GAG宮戸、売れる気満々でコロナ自粛期間に歯列矯正!? 「キングオブコント」決勝直前インタビュー

コント日本一を決める『キングオブコント2020』（TBS系）が、9月26日（土）に放送されます。準決勝を勝ち抜き、ファイナリストになったのは10組。今回は、4年連続で決勝進出を決めたGAG（写真左から坂本純一、福井俊太郎、宮戸洋行）の決勝直前インタビューをお届けします！

昨年までは当日発表だった決勝メンバーですが、今年は装いも新たに事前発表に。今回、決勝の舞台に立つのは、うるとらブギーズ、空気階段、ザ・ギース、GAG、ジャルジャル、ジャングルポケット、滝音、ニッポンの社長、ニューヨーク、ロングコートダディの10組です。

新型コロナウイルスの感染防止対策などもあって、とにかく“異例ずくめ”だった今回の大会。苦しい状況のなかで決勝の切符を勝ち取った芸人たちの声を、連続インタビューでお伝えします。

オンラインで「顔芸」勉強

――コロナ禍のなか、今年は3人にとってどんな年だったのでしょうか？

坂本　単独ライブもできなかったもんね。例年ならゴールデンウィーク明けに単独をするんですけど、中止になっちゃって。

福井　ネタとしては一昨年に作ったネタで（準決勝を）勝負させてもらったんですけど、思っていた以上に一昨年頑張っていたんだなというか（笑）。“貯金”があってよかったなっていう感覚ですかね。

宮戸　単独ライブが中止になった日に、オンラインでライブをやったんですよ。女性の演出家の方にリモートで演技指導をしてもらったんですけど、映像には3人の顔しか映らないから、いままで以上に顔の表情のことを指導していただきまして。いままでにないアプローチの稽古だったので、プラスにはなったのかなって思います。

“災い転じて福となす”じゃないですけど、いままでやったら全体の演技指導ばっかりやったのが、「そこは顔を作ってください！」など言われたのは、「オンラインならではだな」って勉強になりました。

福井　あと自粛期間、宮戸くんが歯を矯正しているのを見て、「この人売れる気なんだな」って。売れる気なかったら歯は治さないんで。

宮戸　35年歯が出た状態で生きてきたんですけど、去年、「あ、コントの邪魔やな」と思って意を決して治しました（笑）。今年は去年よりも口が締まった状態で演技ができると思います。

全国ネットで思わぬ指摘が……

――過去、決勝に3回進出して反省点やプラスになったことを教えてください。

坂本　福井くんがネタを選ぶとき、「準々決勝、準決勝よりも（決勝は）舞台が狭いな。じゃあこのネタやったときに面白く映るかな？」「袖ってあんな感じやったよな」とか経験を踏まえてネタをチョイスできるようになったのは、3年の経験だと思います。

福井　3本のなかでネタを迷っていて、（準決勝で披露しなかった）もう1本がスケボーに乗る女の子が出てくるネタだったんですけど、決勝の舞台は袖にコードが通っているんで、スケボーに乗って出られないんですよ。そういうこともあって、スケボーネタをやめました。セットが分かったうえでネタ選びができる分には、よかったのかなって思います（※決勝では、準決勝で披露したネタをしなければならない）。

宮戸　劇場でコントをやるときは、僕が女性役をやると知っているお客さんの前でやることが多かったので、特に違和感はなかったんですけど、『キングオブコント』で全国ネットでネタをやったとき、終わってからエゴサーチをしたら「顔がブスすぎてネタが入ってこない」っていう声がありまして……。それから、歯を治し、メイクを勉強し、レディースの服を買いに行き、さらに今年は断食のダイエットをして女性の体のラインを作ろうとしました。劇場に立っていたら絶対にやらないことをやっていますね。

――女性の姿になって自信がついたと。

宮戸　中からキレイになっていますし、以前よりは前歯も気にならないと思います。

福井　最初はマウスピースをしながらネタをやっていたんですけど、そのマウスピースがキラッと光るたびに僕ら2人が、（動揺して）ネタを飛ばしてしまうっていう事件があって。「ネタ中だけはマウスピースを取ってくれ」って話はしました。

宮戸　難しいですね。ゴールに向かうためには“途中”が必要なんですけど、その途中が邪魔なんです。