2008年にスタートした、吉本新喜劇・小籔千豊が企画・主催する音楽とお笑いの融合フェス『KOYABU SONIC』(コヤソニ)が、コロナ禍による中断を経て、今秋、4年ぶりに復活します! 9月16日(土)、17日(日)、18日(月・祝)の3日間にわたって、インテックス大阪で開催される待望のイベントは、今回も豪華出演者が続々。これに先駆けて5月24日(水)に大阪市内で会見した小籔が、イベントにかける思いや見どころを語りました。
出演は「好きか、おもしろいと思う方だけ」
MCの今別府直之が、兵動大樹のモノマネで登場したあと、さっそく小籔を呼び込みます。2020年の『KOYABU SONIC』は、いったん開催が発表された後に中止となったことから、まずは「その節はすいませんでした」と謝罪から始めた小籔。
「コロナが落ち着いたらできたらいいな、と。よそさんもやられているので、僕たちもやらせていただいていいんじゃないかとなった」と再開を決めた経緯を説明しました。
第1弾として発表されたラインナップには、小籔が参加するジェニーハイを筆頭に、ゲスの極み乙女、サンボマスター、きゃりーぱみゅぱみゅ、クリープハイプ、サニーデイ・サービス、スチャダラパーら、コヤソニの常連とも言える豪華メンバーのほか、千原ジュニア、フットボールアワーと小籔によるバンド、バレンシアガも出演。お笑い界からは、中川家、千鳥、かまいたち、見取り図といった超人気芸人が集結し、ステージを盛り上げます。
ラインナップに関して、小籔は自信満々にこう語ります。
「よそさんのフェスがおしゃれなイタリアンレストランだとしたら、僕は地元商店街のきったない居酒屋。だけどルートを持ってて、ネタケースの蟹にはタグが付いている。ネタは一流店以上のものと自負しています」
さらに、「量は増えども質は変わらず。僕が好きだったり、心の底からおもしろいと思う方だけ」と変わらないこだわりを見せつつ、「平和でやさしい雰囲気のフェスを楽しみにしてくれたら。(天候に左右されない)屋内なので、中年の方やお子さま連れも来やすいと思う」とアピールしました。
ほかのフェスのよいところを取り入れた
小籔がレイザーラモンと組んだ下ネタラップユニット・ビッグポルノ(現在は解散)が、フェスに呼んでもらえないなら自分たちでやろう、と始めたのがコヤソニ。ほかのフェスに行った経験がなかったことが功を奏し、アーティストの演奏後、MCの小籔や芸人らがトークやネタで絡むという独自スタイルが誕生しました。
小籔が喜びを感じるのは、「アーティストの方から『あの芸人を見られてうれしかった』と言われたり、後輩から『スチャダラパーをめっちゃ聴いていたので、一緒に出られてよかった』などと言われたとき」、そして「お客さんから『コヤソニでこのアーティストを見てめっちゃハマりました』みたいなコメントをいただいたとき」だそうで、「すごいアーティストの知り合いがいっぱいおってよかったし、吉本に入ってお笑いの人らと知り合いになってよかった」としみじみ話しました。
一方、ジェニーハイで音楽フェスに参加する回数が増えたため、「『すごいな』とか『マネしたいな』というところを勉強してきたつもり」とも。
たとえば会場の遊具など、親に連れられて来た子どもが飽きずに過ごせる工夫もこだわりのひとつ。子どもを連れてディズニーランドに行ったとき、数あるアトラクションのなかで「ボールを敷きつめててぴょんぴょんするところが、いちばんおもしろかったと言った」ことを思い出し、今回、同じような遊具を設置することに。
ほかに縁日のようなエリアも設けるそうで、「グズる子どもをあやすにはいいんじゃないか。USJにはかなわないけど、経費のなかでお父さん、お母さんが困らないようにやっていきたい」と話します。
「後藤だけが不安要素」のバレンシアガ
バレンシアガは最終日のオープニングアクトとして登場します。
「ジュニアさんも、ほかのところは嫌やけど、オープニングアクトならありかなと。最初はトリにしようかと思ったけど、なにせいまできるの1曲しかないので……」
バンドでは千原ジュニアがギター、岩尾望がベース、小籔がドラム、後藤輝基がボーカルを務めており、ジュニアと岩尾は初心者からのスタート。小籔は「できない人があれだけ弾けるのは、めっちゃ練習してる。ジュニアさんは毎日ギターを練習していて、飲みに行く約束があったら、朝練習してから仕事に行く」と脱帽する一方、「後藤のボーカルが、いちばんダサい。後藤だけが不安要素」とイジって笑わせました。
さらに、「1カ月ぐらいたったら、いままでにないフェスであることは発表できるかもしれない。度肝を抜く準備はしておいてほしい」と呼びかけました。
『KOYABU SONIC』公式サイトはこちらから。