八重山民謡に乗せて8つの物語で語られる人と人との繋がりに、共演者たちの絆も強まった『島に還る』舞台挨拶

4月16日(日)、「島ぜんぶでお~きな祭 第15回沖縄国際映画祭」期間中に、那覇市の桜坂劇場ホールAで『島に還る』上映と舞台挨拶が開催されました。

出典: FANY マガジン
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舞台挨拶には、尚玄、崎山一葉、仲程仁美、長谷川達郎、光徳瞬、長谷川陽咲、蓬莱つくし、久高友昭、美音、宮良忍、三武直人監督が参加。MCはオリオンリーグ(剛くん、玉代勢 直)が務めました。

八重山諸島を舞台に8つのストーリー

『島に還る』は、八重山諸島を舞台に民謡や民話などを織り交ぜ、大切な人との別れと繋がりが8つのストーリーで描かれた作品です。親子、夫婦、それぞれの思いが交錯しながら、未来を模索する姿が映し出されます。

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三武監督の「本日、ワールドプレミアで皆さんに初めて見ていただけて嬉しいです」の言葉で舞台挨拶が始まりました。

作品について、「昨年の(沖縄本土)復帰50周年を機に今の沖縄の姿を何か形で残したい、次に伝える、継承していくにはどうしたらいいかと考えた。それには、民謡や民話、工芸の親和性が高いと思い、八重山諸島を舞台にしました」と話しました。

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尚玄が「午前中最初の上映だったので、ウチナ―タイムな沖縄の人たちが集まってくださるのか、監督と直前まで心配していました。でも、こんなにたくさんの人で埋まった客席を見て本当に嬉しいです」と言うと、会場が笑いに包まれました。また、かつてバックパッカーで旅をしていた尚玄のパーソナリティを監督が、「旅人」という役柄に落とし込んでくれたと明かしました。

島によって方言も違う

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作品の舞台の一つでもある小浜島から駆け付けた宮良は、小浜島の方言で「宮良家の次男の忍です。よろしくお願いします」と挨拶。沖縄本島とは全く違う方言に、「沖縄は島々によって方言も文化も違ったりするので、奥深いです」と話しました。

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仲程は、祖父役のおじいさんとの強い絆ができたようで、「おじぃとはLINE友達なので、今朝も『舞台挨拶頑張ってよ~』ってメッセージがきていました」と話すと、共演者たちから「本当のおじいちゃんみたいだね」との声が上がりました。

親子役での親子初共演を果たした長谷川達郎と陽咲。「息子の方が僕より演技が上手くて」と達郎が言うと、陽咲は「皆さん、僕の演技はどうでしたか?また映画に出たいので監督よろしくお願いします!」と観客と監督へ大きなアピールをし、笑いと拍手喝さいを受けていました。

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劇中の民謡とエンドロールを担当した美音は、父母が八重山出身とのこと。「あまり八重山のことを知らなかったのですが、おばあちゃんが歌っていた八重山民謡を思い出しました」と話し、八重山民謡の歌詞とリンクするストーリーに感銘を受けたということです。

最後に、三武監督が「沖縄はすごいパワーがある。県民の方々だけでなく、外の方々にも見てほしいです」と力強い言葉で締めくくり、舞台挨拶は終了しました。

島ぜんぶでお~きな祭 第15回沖縄国際映画祭は2023年4月15日(土)、16日(日)の2日間、開催されました。

島ぜんぶでお~きな祭 第15回沖縄国際映画祭はこちら

島に還る

キャスト:尚玄、崎山一葉、仲程仁美、長谷川達郎、長谷川陽咲、蓬莱つくし、久高友昭、宮良 忍、光徳瞬、美音
監督:三武直人
公開年:2022年