2026年10月10日(土)〜12日(月・祝)の3日間、大阪・なんば広場を中心に開催されるのが『大阪国際文化芸術プロジェクト「OSAKA COMEDY FESTIVAL 2026」』。
このイベントは、大阪文化芸術事業実行委員会が、万博後も大阪のにぎわいを継続させるため、文化芸術の魅力を国内外へ発信し、都市魅力のさらなる向上を図るとともに、持続的な来訪者の確保や文化の振興につなげることを目的として、多種多様な文化芸術プログラムを展開する「大阪国際文化芸術プロジェクト」のひとつとして行われるもの。
漫才や落語のほか、言葉を使わないノンバーバルのショーなど、国内外から様々なパフォーマーが集結し、ストリート、シアターの2つのコンテンツで大阪の街を盛り上げます。
この『OSAKA COMEDY FESTIVAL 2026』の連携事業として『シルク・ドゥ・ソレイユ オーディション&ワークショップコンテンツ』が10月7日(水)から9日(金)に行われました。今回行われたのは『クラウンワークショップ&オーディション』、『サーカスアクトオーディション』の2つ。このオーディションは、世界最高峰のサーカスエンターテインメント『シルク・ドゥ・ソレイユ』の舞台を目指すパフォーマーを発掘するため行われます。
オーディションを通じて認められたアーティストは、『レジデント・ショー(常設公演)』や、世界を巡る『ツアー・ショー(移動公演)』の出演オファーが届く場合があるほか、今回はクーザ大阪公演へキャストとして抜擢される可能性への道が開かれています。

超レアオーディションを日本で開催!
10月7日(水)、8日(木)の2日間行われた『クラウンワークショップ&オーディション』は日本初開催です。今回のオーディションは、122名が応募し、審査を通過した24名が参加。技だけではなく、シルク・ドゥ・ソレイユの演出家が直接指導しながら、観客を楽しませる表現力や即興性を引き出す「体験型選考」で行われ、その場で指示される様々なテーマに対応する力が求められました。
受付でゼッケンを受け取ると、さっそく鏡に向かってストレッチを始める参加者もいるなど、会場内には緊張感が漂いました。オーディションの諸注意が伝えられたあと、スタッフから「ハチャメチャにやってください、怒られるくらいに!」とエールを送られ、参加者たちからは笑顔がこぼれました。
シルク・ドゥ・ソレイユのクラウンアーティストで俳優、演出家なども務めるフィリップ・ティボドー氏がワークショップ&オーディションの講師を務めました。フィリップ氏は、オーディションを受けるにあたって、「喜び、悲しみ、恐怖心、いろいろな感情が入り混じっていると思う」と参加者の気持ちに寄り添い、「即興性が大切、感じたままに出てくる身体の反応のままに、集中して一生懸命がんばっていきましょう」と呼びかけました。


芸人たちにも新たな気づきが!
初日は簡単なゲームで身体と心の緊張をほぐしてから、オーディションがスタートしました。「STOP」で止まり、「LOOK」で指示したものを見る、この2つの動きをフィリップ氏が手を叩く音に合わせて繰り返していきます。さらにスローモーションやスピーディな動き、大小の動きなどでメリハリをプラスしていきます。「頭の中で考えるより、身体の動きのまま、ありのままでやりましょう」とのアドバイスも。その後のゲームでも、「自分が注目してほしいポイントを意識すること」や、2人1組で音楽に合わせて動く課題では、「1人が動いているときにもう1人は止まることで動いている方により注目が集まること」などをレクチャーしました。ほかにも視線や観客を意識することの大切さなどを何度も繰り返し伝えました。
参加している芸人たちも、普段ステージに立っているものの、目からウロコの話しも多かった様子。英語も堪能な吉本新喜劇・のぶよしは、「シンプルなことで笑いが起きるという、新しい発見をさせてもらいました」と話していました。5GAP・クボケンは、「普段は自分がおもしろいと思うことを表現するだけで、お客さんからヒントをもらうという考えはなかった」と充実の表情をしていました。「すごく興味があったので、どういう感じなのか体験したくて受けた」と話すマイスイートメモリーズ・花谷豊も、「ありのまま、リミッターの外れた状態を自発的に出せるようになれば」と新しい発見があった様子でした。


参加者全員にビッグなチャンスが訪れるかも!?
2日目は参加者たちが、大道芸、パントマイム、コント、ダンスなどのパフォーマンスを次々とプレゼンしました。中にはフィリップ氏を巻き込んでプレゼンを行う参加者も。1組終わるごとに、登場の仕方からその姿勢、表情、ステージのどの位置に立つか、演じている参加者の感情、それを見ている観客への思いなど、それぞれに詳細にフィリップ氏が指導しました。中にはもう一度、とパフォーマンスをリクエストするシーンもあるなど、しっかりと参加者一人ひとりに向き合い、時に真剣に、時に笑いを含めて、参加者全員にアドバイスを送りました。
2日間の『クラウンワークショップ&オーディション』を終えたフィリップ氏は参加者に感謝を伝えると、自身もシルク・ドゥ・ソレイユに入るのに長い時間が掛かったことを明かし、今回縁がなくても諦めずにトライしてほしいとメッセージを送りました。同じく、2日にわたってオーディションに参加したシルク・ドゥ・ソレイユ常設公演ヘッドキャスティングのチャーリー・バローズ氏は、8年後、10年後、先々のイベントなどでそのデータにマッチする人がいるかもしれない、と参加者たちに未来の展望を伝えました。


各ジャンルのエキスパートがパフォーマンスを披露
10月9日(金)に行われたのは、日本での開催が15年ぶりとなる『サーカスアクトオーディション』でした。通常はラスベガスやモントリオールなどで行われていますが、キャスティングチームが来日し、直接対面で選考を行うのは極めて貴重な機会になります。今回は136名の応募者の中から、エアリアルやバトン、男子新体操、ジャグリング、一輪車など、様々なジャンルの審査を通過した27名が参加しました。1組6分以内でのパフォーマンスを行ったほか、アクティング、ダンスの全体オーディションにもチャレンジしました。
審査を行なったのは、初日、2日目の『クラウンオーディション』の講師を務めた、シルク・ドゥ・ソレイユのクラウンアーティストで俳優、演出家でもあるフィリップ・ティボドー氏、シルク・ドゥ・ソレイユ常設公演ヘッドキャスティングのチャーリー・バローズ氏でした。スタート前に、チャーリー氏からは「とにかく安全を第一に、2,000人の人が見ていると思ってベストを尽くしてください」と伝えられました。ウォーミングアップを終えたパフォーマーは順に演技を披露しました。
天井から吊るされた布を使って演技を行う「エアリアルシルク」を皮切りに、リングを使う「エアリアルフープ」や2本のストラップを使うもの、ボウリングのピンのような形の「クラブ」を使う「クラブジャグリング」や、「バトントワリング」、「一輪車」、逆立ちの状態から手だけを使って行う「ハンドバランス」、中国ごまの「ディアボロ」、2本のスティックで長い棒を自由に操る「デビルスティック」など、バラエティに富んだパフォーマーたちが次々に演技を行いました。


演技を終えたパフォーマーには、チャーリー氏から直接講評が伝えられました。演技そのものについてはもちろん、技術やボディバランス、表情、目線、タイミング、さらにレベルを上げるためのアドバイスなど、その内容は多岐にわたり、参加者たち全員が真剣に耳を傾けていました。
その後は「アクティングオーディション」へ。「クラウンオーディション」でも行ったアクティビティを行いました。
続いての「ダンスオーディション」では、全員でマイケル・ジャクソンの「スリラー」の振り入れが行われ、ステップや身体の動きなどの細かな部分までレクチャーを受け、全員で「ゾンビ」になりきり踊りました。

最後にチャーリー氏は「アクティング、ダンスで違う面を見ることができてよかった」と話すと、これからラスベガスに戻ってすべての参加者のビデオを見返し、個々にフィードバックを送ることを伝え、最後は全員で記念撮影を行い、オーディションは終了しました。
大阪は大好きで、住む人も素晴らしい街!
オーディション終了後にはチャーリー氏、フィリップ氏、関西テレビ・柏原怜奈アナウンサーが囲み取材に応じました。MCは浅越ゴエが担当。今回のイベントについての内容を説明すると、まずチャーリー氏に、今回のオーディションの印象について質問。
チャーリー氏は「日本でしか見つけられないパフォーマーを見つけることができた、日本のレベルは高い、発掘することができてよかった」と振り返ると、フィリップ氏も「バトントワリングが素晴らしかった、ダンサーにも素晴らしい人がいた」とコメント。さらにアクロバットで来ていた人で、アクティングが素晴らしい人がいたことにびっくりしていると印象を語りました。初日、2日目の『クラウンワークショップ&オーディション』についても、日本で初開催だったことに触れると「日本人独特の笑いの流れや面白さをすごく大切にすることを感じた、すばらしかった」と参加者たちをたたえ、「ほとんどの人が、話を聞いているときはおとなしく可愛らしい感じなのに、舞台に立つとまったく違う感じになる。その差がすばらしい!」と振り返りました。
大阪の街の印象については、「大好きで、素晴らしい街、食べ物もおいしくて最高、住んでる人もみんなすばらしい」とチャーリー氏。フィリップ氏も「同じく」と同意。さらにチャーリー氏は狭い路地にたくさんの店が並ぶ景色もすばらしかったと語りました。

参加者が一丸となって一体感が生まれるオーディション
オーディションに参加した柏原アナウンサーは、挑戦の理由について、「幼い頃からの憧れの舞台だった」と話すと、「日本で行われるということでチャレンジしないと後悔すると思ったが、格式が高いので正直迷った」と。手応えをきかれると「正直わからない、でも最初は少し緊張していたものの、パフォーマンス中の声援などでほぐれて楽しくできた」と返答。トップレベルの人たちが集まっていた、と印象を語りますが、勝負というより楽しんでいたこと、エアリアルなど他ジャンルのパフォーマンスを見て感動していたことを明かします。そして各々出て戦うというより、「みんなで挑んで行くんだ!という感じで、一体感が生まれていたと思う」と話しました。
ダンスオーディションでの「ゾンビダンス」については、思ったより細かい動きが必要という気づきがあり「ゾンビはゾンビで大変だと思った」と笑顔。最初は少し恥ずかしかったものの、なりきろうとパフォーマンスしたことも明かしました。
チャーリー氏は柏原アナウンサーについて「技と見せ方と表現の仕方、すべてがパーフェクトだった」とべた褒め。アナウンサーをしながら舞台に? という質問には「できれば……、お知らせが来たらがんばりたい」と話しますが、さらに海外公演のオファーが来たら? と聞かれると「どうしましょう〜」と笑わせました。

イベント概要
大阪国際文化芸術プロジェクト『OSAKA COMEDY FESTIVAL 2026』
開催期間:2026年10月10日(土)~12日(月・祝)
<ストリートコンテンツ>10月10日(土)~12日(月・祝)
<シアターコンテンツ>10月10日(土)・11日(日)
会場:<ストリートコンテンツ>なんば広場(大阪市中央区難波5丁目1)
<シアターコンテンツ> SPACE14(大阪市中央区心斎橋筋1丁目8−3 心斎橋PARCO 14F)
料金:<ストリートコンテンツ>STREET PERFORMANCE、FOOD 観覧無料
<シアターコンテンツ>「CHALLENGE」 前売:3,000円 当日:3,500円(税込/全席指定)
「SKIT COMEDY SHOW」 前売:2,500円 当日:3,000円(税込/全席指定)
主催:大阪府・大阪市・大阪文化芸術事業実行委員会
※構成団体:大阪府、大阪市、大阪商工会議所、公益財団法人大阪観光局、一般財団法人関西観光本部
「OSAKA COMEDY FESTIVAL 2026」公式サイト:https://oc-fes.com
「大阪国際文化芸術プロジェクト」公式サイト:https://osaka-ca-fes.jp/project/
公式X:https://x.com/osaka_comedyfes
公式Instagram:https://www.instagram.com/osaka_comedy_festival/
