「僕たちの世代の新しい『ドロップ』を楽しんでもらえたら」 主演・細田佳央太、監督・品川ヒロシインタビュー

4月15日(土)、16日(日)の2日間にわたって開催された「島ぜんぶでお~きな祭 第15回沖縄国際映画祭」。16日(日)、那覇市のてんぶすホールで、連続ドラマW-30『ドロップ』の1・2話の特別上映が開催されました。

この作品は、お笑いコンビ・品川庄司の品川ヒロシが、自らの青春時代をベースに綴った小説「ドロップ」が原作。コミカライズも含めるとシリーズの発行部数が900万部を超えるベストセラーとなっています。また2009年には品川の監督・脚本で映画化され、興行収入が20億円を超える大ヒットを記録しています。
そして、映画版公開から14年の時を経てWOWOWで連続ドラマ化が決定。再び品川が監督・脚本を務めます。品川を投影した主役「信濃川ヒロシ」役には、現在人気急上昇中の若手実力派俳優、細田佳央太が抜擢されました。
今回は16日(日)開催のレッドカーペットを歩いた直後の品川ヒロシ監督、細田佳央太にインタビューを敢行しました。

出典: FANY マガジン
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ヤンキー役もアクションも初めて

品川監督は今回の『ドロップ』について、「映画では触れられなかったバックボーンがしっかり描けたので、自分の中で納得いっている」と太鼓判を押します。
一方、細田佳央太は本作のオファーを受けたときは正直不安だったと本音をポロリ。「ヤンキーもの初めて、アクションも初めて…。でも、今までやってこなかったからこそ『お願いします』という気持ちで飛び込みました」と撮影に入るまでの意気込みを明かしました。

細田の起用について品川監督は「なんと言っても芝居がうまい。実力で評価されてここまで来た印象があったので、彼なら新しい『信濃川ヒロシ』を楽しく作ってくれるだろうなって」と、細田の才能に賭けたことを明かしました。

細田佳央太にしか出せない間合いや空気感のツッコミ

本作は迫力あるアクションはもちろん、軽妙なセリフの掛け合いが魅力。細田が「監督直々にツッコミをテクニカルに教えてもらいました」と話すと、品川監督は「芸人がツッコミをすると、やっぱりお笑いのツッコミになるんだよね。でも細田くんがやると、芸人とは違って、ヒロシという役を体現した形になる」と、細田にしか出せない間合いや空気感を絶賛します。それを踏まえた上で、品川監督は「(映画版『ドロップ』と比べて)口喧嘩が一番違う。口の達者さだけでどうにか危機を乗り越えようとするところが、すごく面白くできた」と自信がある様子。また、「これまではヒロシと達也の友情がフォーカスされていたけど、今回は他の仲間たち、森木やワン公、ルパンたちの友情や人間関係、また彼らを見守る大人たちのドラマまで描いています」と『ドロップ』の世界観の広がりについて言及しました。

出典: FANY マガジン
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撮影現場では、品川監督のある一言に胸を打たれたという細田。「撮影が終わったあと、キャストに『ありがとう』って仰ってくれるんですよ。普通『お疲れ様』で終わるところを感謝してもらえたってことが嬉しくて」と、その感動を話すと、品川監督は「いやいや、芝居をしてくれているから感謝の気持ちで言っただけで…。むしろ当たり前だと思っていたからびっくりした」と照れ笑い。心が通じ合う関係になっていったのが見て取れます。

最後に細田は「舞台が昭和ですが、僕たちの世代の『ドロップ』でもあるので違和感なく見られると思います」と本作をアピール。品川監督も「異世界ものぐらいの感じで(笑)、気持ちよく見られると思う」と言葉をつなげます。
さらに品川監督は「まずはWOWOWに加入してもらって…そのときは必ず『ドロップ』が見たくて入りますとコールセンターの方に言って下さい」と宣伝に余念がない一言でインタビューが終了しました。

連続ドラマW-30『ドロップ』

WOWOWにて6月2日(金)23:00 放送・配信スタート(全10話、毎週金曜日23:00)〔第1話無料放送〕

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