「絆」を題材にさまざまな切り口で5つの物語が制作されたオムニバス作品 地域発信型映画『絆のものがたり 〜心と心を結ぶもの〜』舞台挨拶

4月15日(土)、「島ぜんぶでお~きな祭 第15回沖縄国際映画祭」期間中に、那覇市の桜坂劇場ホールBで地域発信型映画『絆のものがたり〜心と心を結ぶもの〜』の上映と舞台挨拶が開催されました。

出典: FANY マガジン
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“絆”をテーマにした5つのショートムービー

本作は、“絆”をテーマにした5つのショートムービーからなるオムニバス映画です。クオン株式会社が運営しているオンラインコミュニティ「“絆”のコミュニティ」に寄せられた1万4千件以上のエピソードから多くの共感を呼んだエピソードを抽出し脚本化。東日本大震災から12年となる今年、東北6県を舞台に“絆”にまつわる5つの物語がつなげられ、1つの作品として完成しました。

上映後の舞台挨拶には、『この町の』に出演した本坊元児、『遅い花』を手掛けた濵田未乘監督が登壇。本坊はエキストラ出演ではあったものの「作品に対する思いは人一倍強い」と意気込みを語り、自身の作品がスクリーンで上映されることは初めてだという濵田監督は「とりあえずホッとしています」と安堵の表情とともに挨拶。

出典: FANY マガジン
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濵田監督は制作について、物語を15分の尺に収めないといけない難しさがあったことを語りながらも、出演したダイアンのコミカルな演技が印象的なラストのシーンを「あれがとてもやりたかったことだった」と述べ、彼らの演技を「本番に入る時の切り替えがすごく、かっこいいなと思いました」と熱弁。8割アドリブで作り上げたラストシーンもあるとこだわりの部分について明かし、本坊も「ますますダイアンが好きになりました」と2人を絶賛しました。

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愛媛県出身で、現在は山形県住みます芸人として活動している本坊は『この町の』の撮影にあたり、山形弁が難しかったという苦労話とともに、主演の橋本マナミのリアルな演技が印象に残っていると撮影秘話を紹介。また本作には「ラーメンを出前で取って食べる」「有り余るほど野菜が取れるので近所に配り歩く」といった“山形あるある”が随所に見られる、というエピソードも飛び出し、山形県については「人がとてもたくましいんです」と、勤勉な県民性に感銘を受け、自身の芸人活動の刺激になったと、魅力を伝えました。

出典: FANY マガジン
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5つのショートムービーの中で濵田監督は、本坊が出演した『この町の』ではリアリティーのある色味や表現を作品に感じ、コロナウイルスが流行し始めた当時のピリピリとした空気感の描写もすごく良かったと話し、本坊は「『リフレインの鼓動』がとても芸術的で引き込まれた」とそれぞれが印象に残った作品について興奮気味に語りました。 最後に濵田監督は今後の展望として、「『遅い花』のような怖さと面白さを交えた作品をまた制作したい」と次回作への意欲と観客への感謝の気持ちを述べ、温かい拍手が鳴り響く中、盛況のうちに舞台挨拶は幕を閉じました。

島ぜんぶでお~きな祭 第15回沖縄国際映画祭は2023年4月15日(土)、16日(日)の2日間、開催されています。

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絆のものがたり〜心と心を結ぶもの〜

キャスト:松浦祐也、山口紗弥加、箭内夢菜、園田あいか、橋本マナミ、津田篤宏(ダイアン)、ユースケ(ダイアン)、工藤綾乃
監督:福田浩之(変わらない。変われない。それでも、)、磯部鉄平(宇宙にたった2人)、犬童一利(この町の)、濵田未乘(遅い花)、曽根 剛(リフレインの鼓動)
公開年:2023

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