンジ」とか。

ふぢわら ピリピリする感じがありますね。それが逆にいいというか。

まなべ (芸歴が)下のほうの僕らが頑張って、バトルで上のほうに行ってピリピリさせたいですね。

ふぢわら 毎月、単独をやってなかったときは、劇場の夜公演で新ネタを試して、それがあんまり良くなかったとなったら、その日の公演が無駄になっちゃってた。いまはそういうのを単独でギュッてやって、いいヤツを夜公演でさらに試すっていう、有益なネタのかけ方もできるようになりました。

まなべ 劇場のスタッフさんや社員さんにもサポートしていただいて、ありがたいです。

──そんなフクゲキで、7月には劇場初となる夏フェス『フクゲキ夏フェス2024 ボケvsツッコミ~熱戦!列戦!超激戦!どっちが結局おもろいと?真夏の夜をさらに熱くする3時間ぶっ通しSP~』が開催されますが、2人は先輩にあたるカーネギー(松相遼、さわとおる)、とらんじっと(あらた、原ノコシ)とともにリーダーを務めます。大役に抜擢された感想は?

ふぢわら 何が何やらでしたね。僕らはネタはやってたんですけど、ネクストエイトでもいちばん芸歴が下ですし、リーダーとかは全然やったことないんで……。でも結局、カーネギーさんと、とらんじっとさんが引っ張ってくれるんだろうなと。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

まなべ 引っ張れよ、お前も(笑)。さっきも言ったんですけど、入れ替え戦があるので、リーダーに選ばれたからには死んでも入れ替われない。フクセカメンバーで夏フェスリーダーなんて絶対にイヤなんで、より一層、身が引き締まりますね。

──ボケチームとツッコミチームに分かれて激突するということで、2人はライバルチームとして戦うことになります。

ふぢわら ボケチームでは……カーネギーさんは、ツッコミの松相さんのほうがMCとかやってて、チャキチャキしてるイメージなんで、(ボケの)さわさんは、なんか茶々入れる側、みたいな。とらんじっとさんは、ツッコミの原さんよりボケのあらたさんのほうがしっかりしてるんですけど、福岡ですごい売れてて忙しいから、100%の力でできるかなとか。

まなべ そんなん言って大丈夫?(笑)

ふぢわら ラジオとかテレビとかの仕事もいろいろあるんで、夏フェスに手がまわるかなというのが心配です。僕もそんなに人を引っ張るタイプじゃないですし、ボケチームにはやや不安がありますね。

なべ ツッコミチームは、松相さんも原さんも、私はちゃんと尊敬してますし大丈夫です(笑)。去年の大晦日のライブで、優勝賞金15万円が本当に出て、ちゃんと振り込まれたんですよ。今回の夏フェスの優勝賞金20万円も、本当に振り込まれるんだったら、もうお笑いなしで勝ちにいきます。

──それぞれのチーム内での2人の役割は? なんの担当になりそうですか。

まなべ 僕はふだんから、けっこう先輩に噛み付くじゃないすけど、ガッといくタイプなんで、おカネがもらえるのもありますし、ちょっとたるんでるベテランとかを怒りたいです。怒る担当ですかね。

ふぢわら たるんでるベテラン(笑)。

まなべ いや、賞金に対してね。

ふぢわら ボケチームは、さわさんもあらたさんも元気だから、僕は後ろでクールに見守っとくみたいな。クール担当でいきたいです。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

──ズバリ、どちらが勝つと思いますか?

まなべ 絶対ツッコミです!

ふぢわら ボケチームは、あらたさん次第ですね。あらたさんが4本ぐらいレギュラーなくなったら、たぶん勝てる。

まなべ なんでそんな言い方するん(笑)。

フクゲキで“本当の青田買い”のススメ

──さらに、7月1日(月)からの1カ月間は、フクゲキ4周年キャンペーンも実施されます。こちらも同じくカーネギー、とらんじっと、パスタとパスタがリーダーなんですね。

まなべ フクゲキの中で誰がいちばんオシャレかを競う「フクゲキメンバー 夏のベストコーデ-1グランプリ」とか、芸人がいつもの衣装やなくアロハシャツで登場して記念撮影もできる「福岡ネタまつり」とか、いろんな企画があります。

──せっかくの機会なので、フクゲキの魅力をアピールしてください。

まなべ 東京だと神保町よしもと漫才劇場とヨシモト∞ホール、さらにルミネtheよしもとがあるし、大阪はマンゲキがあって、マンゲキの中も芸歴8年目以下の「Kakeru翔」と9年目以上の「Kiwami極」に分かれてて、NGK(なんばグランド花月)になったらめちゃくちゃベテランの方が立ってるっていうのがありますよね。それと違って、フクゲキは若手からダイノジ(大地洋輔、大谷ノブ彦)さん、サカイスト(伝ぺー、マサヨシ)さんとかのベテランまで同じ公演で見られる。ご家族連れでも楽しめる劇場なんじゃないかなって思ってます。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

ふぢわら すごいゲストがよく来るっていうのももちろんですし、僕らみたいな本当の若手がどんなもんかなというのも見ていただけるかと。

まなべ 品定めに来いと(笑)。

ふぢわら 本当の青田買いですね。

まなべ (大阪の)マンゲキ所属で知られてないっていったって、M-1準々決勝とか行ってる人らですもんね。

ふぢわら あと、コーナー企画も見に来てほしい。いま芸人兼作家みたいな感じで、芸人がコーナーを作ってるんですが、そういう芸人ならではのコーナーとか、ほかにはないコーナーを見られるのも福岡の魅力。東京、大阪のゲストさんが、そういうのに参加してるのを見られるのもいいと思います。

──最後に、将来に向けた野望を教えてください。

ふぢわら 寄席とか出るとき、いつも袖で「ウケるかなこれ」「いけるかな」って思うんですけど、賞を獲ったり決勝に行ったり、まわりから「面白い」って言われてたら、「絶対ウケるやろう」と安心して出られると思うんですよ。大阪とか東京からのゲストさんは皆さんそうだと思うんで、自分たちもそういうふうに安心して寄席に出られるようになるのが野望ですね。

まなべ 天下獲りたいですね。みんなが「面白い」って言ってくれるような、そういう芸人になりたいです。

ふぢわら 天下……テレビ出たいとか?

まなべ ぜんぶ頑張りたいですね。すごい漠然としてますけど。

ふぢわら 僕はおカネがほしいです。

まなべ (笑)

出典: FANY マガジン
ふぢわら(左)とまなべ(右) 出典: FANY マガジン

大会概要

『UNDER 5 AWARD2024』
賞金:100万円

【大阪準決勝】
日程:2024年5月30日(木)18:00開場/18:30開演
会場:YES THEATER
(大阪市中央区難波千日前11-6なんばグランド花月ビル)
チケット:前売・当日 2,800円/配信 1,500円
チケット販売:FANYチケット(会場)、FANY Online Ticket(配信)

【東京準決勝】
日程:2024年6月1日(土)17:30開場/18:00開演
会場:よしもと幕張イオンモール劇場
(千葉県千葉市美浜区豊砂1-1イオンモール幕張新都心グランドモール3F)
チケット:前売・当日 2,800円/配信(OWV副音声付配信)1,500円
チケット販売:FANYチケット(会場)、FANY Online Ticket(配信)

【決勝】
日程:2024年6月23日(日)
会場:ルミネtheよしもと
(新宿区新宿3-38-2 7F JR新宿駅南口ルミネ新宿店2)
※FANY Online Ticket無料配信

FANYチケット(会場)はこちら
FANY Online Ticket(配信)はこちら

大会公式ホームページはこちら
公式Xはこちら
FANYコミュ『UNDER5 AWARDの楽屋』はこちら

関連記事

関連ライブ配信

関連ライブ