芸歴5年目以下の若手芸人による賞レース『UNDER5 AWARD』。第2回大会で、オリジナリティあふれる芸風で王者に輝いたのが、NSC(吉本総合芸能学院)大阪43期のピン芸人・清川雄司です。その清川が7月2日(火)、エンターテインメントの世界で活躍する人材を育成する吉本興業の総合教育機関「よしもとアカデミー」の特別授業に立ちました。会場となったNSC大阪の教室には多くの現役生が詰めかけ、さらにオンラインでも大勢の生徒が見守るなか、トークを繰り広げました。
NSC時代のネタ見せで重要だったのは…!?
MCを務めるカベポスター(永見大吾、浜田順平)が清川を呼び込むと、改めて『UNDER5 AWARD 2024』の優勝を祝福。生徒たちからも拍手が起き、清川が笑顔を見せます。
まずはNSCについてのトークからスタート。4年前に清川が在籍していたころとはシステムが変わり、現役生ライブの成績上位者は、劇場のオーディションバトルに参加でき、現役生からデビューのチャンスがあること、そしてNSCで“賞レース対策”の授業が行われていることを聞かされると、清川はビックリ。
「自分のときは賞レースの授業も、上位者がバトルに参加することもなかった」とつぶやくと、「コロナ禍で、リモートでネタ見せをやっていたので、ネタが強いよりWi-Fiが強いほうがよかったです」とひとボケします。
一方、印象に残っている授業については、講師の笑い飯・哲夫の授業を挙げました
「『UNDER5 AWARD』でもやったネタのもとになったものを見せたら、イスが1回転するくらい笑ってくれた。それがめちゃくちゃうれしくて、がんばれました」
そして、舞台に立つ上で心がけていることについて、「まだまだ全然できてないと思うけど、できるだけ大きな声を出すことを心がけています。伝わらないと意味がない」と語りました。
ハーモニカもホッピングもやったことがなかった
続いて、生徒たちの質疑応答の時間に移ります。「芸人になろうと思ったきっかけは?」と聞かれた清川は、こう答えました。
「高校生のときM-1グランプリを見て出たいと思った。最初は漫才をやりたかったけれど、いまはもう『漫才はいい』と思っています」
そして、「現在の芸は、漫才のコンビを解散しているとき、『なにか芸を……』と思ったことがきっかけ。ホッピングやハーモニカ、腹話術も紙切りもやったことがなかった」と明かしました。
また、「賞レースの勝負ネタの選び方を教えてほしい」という質問には、こう語りました。
「『UNDER5 AWARD』の2本目のネタ『ハーモニカイリュージョン』は、4分にできることをどれだけ詰め込めるかを考えました。賞レースなので、なるべく印象に残るようインパクトを意識しています」
さらにライバルを聞かれた清川は、同期のピン芸人・やましたの名を挙げ、ずっと意識していたことを明かすと、「ちょっと悔しいんで、ネタはあまり見ないようにしています。2人でしゃべることもあるけど、心は許してない」と笑わせました。
その後もピン芸人になるときの気持ちや、ネタをする上で大切にしていること、『UNDER5 AWARD』の攻略法などについて語った清川は、最後に「4年前までNSC生で、ここに立てると思ってなかった。本当にありがたいです」と話すと、「高校生の人は気合いれて坊主にしてください!」とメッセージを送りました。
永見「早くゴットタレントに出てほしい!」
特別授業終了後、授業の感想を聞かれた清川は「NSCってもっと怖いというか、ギスギスした雰囲気かと思ったら、めちゃくちゃ温かくて、やりやすくて安心しました」とホッとした表情。
当面の目標を聞かれると、「R-1や、出場できる賞レースに出て、なにか結果を残したい」と気合十分です。
R-1ファイナリストになった経験もあるカベポスター・永見は、「ピン芸人はスベッても全部1人、でも清川くんのネタからはそんな気持ちは読み取れない、ピン芸人特有の肝が座っている」と絶賛すると、「早く(世界的なオーディション番組)ゴットタレントに出てほしい」とベタ褒めでした。
一方、「目標にしてる人」について、大道芸人・もりやすバンバンビガロの名前を挙げた清川は、「ゴハンに行っても、ただただホメてくださる。衣装買うって言ったら5万円くれた」とエピソードを披露しました。
そして最後に、来年開催される大阪・関西万博について、「(外国人向けのネタが)あります!」と断言した清川は、「めちゃくちゃ出たい!」とアピールしていました。
【よしもとアカデミー】
数多くのスターを輩出する国内最大規模のお笑い養成所「NSC(吉本総合芸能学院)」、タレントマネージャー・構成作家・公演制作スタッフなど即戦力のエンタメスタッフを育てる「YCA(よしもとクリエイティブアカデミー)」、俳優・パフォーマー・歌手などを目指すタレント養成所「YPA(よしもとパフォーミングアカデミー)」、エンタメ×デジタルの最前線を学べる「YDA(よしもとデジタルエンタテインメントアカデミー)」、そしてこの4校のカリキュラムを学びながら高校卒業資格が得られる「吉本興業高等学院」の5校から成る総合教育機関です。
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