気志團、水曜日のカンパネラ、Omoinotake…今年のコヤソニも初日から大爆発! ジェニーハイの今後の活動は「いったん、お別れということですから…」【KOYABU SONIC2025初日レポート】

小籔千豊が主宰するフェス『KOYABU SONIC2025』(以下、コヤソニ)が、9月13日(土)~9月15日(月・祝)の3日間、インテックス大阪で開催されています。13回目を迎え、関西を代表するフェスとなったコヤソニ。今年も“音楽×笑い×ゲーム”をテーマに、小籔本人がブッキングしたアーティストや芸人たちが3日間にわたってステージを盛り上げます。そこでまずは、初日の様子をリポート! 初回から出演しているおなじみの顔から初登場の人気バンドまで、豪華アーティストが勢ぞろいです!

出典: FANY マガジン
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今年の出演芸人も「エゲつないメンバー!」

メインステージでは、前説の吉本新喜劇・今別府から「飛ぶ鳥を落とす勢い!」と紹介されて、大抜擢された若手芸人3組が登場! オープニングアクトとして、フレッシュなネタを披露しました。

ピュート(ポイント、竹内智也)、めぞん(吉野おいなり君、原一刻)、軟水(大川内聡、つるまる)は、竹内、吉野、つるまるの3人がシェアハウスでの暮らしを配信するYouTubeチャンネル「板橋ハウス」で話題の3組です。小籔の長女がYouTubeチャンネルの大ファンだという経緯でオファーに至ったとのこと。

そして、「朝早くからありがとうございます!」と姿を現した主催者の小籔が、「みなさんに伝えたいことがある」と呼び込んだのは、なんと大阪府警察本部と住之江警察署の警察官たち! 自転車交通事故防止を呼びかけるとともに、大阪の治安を守る未来の警察官募集をPRしました。

出典: FANY マガジン
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ちなみに、その大阪府警は4号館の2nd STAGEにも登場! 4人の警察官がステージに登場すると、いきなりMCのサバンナ・八木真澄に“職務質問”を始め、「ブラジルの人、聞こえますか!」「ヒザ中心の生活」「世界で一番細いグー」などのギャグを強要して笑わせます。

舞台では、しっかり警察官募集のPRも。特別な資格はいらないこと、18歳から33歳までチャレンジ可能なことなどを説明し、さらに「あんまり大きな声では言えないんですけど」と断りつつ、採用1年後に年収500万円超えと聞いた八木は「すごい、オーディションに落ちた若手がみんな行きそう!」と驚きの表情でした。

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このほか初日のネタブロックには、小籔が「例年以上にエゲつないメンバー!」と太鼓判を押す芸人が続々と登場。天竺鼠、ビスケットブラザーズ、そいつどいつ、クロスバー直撃、さや香、チュートリアル、滝音、マユリカ、ロングコートダディ、ニッポンの社長、アキナ、ずんの12組が、漫才あり、コントありの爆笑ネタの数々で笑いを巻き起こしました。

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芸人バンド・ジュースごくごく倶楽部からスタート!

出演アーティストの演奏でトップバッターをつとめたのは、人気若手芸人たち​による本気のロックバンド、ジュースごくごく倶楽部。

ジンジャエール阪本(Vo/マユリカ・阪本)、愛コーラ(Vo/山﨑おしるこ)、堂前タオル(Ba/ロングコートダディ・堂前透)、辻クラシック(Gt/ニッポンの社長・辻)、ポイズン反町(Dr/シカゴ実業・山本プロ野球)、あたし(Key/滝音・さすけ)の6人が、満を持しての初登場です!

作詞・作曲もメンバーが手がけ、曲のクオリティ、ライブパフォーマンスともにまさに本格派。 終演後、小籔は「ウワサには聞いてたけど、思ってたよりだいぶ上手!」と絶賛しましたが、「もっと観て! 曲を聴いてほしいのよ!」とぐいぐい距離をつめるあたし(滝音・さすけ)にたじたじでした。

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続いても初登場となったのは、23歳のラッパー・Red Eye。小籔がMCを務めるBSスカパー!の番組「BAZOOKA!!!」から生まれた「高校生RAP選手権」で2019年にチャンピオンとなった注目のラッパーです。

後半は、ヒップホップ界に名を刻むレジェンドMC、D.Oもゲストとして駆け付け、レアなコラボで沸かせました。見た目に反して「めっちゃ腰低い!」と小籔は、2人の人間性や音楽に向き合う姿勢をリスペクト。2人の知られざる素顔を紹介しました。

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紅白出場のOmoinotakeが大ヒットソング披露

「ずっと大好きなバンド」と小籔が愛してやまないサニーデイ・サービスは、初回から出演するコヤソニ常連バンドのひとつ。7月に発売されたばかりの新アルバム「サニービート」の「青空であること」からスタートしたライブで、美しいバンドアンサンブルを響かせます。

おなじみの「青春狂走曲」からラストソングの「セツナ」では、3人が激しくパッションをぶつけあうインプロで圧倒。小籔は、「後半ヤバかったな! エゲつない演奏! イスを用意したいわ……」とライブを終えた3人に気遣いながらトークを進めました。

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藤井怜央(Vo.Key)、冨田洋之進(Dr)、福島智朗(Ba)のスリーピースバンド、Omoinotakeはコヤソニ初登場! 「まさかコヤソニ出ると思わんかったんちゃう?」とオファーした小籔自身も驚きを隠せない様子です。サポートメンバーを含む5人編成で華やかなステージを展開し、観客は魂を揺さぶる藤井の伸びやかな歌声に酔いしれました。

MCでは、マユリカの大ファンという福島が「このあと勇気を出してゴハンに誘いたい!」と打ち明ける場面も。「よかったら一緒に歌ってください」とストリーミング再生数5億回を超える大ヒットソング「幾億光年」のメロディが会場を包み込むと、大合唱で一体感が生まれました。

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次に小籔が「姉妹校みたいなもん」と紹介したのは、自身がドラムを務めるバンド・ジェニーハイのボーカルでもある中嶋イッキュウ(Vo.Gt)の4人組バンド・tricot。

産休を経て、2年ぶりの出演となったヒロミ・ヒロヒロ(Ba)の存在感のあるベースが牽引し、それぞれの楽器がアグレッシブに絡み合う「おもてなし」では、変拍子の予測不可能な曲展開で魅了。確かな演奏力が裏打ちする骨太ロックサウンドと中嶋のキュートなボーカルが彼女たちの持ち味です。

トークでは、ライブ中のハードな雰囲気とは反して、ふわふわしたキャラクターの4人。来年は久しぶりに新曲を作りたいと目標を語りましたが、中嶋は、「曲の作り方を忘れたので、全部4拍子になるかもしれない(笑)」とこぼしました。

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水曜日のカンパネラのステージに「メルヘン!」

ステージには、ジェニーハイのプロデューサー、川谷絵音(Vo.Gt)が率いるindigo la Endが登場。大画面を効果的に使い、メッセージや歌詞が映し出されます。

ライブ後のトークでは、小籔が各メンバーに「目標」「やってみたいこと」を尋ねます。後鳥亮介(Ba)は「タコスを皮から作りたい」。つい言ってはいけないことを口走ってしまうという長田カーティス(Gt)は、「言うことをガマンする」。「もっとドラムがうまくなりたい」という佐藤栄太郎(Dr)のあくなき探求心に小籔は「もうええでしょ!」とツッコむ場面も。川谷は「お花(フラワーアレンジ)」と回答。メンバーの意外な素顔を垣間見ることができました。

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「ただのかわいこちゃんやと思わんといてや! エグいぐらい歌が上手い!」と小籔が紹介したのは水曜日のカンパネラです。「やほー!」と客席から“のぼり”を掲げ、「怪獣島」を歌いながら登場した詩羽は、観客とハイタッチしながらメインステージへ。

「バッキンガム」では観客とクラップで盛り上がり、「シャトーブリアン」では詩羽が「皆さんにでかい声で『シャトーブリアン』と言ってほしい」とレクチャーしてコール&レスポンス。「招き猫」では巨大な招き猫がステージに出現し、観客を巻き込んで「千客万来!」とコールしてバンザイ! 観客と一緒につくるパワフルでキュートなステージを、小籔は「メルヘン!」と絶賛しました。

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「謎の人物です。わかっているのは、ただただ歌がうまいことだけ」と小籔が称えたのはyama。青髪と白いパーカー、そして仮面姿のyamaは、その存在を世に知らしめた「春を告げる」からスタート。さらに、この日の出演者でもあるindigo la Endがプロデュースを手掛けた新曲「雫」もお披露目しました。透明感がありながら心に迫る力強さを併せ持つ、唯一無二の歌声に聞き入る観客たち。ライブ後、小籔は素顔のyamaを「ものすご愛想よろしいで」と暴露していました。

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初登場の気志團「念願叶って出られることになりました!」

ここで、コヤソニ初登場の気志團が登場! ステージに綾小路翔が暴走族仕様の改造バイクに乗って現れると、エンジンを吹かしまくり、エンジン音とドラムが大迫力のセッション! 異様な盛り上がりを見せたころで「喧嘩上等」に突入します。

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「スウィンギン・ニッポン」「友よ」、大ヒットナンバー「One Night Carnival」、さらにラストは「ジャンボリミッキー! レッツ・ダンス!」に「One Night Carnival」の歌詞を乗せて皆でダンスする大サービス!

「念願叶ってコヤブソニック初登場です! ありがとう!」

そう語る綾小路は毎年、自身主催のフェス「氣志團万博」と時期が重なって出演できなかった事情を明かし、今年は時期がズレたことで「出れることになりました!」と喜びを爆発させていました。

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そして1日目を締めくくりに、ジェニーハイがステージに。「ジェニーハイラプソディー」「ジェニーハイのテーマ」で瞬く間に会場を自分たちの色に染めていきます。さらにゲストとして、この日の出演者でもある水曜のカンパネラの詩羽をステージに呼び込み、「ノーメイクスター feat.詩羽」を歌唱。ボーカルの中嶋イッキュウとの、2人のクリアな歌声が迫力のハーモニーを生み出します。

さらにもうひとりのゲストは、同じくこの日の出演者でもあるyama! 「モンスター feat.yama」は、美声がシンクロして凄まじい爆発力を生んでいました。最後は9月3日にリリースしたばかりの新曲「あの夏が癖になっていく」をお披露目。次々と繰り出されるジェニーハイの世界に、フロアを埋め尽くす観客はどんどん引き込まれていました。

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「人気絶頂のときに散るなんて最高です」

ライブ後は先日発表されたジェニーハイの今後の活動についてトーク。

小籔が「いったん、お別れということですから」とメンバーに挨拶を促すと、中嶋は「これだけ続けられたのは絵音さんのおかげ。ありがとうございました。そして新しいレーベル、待ってます!」とアピール。川谷は「感謝しかありません」としつつ、新レーベル探しに意欲的な様子です。

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一方、新垣は「人気絶頂のときに散るなんて最高です」としみじみ語ると、「このバンド活動は、自分にとっては皆さんからのご褒美だと思っていました。自分はこれまでずっと夢を見ていたんだなと思っています」と感謝します。

くっきー!は「あんま、しんみりすんのもどうかと思うから。それぞれ、いろんなバラバラなやつらがジェニーハイという家を作って……」と熱く語りつつ、最後は照れながら「あんがとな」。

最後に小籔は、MCをしていたバラエティ番組「BAZOOKA!!!」のバンドプロジェクトがきっかけで結成した経緯を語うと、「自分は下手くそで、練習ツラいなとか、苦しい思い出はたくさんです。けど、思い返せば楽しい思い出ばかり」と振り返ります。そして、「本当にありがとうございました。いったんさよならですが、皆さんには感謝しています」と改めて感謝の言葉を口にしました。

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82歳の池乃めだか、たったひとつの悔いは…

そして1日目のサプライズゲストとして、「御大に1曲、歌っていただきます」と小籔が紹介するなか、池乃めだかが登場! 石原裕次郎の名曲「わが人生に悔いなし」をカラオケで歌うとのこと。

今年で82歳、来年で芸歴60年のめだかは、まさしく「わが人生に悔いなし」だと語りますが、「たったひとつだけ悔いがある。せめて(身長が)1メートル50センチになりたかった」とこぼして、小籔とお客さんを笑わせました。

歌い始めると、優しくも力強い歌声が会場を包み、自然に手拍子が起こります。小籔は「来年もコヤブソニックに出演いただきたいと思います!」とさっそくオファーを出していました。

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フォートナイトエリアは今年もスーパープレー続出!

4号館には3年連続となる「フォートナイト」エリアを設置。今年もトッププレイヤーや新喜劇座員、芸人たちに加えて、大勢の来場者がゲームに参加しました。

初日の第1部には新喜劇メンバーの川畑泰史、すっちー、太田芳伸、宇都宮まき、そしてミカボ・土屋翼、テンプルカントリー・寺本航が登場。すっちーはゲームに参加する前、「レベルが違いすぎてちょっとイヤになってきてる。変な汗出てきてる……」と腰が引けていましたが、ゲームを終えると「楽しかった」と笑顔。

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第2部にはトッププレイヤーのキャプテンしょーた、LiaqN、らいふがーどが参戦。参加希望者とチームを結成し、それぞれ対戦しました。

また、小籔が客員教授を務める東京工科大学の学生が登場し、エキシビションマッチも開催。学生たちが作成した、東京工科大学と併設校の日本工学院八王子専門学校のキャンパスのリアルなマップを舞台に、対戦を繰り広げました。プレーした参加者も「マップがすごくリアルで、やってるだけで楽しかった!」と絶賛。キャプテンしょーたも参加して、白熱したプレーを繰り広げました。

出典: FANY マガジン
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開催概要

『KOYABU SONIC 2025』
日程:2025年9月13日(土)、14日(日)、15日(月・祝)
時間:9:30 open/10:30 start
会場:インテックス大阪 4号館・5号館
(大阪市住之江区南港北1-5-102)

公式ホームページ:https://www.koyabusonic.com/
公式X:https://www.koyabusonic.com/
公式Instagram:https://www.instagram.com/koyasoni/

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