アイナ・ジ・エンド、川谷絵音、サンボマスター…豪華すぎるコヤソニ初日を振り返る【KOYABU SONIC2023①】

吉本新喜劇・小籔千豊が主宰するフェスティバル『KOYABU SONIC2023』が、9月16日(土)~9月18日(月・祝)の3日間、大阪市住之江区にある国際展示場「インテックス大阪」で開催されました。コロナ禍での中止を経て、4年ぶりの復活となった今回は、“音楽×笑い×ゲーム”をテーマに、小籔本人がブッキングしたアーティストや芸人総勢90組が出演し、3日間で計2万2000人を動員しました。サプライズやコラボ企画など盛りだくさんの初日の様子を振り返ります!

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

「すべての出演者に敬意を表し、かぶりなく全アクトを見てほしい」という小籔のこだわりからステージはひとつ。転換時も小籔と出演者によるトークで楽しませてくれます。さらにベビールーム、キッズトイレなど子連れでも快適に過ごせる工夫が随所に施され、フードエリアは「炭火焼肉たむら」などコヤソニ常連店をはじめ、小籔お墨付きのお店が計14店出店するなど、会場の隅々まで小籔の想いがつまっています。

事務所の垣根越えて人気芸人勢ぞろい

ネタブロックの芸人は、小籔自身が“心の底からおもしろいと思う芸人”にオファー。初日の前半は、田津原理音、コットン、ZAZY、お見送り芸人しんいち、さや香、シャンプーハット、後半は、エルフ、滝音、男性ブランコ、見取り図、なかやまきんに君、ずん、テンダラーが登場。事務所の垣根を越えた人気芸人たちが、漫才・コント・ピン芸で盛り上げました。

前座では、吉本新喜劇の松元政唯が「YOASOBI/夜に駆ける」を熱唱。さらに森田まりこ、辰己智之、新井崇史、川畑泰史とともに「PSY/カンナムスタイル」をダンシング! よしもと新喜劇NEXTファミリーがしっかりと会場をあたためます。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

4年ぶりの開催を祝うオープニングVTRでは、“コヤソニアンバサダー”のエルフ・荒川が小籔に「コヤソニしか勝たん!」とギャルパワーを注入! 小籔がお客さんに「過去最高動員となりました!」と感謝を伝えたあとにオープニングアクトとして登場したのは、4コードメロディメーカー、ゆでたまご安井とシンガー・なかねかなによるユニット、なかねかな。

ビジュアルもインパクト充分で、一度で耳に残るポップなサウンドとクスっと笑える歌詞は中毒性バツグン。TikTokやYouTubeを見てファンになったという小籔は、完全にファン目線で楽しんでいました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

「ミスタースウェーデン」カジヒデキも参戦

「歌声、ベースどっちもエグい!」と小籔が紹介したトップバッターは、ゲスの極み乙女のメンバーである休日課長(Ba)、ボーカリストのREIS、えつこからなるDADARAY。休日課長のベースがうなる「ダダックス」では、REISがエモーショナルな歌声で魅了します。

「小籔さんのために歌います」としっとりと披露した「イキツクシ」では、小籔もステージに登場し、メンバーの写真をパチリ。ライブ後のトークでは、小籔の次に最多ステージ数を誇るえつこが「P(川谷絵音)はバンドやりすぎ!(笑)」とボヤき、笑いを誘いました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

お次は前回の2019年に続く登場となったニガミ17才。「KOYABU SONICへようこそ!」と岩下優介(Vo)が叫ぶと、のっけから予測不可能な変態ビートで翻弄。サポートメンバーの谷朋彦(Dr)を加えた4人が生み出すグルーヴは強靭で、平沢あくび(Syn)のシンセが躍動する「化けるレコード」では、5拍子のリズムにのせ、ハンドクラップを誘導したり、ヒップホップにアレンジしたりと会場を魅了します。

かなりのお笑い好きというメンバーは、「楽屋が(芸人だらけで)そわそわします」とコヤソニを満喫している様子でした。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

「ミスタースウェーデン!」と小籔に紹介されたのは、過去8回のコヤソニ出演歴があるカジヒデキ。ボーダーのシャツとチェックのスカ―ト姿で登場したカジは、56歳とは思えない身のこなしで、大ヒットナンバー「甘い恋人」から会場を一瞬でハッピーな空気に。小籔のカラオケの十八番でもある「シヴィラはある日突然に」も演奏され、ライブ後には、小籔も興味津々なスウェーデンのサウナについてトークが繰り広げられました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

今年は打ち上げがないから「出し切ります(笑)」

ワタナベイビー(Vo.Gt)、小宮山雄飛(Vo.key)による2ピースグループ、ホフディランは、1998年の名曲「遠距離恋愛は続く」からポジティブなサウンドを響かせます。

「コヤソニが待ち通しかった!」という小宮山は、「小籔さんから『今年は打ち上げがない』と謝罪の手紙をもらった」と明かし、「いままでは打ち上げに余力を残してたけど、今日は出し切ります!(笑)」。

ビートルズのヘイ・ジュードの替え歌では遊び心満載のステージを見せ、ラストには大ブレイクしたデビュー曲「スマイル」を披露。ライブ後にはワタナベイビーが物販コーナーに登場し、ファンを喜ばせました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

この日、3ステージ(ゲスの極み乙女、ジェニーハイ)をこなす川谷絵音(Vo.Gt)の最初の登場は、自身が率いるindigo la End。会場は超満員です。

川谷絵音、長田カーティス (Gt)、後鳥亮介 (Ba)、佐藤栄太郎 (Dr)とサポートメンバーが確かな演奏力で織りなすグルーヴは、曲ごとに表情を変えます。ときにせつなく、ときに情熱的な川谷のボーカルの引力は圧巻。打ち上げの想い出話にも華が咲きました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

ジェニーハイでもボーカルをつとめる中嶋イッキュウ(Vo.Gt)、キダ モティフォ(Gt)、ヒロミ・ヒロヒロ(Ba)、吉田雄介(Dr)によるtricotは、シンプルなバンドサウンドで。ライブ後には吉本新喜劇のレジェンド、池乃めだかとのコラボステージもあり、めだかはカラオケの十八番という橋幸夫「潮来笠」をtricotのバンド演奏をバックに歌い上げました。

「生演奏は気持ちよかった」とめだか。「レジェンドと共演できて感動!」とtricoメンバーも喜び全開の貴重なコラボとなりました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

フォートナイトエリアは有名プレイヤーたちが参戦!

今回は人気ゲーム「フォートナイト」のエリアも誕生し、大いに盛り上がりました。

「フォートナイト」とは、世界中のプレイヤーが3.5億人を超える大人気バトルロイヤルゲーム。今回は、小籔が「このメンバーそろってんのマジで奇跡」と絶賛する有名プレイヤーたちが参戦。、MCは川畑泰史、酒井藍、宇都宮まき、吉田裕、諸見里大介ら新喜劇メンバーが担当しました。宇都宮は子どもを抱えての参加です。

川畑からルールが説明されたあと、ゲームがスタート。観客はステージ後ろの大型モニターに映し出されるプレイヤーのテクニックにくぎ付けです。酒井と宇都宮は「これ、私らがやってるゲームといっしょなん?」と、早すぎる展開に驚きの表情。勝利したチームにはサイン色紙などもプレゼントされました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

コヤソニ初“外タレ”のギャラは1億円!?

ステージでは、小籔が「コヤソニ初の外タレ!」とコール。紹介VTRが流されたあと、“6000年に1人のアジア・スター”こと、ペリー・キー(ロバート・秋山竜次)が華々しいファンファーレをバックに登場しました。

そして「ワタシ、歌ウハイイデスカ?」と断りを入れたあと、「TIRO TIRO TIN」などを熱唱。最後は「ボディエイジアショー」で、しっかり盛り上げました。ライブ後の小籔とのトークでは「ギャラ1億ハラッテクレテアリガトウ」と感謝しますが、小籔から「リアルに5万」と告げられると会場は爆笑でした。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

続いてはゲスの極み乙女が登場。「ロマンスがありあまる」「パラレルスペック」「猟奇的なキスを私にして」と続けると、MCでボーカルの川谷絵音は会場に向けて「まだまだいけますか?」。歓声にこたえて、ラストの「Killer Ball」では、川谷の別バンド・ジェニーハイの新垣隆が乱入するなど一気に盛り上げました。ライブ終わりのトークには、ペリー・キーが再び登場。メンバーもペリーを大尊敬していることを明かすなどノリノリでした。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

トリは小籔とアイナ・ジ・エンドのコラボ!

この日、2回目のネタブロックのあとは、3ピースバンドのDOPING PANDAがステージへ。

オープニングの「beautiful survivor」から、ギャロップも出囃子として使っている「Hi-Fi」など、アップテンポのナンバーを連発。MCではボーカルのYutaka Furukawaが「最高のイベントに呼んでもらってありがとうございます」と感謝のコメント。最後は目一杯のパンクロック「Crazy」で締めくくりました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

続いてサンボマスターの登場です。オープニングの「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」からパワー全開のライブで観客を圧倒します。そこからラストの「花束」まで、全力でライブを行う3人。

「また会おうぜみんな! 寂しくなったらまたライブ来るんだぞ!」と会場へメッセージを送ると、「あなたが花束、寂しさにさよなら」とコール&レスポンス。大盛り上がりのライブは幕を閉じました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

初日のトリを務めたのはジェニーハイです。「超最悪」から立て続けに披露していくなか、先日、解散したBiSHでボーカルを務めていたアイナ・ジ・エンドが登場! 「不便な可愛げ〈feat. アイナ・ジ・エンド〉」で、圧倒的なボーカルをみせました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

ラストの「片目で異常に恋してる」では、ちゃんMariもステージへ。アイナも「ジェニーハイ感動しました、本当に楽しかったです」と笑顔を見せるなど、大盛り上がりの1日目が終了しました。