フォルテピアノとハルダンゲルヴァイオリンの初コラボにコットン、カベポスターも興味津々!

「Warai Mirai Fes 2023~Road to EXPO 2025~」が8月25日(金)~8月27日(日)の3日間、COOL JAPAN PARK OSAKAを含む大阪城公園内で開催されました。本イベントは一般社団法人チーム関西の主催のもと、お笑い・スポーツ・音楽・遊んで学べるワークショップ・シンポジウムなど多彩なプログラムを実施。さらに会場では未来を変える17の目標SDGs(読み:エスディージーズ)を様々な形で発信しました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

8月27日(日)には、COOL JAPAN PARK TTホールにて「体感してみよう! 子供から大人までみんなで楽しむピアノの先祖【フォルテピアノ】×北欧から幸せを運ぶ【ハルダンゲルヴァイオリン】の世界」が開催され、2022年に第33回国際古楽コンクール〈山梨〉鍵盤楽器部門第1位を受賞したフォルテピアノ奏者の加藤美季と、今年1月に「ノルウェー王国功労勲章」を受章し、ナイトの称号を得たハルダンゲルヴァイオリニストの山瀬理桜が出演し、演奏やクイズなどでそれぞれの楽器の魅力を幅広く伝えました。

演奏やクイズで楽器の魅力をアピール

司会はコットン。西村真二はピアノ歴12年という経歴の持ち主です。オープニングは山瀬と加藤による二重奏でスタート。山瀬は客席から登場しました。そしてゲストのカベポスターを舞台に招くと、浜田順平は華麗なポーズをとりながら登場。永見大吾は「公演を散歩していたら素敵な音色が聞こえてきて…」とフォルテピアノとハルダンゲルヴァイオリンが奏でる音楽にいざなわれたと笑わせます。実は浜田もピアノ経験があり、小学2年生の時に1年1カ月ほど、習っていたと明かしました。

早速、フォルテピアノとハルダンゲルヴァイオリンに関する二択クイズへ。山瀬と加藤は解説を担当、進行を西村、コットン・きょんとカベポスターが解答者です。クイズはお客さんも拍手で参加。フォルテピアノもハルダンゲルヴァイオリンも初めて聴くというお客さんが多く、みんなで盛り上がりました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

クイズを通してそれぞれの楽器の成り立ちや音の特徴などを学ぶうちに、みんな親近感がわいているようです。それぞれのバックグラウンドを知ることで、音色がさらに深みを増して聴こえてくるようでした。山瀬のハルダンゲルヴァイオリンは約100年前に誕生したもの、フォルテピアノはモーツァルトやベートーヴェンも弾いていたといい、その歴史の長さにも圧倒されます。コットン、カベポスターの4人も一つ一つのエピソードに驚きを隠せない様子で、興味津々といった表情で耳を傾けていました。

第二部では、山瀬、加藤のソロプログラムを。まずは山瀬のハルダンゲルヴァイオリンの演奏から。「ノルウェーダンスの有名な曲です。打楽器がない代わりに足のステップや手拍子でリズムをとります」と促すと、お客さんも手拍子で参加しました。
続いて加藤がフォルテピアノでモーツァルトの「トルコ行進曲」を演奏。音域ごとに音色が異なり、豊饒な音が会場に広がります。「モーツァルトが生きていた当時のピアノなので、こんなふうに弾いていたんじゃないかと思いながら弾きました」と加藤。古い楽器が今に受け継がれていることも「サステナブルですね」と山瀬が呼応しました。そして「2人でアレンジを加えた」という有名なアニメの楽曲を披露。山瀬と加藤のコラボレーションは今回が初めてで、歴史的瞬間になりました。続いて、加藤がソロでベートーベン「月光」第一楽章、第三楽章を演奏、静かな会場にシンプルながらも表情豊かな音色が染み渡りました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

最後は山瀬と加藤の伴奏で「大阪もんのうた」をコットン、カベポスターが歌唱。「すごい贅沢!」と浜田が声を弾ませます。そんな彼らに「曲中、ボケとツッコミをぜひ入れてもらいたいです」と山瀬からリクエストが。急遽、永見、浜田、きょんが歌詞にツッコミを入れるという“競演”でも沸かせました。

エンディングでは「大阪のお客様は本当に温かかった。楽しいひと時を過ごせました」と山瀬。加藤も「大阪で弾かせてもらうのは初めてのことでしたが、温かく聴いてもらえて幸せでした」と笑顔を見せました。

カベポスターの定番フレーズはSDGsを取り入れていた⁉

公演終了後、山瀬理桜、加藤美季、コットン、カベポスターが囲み取材に応じました。

まず、本イベントの感想を尋ねられ、「僕がたまたまピアノに深い造詣があって…」とカベポスター・浜田が話し始めると、コットン・西村から待ったがかかり、「1年1ヶ月でやってるって言うな(笑)」とツッコミが。改めて浜田は「少しピアノをやっていたというのもありまして、久々に生で楽器に触れさせていただき、楽器の良さとか、みんなで一緒に何かやることの良さを再認識させてもらいました。僕、歌は苦手なんですが、みなさんの演奏と、お客さんも楽しそうにされていて、素敵な時間を過ごせました」と充実した表情を浮かべました。
一方、「今日はオフだったのですが、大阪城公園を散歩していたら、あれ? なんか素敵な音色が聞こえるな…となって」とイベントと同じ“設定”を貫くカベポスター・永見。とはいえ、「貴重な楽器を近くで見る機会もなかったので、純粋に楽しめました」と続けました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

山瀬は「このイベントは、私にとっては非常に画期的なコンサートでした。クイズなどを交えたり、コットンさんもカベポスターさんもすごく盛り上げてくれて、私たちも前半でお腹が痛くなっちゃって…」と笑い過ぎたと振り返ります。そして、「私も文化人として吉本に所属させていただいていますが、こういった新しいイノベーションを起こすことは、これからとても大事なことかなと思います。今日も小さいお子さんもたくさんいらっしゃいましたし、ご年配の方も皆さも一緒に楽しんでくださって。こういったコンサートをまた増やしていけたらと感じました」とさらなる発展に期待を込めました。

加藤は「フォルテピアノは山瀬さんと同じヨーロッパの伝統楽器ですが、共演したことのない楽器とご一緒させていただき、思いがけず“こんなに相性がいい楽器だったんだ”というのも、私自身も発見でしたし、とても楽しい機会になりました」と振り返りました。

コットン・きょんは山瀬と加藤の二重奏の場面が印象に残っていると話します。「山瀬さんが舞台の真ん中にいて、加藤さんがフォルテピアノを弾いていて。その時、山瀬さんが加藤さんの方を見ながら弾くんですよね。僕も舞台袖で見ていたら、山瀬さんが僕だけに目配せしてくれたんですよ。すごくうれしかったです!」と話、さらに次のような意欲を見せました。「僕らは普段、コントをするのですが、ピアノやバイオリンの音源も入れていて。もしよかったら、いつかお2人の生演奏で僕らがコントをやるという、そういうことができたらいいなと思いました」。

コットン・西村は「僕はピアノを12年やっていたので、特に加藤さんが演奏されている姿を見て、改めて久々にピアノを弾いてみようかなという気になりました」と良い刺激を受けた様子。そして「次の単独ライブは8本ピアノネタ。きょんはコンテンポラリーダンスで臨みたいと思います」と早くも構想を練っていました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

さらに、エンタメを通じてSDGsに関して取り組んでいることを尋ねられ、西村は「我々は普段、コントをする機会が多くて、小道具とかも手作りのことが多いんですね。特にチケットを使うネタとかだと、きょんは気合が入るとギューッとチケットを握りしめちゃったりするので、毎回、新しいものを作っていたのですが、今はSDGsを考えて握る演技をして、再利用を意識しています。あと、喫茶店のコントは全部紙ストローです!」とSDGsをアピールしました。

加藤は「フォルテピアノはたくさんの修復家に直してもらって、ずっと伝え続けているものもあります。また、最近は電子楽譜も増えていますので、少しずつ紙の楽譜が減らせたらと思っています」と、自身の取り組みを明かしました。

山瀬は伝承文化は「落語と同じ」と話します。「ハルダンゲルヴァイオリンはノルウェーの民族楽器で、ノルウェーは持続可能な大切さをとても大事にしている国です。また、もともとは伝承楽器で、楽譜じゃなく耳で覚えて伝えていました。なので、レッスンの際には生徒さんに伝える時も楽譜は使わずにやっていますし、自分のコンサートもできるだけ楽譜を使わないように、全部覚えています。でも、いずれ忘れてしまうので、次の演奏家や音楽を愛する人に積極的に伝えていくことも大事な仕事なのかなと感じています」。

カベポスター・永見が、エコバッグを何度も使用することは自身のネタに通じると、こう話しました。「僕たちの漫才で最初に言う“確かにお前の言うとおり”はエコバッグなんです。いいものだから何回も使わせてもらっています」。

フォルテピアノ界が震撼するぐらいの出来事で…

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

初の試み尽くしのイベントに「フォルテピアノでポピュラーな曲を弾くことが、フォルテピアノ界を震撼させるくらいのことでした」と加藤。「クラシックの作品を演奏することがほとんどだったので、ポピュラーな曲と相性が良いことも新たな発見でした」と手応えを感じている様子。国内でも台数が少ないフォルテピアノは、滋賀県から取り寄せたそうで、「大阪まで運んでくださって、皆さんに聴いていただいたことは、なかなかない機会でした」と喜びを語り、山瀬と口をそろえて「もっと楽器のことを知ってもらいたい」と意気込みました。

開催概要

「Warai Mirai Fes 2023~Road to EXPO 2025~」
日程:2023年8月25日(金)〜8月27日(日)
会場:大阪城公園内 (〒540-0002 大阪府大阪市中央区大阪城)
COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール・TTホール、大阪城音楽堂 、太陽の広場 ほか
主催:一般社団法人チーム関西

・「Warai Mirai Fes 2023~Road to EXPO 2025~」ホームページはこちら 

【チケット情報】
チケット販売:FANYチケット・チケットぴあ(Pコード:521-007)・ローソンチケット(Lコード:55361)
※詳しくはWarai Mirai Fes 2023公式ホームページをご確認ください。

・FANYチケットはこちら
・チケットぴあはこちら
・ローソンチケットはこちら
・イープラス(ノンタンのハッピーコンサート「ノンタンのわくわくピクニック」)はこちら 

一般社団法人チーム関西とは

大阪・関西を国際的な文化芸術・エンターテインメント・スポーツ都市として発展させることを目指し、参画メンバーが持つリソースを掛け合わせ、さまざまなイベント、プロジェクトを継続的に実施していきます。

また、2025年大阪・関西万博のテーマでもあり、2030年を目標達成年次とするSDGsの推進にも積極的に取り組んで参ります。

【構成社員】  ※50音順
朝日放送テレビ株式会社/株式会社アシックス/大阪ガス株式会社/関西テレビ放送株式会社
関西電力株式会社/学校法人近畿大学/サントリー株式会社/株式会社JTB
一般社団法人滋慶学園グループ/西日本電信電話株式会社/西日本旅客鉄道株式会社
パナソニックホールディングス株式会社/株式会社毎日放送/三井物産株式会社/吉本興業株式会社

一般社団法人チーム関西公式HPはコチラ

関連記事

関連ライブ配信

関連ライブ