4分間に全力を注ぐ全国の若き漫才師たちの頂点を決める『M-1グランプリ2025』の決勝が、12月21日(日)にABCテレビ・テレビ朝日系全国ネットで生放送されます。過去最多となる11,521組がエントリーしたなか、ファイナリストに残ったのは9組。今回は、めぞん(吉野おいなり君、原一刻)の決勝直前インタビューをお届けします!

「漫才万歳」な瞬間は決勝進出を決めた日!
――おめでとうございます! 『M-1グランプリ2025』決勝進出を決めた今の率直なお気持ちをお聞かせ下さい。
原一刻(以下、原) 昨年2回戦で落ちて、今年こそやってやるぞという気持ちで臨んでいたんですけど、決勝まで来られるとは思っていなかったので、今はビックリしているという気持ちがかなり強いです。準々決勝もはじめてで、どれくらいウケたら進出できるか、とか全くわからないままだったんですが、自分たちの一番のネタをがむしゃらにやり続けたら決勝進出できたという感じです。まだ実感があまりないというのが正直なところです。
吉野おいなり君(以下、吉野) 僕の率直な気持ちは、(そいつどいつの市川)刺身さんのネタになるんですけど「よゆー」です。
原 あ、ちゃんと刺身さんのことを説明した上でやるんや。
吉野 (笑)。でも、うん、やっぱり9年芸人をやってきて、芸人の中に大好きな人や大切な人がたくさん増えて、準決勝にも大好きな人がたくさんいて。その人たちが惜しくも敗退したこともあって、正直なところ嬉しいけど悔しいという気持ちが強いんです。なので、その人たちに、恥ずかしくないような漫才をしたいっていうのが今の率直な思いです。
――今回の『M-1』コピーが「漫才万歳」です。これまでのキャリアで「漫才をしていてよかった!」「漫才って、ええなぁ!」となった瞬間はありましたか?
吉野 準決勝の舞台、そしてこの『M-1』の決勝に行けた瞬間が、今まで漫才していて一番よかったなと思った瞬間です。ちなみに原は、NSC生のとき遠藤講師選抜に入ったときです(断言)。
原 うぇ? 決めつけ!?
吉野 ラーメン屋で「お前とコンビ組んでよかったって」泣いていましたから、原は。
原 ちげーよ! ……とも言いづらいわ! もう9年前のことだし、さすがに“万歳!”体験は更新してるよ。「漫才万歳」な瞬間は……やっぱり(決勝進出した)今日です! 僕たちは同世代の芸人と比べても、これまであまりいい調子では来れていなくて、ずっと万歳ではなかったんですが、今日やっと1発目の万歳なのかなって思います。
吉野 (食い気味に)原は今までは万歳じゃなかったみたいだけど、僕は今日も万歳だし普段からお客さんに笑ってもらえるたびに万歳と思っています。
原 いやいや、それはずるいやん! 僕も日々お客さんに笑ってらもらえるのがすごく嬉しいですよ!
吉野 (笑)。でも今日は、本当にドデカい万歳ですね。
原 うん、確かに。
この決勝の舞台でライバルたちに一矢報いたい

――「ファイナリストの中で俺たちが一番○○だ!」。「○○」に入る言葉は?
吉野 僕たちが一番、声がデカいんじゃない?
原 うん二人とも声がデカいからね。
吉野 (ママタルトの)檜原さんも声は大きいけど、僕たちは二人とも大声なので、コンビでの声の総量、音圧は一番じゃないかと思います。
原 予選でも、声でお客さんを掴めたからここまで来れたのかな、とも思いますね。声は僕たちの漫才の大事な持ち味なので、今日から決勝戦まで喉のケアはしっかりとしたいと思います。どっちかの声が飛んでしまうことが多いので、二人ともベストな状態で臨めるようにします!
――ほかのファイナリストの中で意識しているコンビは? それはなぜ?
吉野 やっぱりママタルトさんじゃないかな。声で負けるとしたら檜原さんなので。
原 檜原さんも、かなりデカい声ですからね……。
吉野 それと、旧・神保町よしもと漫才劇場のメンバー、ドンデコルテさん、エバースさん、ヨネダ2000は一緒にやっていましたし、その中で3組ともバトルライブとかでは上位でしたから、やっぱり意識しますね。
原 僕たちは、入れ替え戦で、結果も全然だったので、この決勝の舞台で一矢報いたいっていう気持ちもあります。
吉野 ここで優勝したら全部ひっくり返せるので。そのチャンスが来たという感じです。

優勝賞金はタイマンバトルで勝った方が総取り!?
――優勝賞金1000万円の使い道は?
吉野 1000万円が手に入ったら、コンビで単独お笑いライブを開いて、そこでお笑いでタイマンバトルをして、僕らの中での1位を決める。そして勝った方が総取りにしたいです。
原 えー! それは嫌やなぁ! 僕は手堅く500万円ずつ分けたいです……。でも、もし優勝したら、二人の中で1位を決めたくなって勝負を引き受けるかも……(笑)。
――決勝当日に実行したい、最強のルーティーンがあれば教えてください!
吉野 僕は今年の『M-1』予選がはじまってから、スマホの待ち受けをパピヨン(元・バビロン)の千葉さんが芸人になる前の若い頃の写真にしているんですけど、待ち受けを千葉さんにしてから今のところ一度も負けていないので、決勝当日の朝も待ち受けをみて、千葉さんに「先輩、ありがとうございます」ってお礼を言って家を出ることになると思います。
――ちなみに準決勝前もお礼を?
吉野 はい。準決勝前もお礼をしてから家を出ました。
原 そんなことやっていたの? 全然知らんかった。なんで千葉さんの若い頃の写真にしてるん?
吉野 千葉さんは、今もうおじいちゃんみたいな見た目なんですけど、目鼻立ちを見たら格好よさそうで、若い頃の写真を見せてくださいってお願いして、送ってもらったんです。そしたら、想像以上に格好良くて。そこから待ち受けにしています。
原 僕はサウナがめっちゃ好きなんですが、よく行くサウナに鳥居が設置されたんですよ。勝負事の前に、嫌なものを汗とともに全部出す、みたいなコンセプトらしくて。その鳥居のサウナに行っていたら決勝まで来れたので、決勝前にもそのサウナに行ってみようかなと思っています。
普通の人間では出せないレベルの熱量で挑んで優勝!
――今回の『M-1』で、印象に残っている出来事は?
吉野 僕ら、昨年2回戦で落ちたんですけど、それが本当に悔しくて。自分たちも準々決勝までは行ってステップアップしたいと思っていた中で、2回戦で落ちるとは思っていなくて。だからこの1年は、本当に漫才を一番に頑張ってね。「今年は絶対に2回戦突破するぞ!!!」と並々ならぬ思いで挑んでいたんです。それで、突破した瞬間、その喜びを文字にして原に送ったんです。「よっしゃ!!! やったな!!!」って熱量高く。そうしたら原からの返信が、「よかたー」ってスカした返事がきて……。もうね、同じ熱量で返してほしかったし、足並みそろってないなって思ったし。その出来事……いや、事件が僕はかなり苦しくて、一番印象に残っていますね。
原 これは……文字の弊害と言わせてください。それでその後、3回戦を通過したとき僕から吉野に「よっしゃ!!! やったな!!!」って送ったんです。そうしたら、「よかたー」って僕がやったことをやられて。そのときに“あぁ、僕はなんて最低な人なんだ”と痛感しました。文字でもちゃんと気持ちが伝わるような努力が必要だなと思いました。
吉野 ふむ。名前が一刻だけに、一つ刻んだ、と。
原 心を入れ替えたよ。

――『M-1グランプリ』決勝へ向けた意気込みを一言で! そして、相方にも一言!
吉野 普通の人間では出せないレベルの熱量で挑んで優勝します!! 相方には……「ついて来い!!!」(不敵な笑み)と言いたいですね。
原 (不敵な笑みで)「おまえがついて来い!!!」と返したいですね。決勝に向けては、九州から全国へ、これがめぞんの漫才だ!!というのを見せつけたいです!
大会概要
M-1グランプリ2025
≪敗者復活戦≫
放送日時:12月21日(日)15:00~18:30
放送:ABCテレビ・テレビ朝日系全国ネット 生放送
会場:EX THEATER ROPPONGI
司会:陣内智則、齊藤京子
出場者:おおぞらモード、20世紀、今夜も星が綺麗、ひつじねいり、フランツ、ゼロカラン、大王、センチネル、イチゴ、カナメストーン、ミカボ、例えば炎、生姜猫、ネコニスズ、ドーナツ・ピーナツ、滝音、TCクラクション、黒帯、カベポスター、スタミナパン、ミキ、豆鉄砲
審査員:井口浩之(ウエストランド)、久保田かずのぶ(とろサーモン)、野田クリスタル(マヂカルラブリー)、ユースケ(ダイアン)、渡辺隆(錦鯉)
≪決勝≫
放送日:12月21日(日)18:30~22:10
会場:テレビ朝日
司会:今田耕司、上戸彩
出場者:真空ジェシカ、豪快キャプテン、ヨネダ2000、めぞん、ドンデコルテ、エバース、たくろう、ヤーレンズ、ママタルト、敗者復活枠1組
審査員:海原ともこ(海原やすよ ともこ)、後藤輝基(フットボールアワー)、駒場孝(ミルクボーイ)、柴田英嗣(アンタッチャブル)、哲夫(笑い飯)、博多大吉(博多華丸・大吉)、塙宣之(ナイツ)、山内健司(かまいたち)、礼二(中川家)
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