ブレイク中の「新しい学校のリーダーズ」もコヤソニ最古参「スチャダラパー」も最終日に集結!【KOYABU SONIC2023③】

吉本新喜劇・小籔千豊が主宰するフェスティバル『KOYABU SONIC2023』が、9月16日(土)~9月18日(月・祝)の3日間、大阪市住之江区にある国際展示場「インテックス大阪」で開催されました。“音楽×笑い×ゲーム”をテーマに4年ぶりに復活したコヤソニの最終日は、幅広いアーティストがステージに集結し、ネタブロックも豪華な顔ぶれが勢ぞろい! 隅々まで小籔がプロデュースした音楽と笑いの祭典は3日間で計2万2000人を動員し、最後まで熱く盛り上がりました。

出典: FANY マガジン
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いよいよ最終日となった9月18日(月・祝)は、SNSで話題のグループからコヤソニ常連組まで幅広いアーティストが集結。「僕の目利きを信じてください!」という小籔が選んだ最終日のネタブロックも豪華です。

前半は、エルフ、ヨネダ2000、天才ピアニスト、吉住、蛙亭、フットボールアワー、後半は、ゆりやんレトリィバァ、ニッポンの社長、金属バット、ダイアン、とろサーモン、笑い飯が登場。コヤソニの初回から出演しているダイアン、笑い飯をはじめ、東西で活躍する芸人がたくさんの笑いを届けました。

期間限定の芸人バンド「バレンシアガ」降臨!

前説コーナーには、前日にトリを飾った吉本新喜劇の川畑泰史がオン・ステージ。岡田直子のコンガ演奏をバックに「サカナクション/アイデンティティ」「Ado/踊」を熱唱。川畑の変幻自在なヴォーカルに大歓声が送られました。

出典: FANY マガジン
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オープニングVTRで“コヤソニアンバサダー”のエルフ・荒川がパラパラダンスで小籔にギャルパワーを授けると、会場のお客さんも一緒にダンス。十分に身体をほぐしたところで登場したオープニングアクトは、千原兄弟・千原ジュニア(Gt)、フットボールアワー・岩尾望(Ba)、フットボールアワー・後藤輝基(Vo)、小籔千豊(Dr)によるバレンシアガです。

バレンシアガは、4人のYouTubeチャンネル「ざっくりYouTube」から誕生した期間限定バンド。千原ジュニアと岩尾はほぼ素人ながら、この日のために猛練習を重ねたBLANKEY JET CITYの「PUNKY BAD HIP」を見事にプレイ。

千原ジュニアのヴィンテージギターの音色は初心者とは思えないカッコ良さです。そして、2曲のレパートリーのうちの1曲、チャットモンチーの「シャングリラ」を演奏し終わると岩尾が「解散します!」と叫んでライブが終了。

出典: FANY マガジン
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ライブを終えて、後藤は「(会場の反応が)うれしかった!」と満足気。一方、岩尾は「今日が、いちばんグズグズだった」、小籔は「お客さんの声援にテンションあがって間違えた」。初めてのコヤソニとなったジュニアは、「ミュージシャンの人はどうやって(曲を)覚えてんの?」と感心しきりでした。

「新しい学校のリーダーズ」の衝撃ライブからスタート

最終日のトップバッターは、2021年の世界デビュー以降、国内外で活躍する新しい学校のリーダーズ。会場の観客はもちろんのこと、出演者からの注目度も上々です。

パワフルなダンスパフォーマンスとショーアップされたステージングは、ひとときも目も離せない迫力で、会場全体が熱狂。「オトナブルー」では、話題の首フリダンスで一層の盛り上がりをみせます。最後の「迷えば尊し」では、SUZUKAがフロアに降り立ち、「みんな青春しようぜ!」とアジテーション! ライブ後も歓声が鳴りやまないほど衝撃的なライブとなりました。

出典: FANY マガジン
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4人のパワーに圧倒された小籔は、「来年のシルバーウィークもあけといて!」とさっそくオファー。メンバーは「大阪のお客さんはパワフル。ぜひとも!」と笑顔を見せました。

続いてコヤソニのステージにファンク&ロックな風を吹かせたのは、ジャンルレスな音を鳴らす5人組バンドKroi。コヤソニ初出演ながら5人のグルーヴは最強で、内田怜央(Vo.Gt)は、MCで「これからもヤバい音楽をやっていきます!」と挨拶。極上のセッションで会場を魅了し、あっという間に30分が終了しました。

小籔は「渋すぎ! おしゃれ!」と大絶賛すると、内田は「長尺ソロでもお客さんがめちゃくちゃ温かかったす」と喜びの表情。小籔は益田英知(Dr)のドラムセットに興味津々で、ドラムトークでも盛り上がりました。

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皆勤のスチャダラパーが“あの俳優”と最強コラボ

2008年の第1回から出演し、小籔がリスペクトするスチャダラパーは、「準備はいいですか!」とBoseが叫ぶと、新曲「超時空戦隊サンミドル」からライブがスタート! 「ライツカメラアクション」で恒例の「アクション」のコール&レスポンスを全員で楽しんだあとは、「おまたせしすぎたかも」とANIの予告で大歓声が。おなじみの「今夜はブギー・バック」でステージは最高潮に。と、そこに舞台を自転車で横切る人物が登場です。太秦の俳優、岸大介(ダイアン・ユースケ)が空き時間に紛れ込んでしまったようです。

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ライブ後、「これ何?」ととぼける岸に、「勝手に入って来んといて」と小籔。コヤソニファンにはたまらないコラボに観客は大喜びとなり、小籔は両者に「健康に気をつけて、コヤブソニックが続く限り出てください」と声をかけました。

結成33年目を迎えるTOKYO No.1 SOULSET。「4年ぶりのコヤソニ! お招きいただきありがとうございます!」とBIKKE(Vo)がハンドクラップを誘導すると、ダンサブルな「黄昏」からフロアを祝祭感あふれるサウンドで満たしていきます。渡辺俊美(Vo.Gt)の美声が心地よい「STAND UP」で、会場はダンスフロアのよう。最後は4つ打ちビートにのせた「コヤブ!」コールで大団円を迎えると、ライブ後はおなじみの「打ち上げ話」に華が咲きました。

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ちゃんみな圧巻のステージ「ディーバ感がやばい」

続いてもコヤソニの常連、サニーデイ・サービスです。曽我部恵一は、「コヤソニは第1回目からずっと出てる、いちばん好きなフェスだよ」とにっこり。

「コンビニのコーヒー」から始まるピースフルなステージで惹きつけたかと思えば、「セツナ」で激しいセッションを繰り広げ、観客を釘付けに。ラスト曲「青春狂走曲」を受けて、ライブ後のトークで小籔は「まさに青春が返ってくる感じ」としみじみ。4年ぶりのコヤソニだけに、2020年に加入した新ドラマー、大工原幹雄を改めて紹介しました。

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この日、出演予定だったキュウソネコカミが休演となったため、急きょ、小籔が「プリン」を歌うことに。「プリン」は、54歳で逝去した小籔の母親との思い出を綴った曲です。歌に聴き入り、思わずハンカチで目頭を抑えるお客さんの姿もありました。

「この人は努力もあるけど才能。すごいよ!」

こう小籔が紹介したのは、ちゃんみなです。ちゃんみなが17歳のころに出会い、小籔はその才能に驚いたといいます。一方、ちゃんみなもコヤソニに出演できたことに「小籔さんはデビュー前から私を支えてくれました」と感謝を伝えます。

ソウルフルな歌声で存分に観客を熱狂させ、「ダリア」では壮大なスケールのパフォーマンスで圧倒。ライブ後のトークでは小籔も「やばくな~い?」とタジタジ。舞台袖で一緒に見ていたスチャダラパー・Boseも「ディーバ感がやばい」と絶賛していたとか。

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来年のコヤソニ緊急告知が!

続いてはAwichです。「Queendom」から始まったパフォーマンスは、暗闇にパワフルなラップが響き渡り、ドラマティックな幕開け。本人いわく、「ジェラードンの角刈りガールのネタから着想を得た」という「どれにしようかな」などで、会場のボルテージを爆上げに。かと思えば、故郷の沖縄を舞台にした「TSUBASA」では重厚感のあるバラードを聴かせ、アーティストとしての奥深さを感じさせました。

「Bad Bitch 美学」では、リミックスバージョンに参加してこの曲でラッパーデビューも果たしたゆりやんレトリバァも登場! コミカルな表情を見せながらもAwichと圧巻のラップパフォーマンスを見せ、ライブ終了後も「最高!」と会場がどよめくほど。小籔とのトークでも拍手喝采で迎えられていました。

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おとぼけビ~バ~は、「YAKITORI」から「ハートに火をつけたならばちゃんと消して帰って」まで、パワフルかつクレイジーなパフォーマンスで一気にテンションを上げていきます。MCでは「怖くないですよ~♪」と観客を沸かせたあと、すぐさま楽曲へ。「1曲でも多くやりたい」というあっこりんりん(Vo, G)の言葉通り、30分の持ち時間で披露した曲はなんと15曲! 小籔は「狂っているのに真面目というカオス状態」と絶賛です。

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熱狂の3日間を締めくくる大トリは、コヤソニ常連組であるEGO-WRAPPIN’です!

「色彩のブルース」のサックスのイントロが演奏されるや大歓声が起こります。MCでは中納良恵(Vo)が2018年のコヤソニで「色彩のブルース」を池乃めだかとデュエットしたエピソードを披露し、「一生の宝物。墓場まで持っていきます」。ライブ後のトークでは、コヤソニ出演のきっかけを小籔と懐かしそうに語り合いました。

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大エンディングでは緊急告知として2024年9月14日(土)、15日(日)、16日(月・祝)に『コヤブソニック2024』の開催決定のお知らせが! このうれしい告知に観客は拍手喝采で応えます。小籔は「この日、スケジュール空けておいてください! この3日間、僕にスケジュールをください!」とアピールしました。

この3日間、コヤソニアンバサダーとして大活躍だったエルフ・荒川は「みんなで作った青春って感じでした! コヤソニ、アゲでした!」と締めくくりました。