やんばるの自然が育む食材や人の魅力を詰め込んだ映画『HAPPY SANDWICH～幸せのサンドウィッチ～』舞台挨拶

4月15日（土）、「島ぜんぶでお～きな祭第15回沖縄国際映画祭」期間中に、那覇市の桜坂劇場ホールCで『HAPPY SANDWICH〜幸せのサンドウィッチ〜』の上映と舞台挨拶が開催されました。

この作品は映画の舞台である沖縄本島北部「やんばる」で飲食店を営む満名匠吾（まんなしょうご）がカミンチュ（神事を司る人）から「神様に捧げるサンドウィッチを作るように」と告げられ、それにふさわしいサンドウィッチへのヒントを求めて「食」に関わるさまざまな人に会いに行くというストーリーで、「食と暮らし」がテーマとなっています。

上映終了後の舞台挨拶に、主演の満名、岸本司監督、プロデューサーの大朝將嗣と大朝まりあが登壇しました。

まず主演の満名は「やんばるの今帰仁村からきました。私は濃いキャラと言われますが、どこにも所属していないど素人です。デークニー芝居シー（大根役者）」と観客を沸かせます。大朝は「こんなに素敵な映画館で上映させていただけて、感無量です」と挨拶。

本作品について、岸本監督は「大朝さんから『ドキュメンタリーでサンドウィッチをテーマにした映画を撮ろう』と言われ、正直、やんばるでキャンプでもして遊びたいと思っていたんです」と制作秘話を明かします。また、映画で登場するやんばるの魅力について、大朝プロデューサーは「ありのままの自然風景ですよね。素朴で決して派手じゃないけど、あの原風景を見てほしくて、監督と共に音楽も含めてなるべくわかりやすく、作りました」とコメント。

お気に入りのシーンやカットについて大朝まりあプロデューサーは「撮影していて凄かったと思った瞬間は、一番最後のシーンです。満名さんとやよい（城間）さんが後ろ姿で映るシーンに、自然のオオゴダマラが飛んできたんです！いま色んなテクニックがあるので、（蝶々も）編集ができますが、これは生のオオゴダマラです」と、撮影エピソードを紹介してくれました。

岸本監督は「この映画は沖縄の食文化、おいしい食事と共に、自然の美しさがポイントです。自然というパンで挟まれていく…何か上手いこと言えませんが（笑）」と話すと、MCの島智大（浦添ウインドゥ）が「岸本監督、前のイベントの時もそうでしたよね。このクセのあるスタンス、大好きです」とツッコミを入れ、会場は笑いの渦に巻き込まれました。

最後に満名は「自然が育む食材や人の魅力がやんばるにはあります。そういうリズムをもったウチナーンチュお互いでみんなで楽しんでいきたい」と観客へ声掛け。