沖縄芸人・大屋あゆみが手話を披露!「障がいある、なしは関係ない」。『陽いづる』舞台挨拶

10月13日(金)~10月15日(日)の3日間、よしもと祇園花月をはじめとした京都市内の各会場にて「京都国際映画祭2023」が開催されています。今年の京都国際映画祭では、当映画祭の名誉実行委員長を長年務められた中島貞夫監督の追悼上映をはじめ、映画上映や舞台挨拶、アート作品の展示やオンライン企画なども同時に展開し、映画もアートもその他も全部お楽しみいただけます。

初日の13日(金)、京都国際マンガミュージアムでは、「島ぜんぶでおーきな祭 沖縄国際映画祭」連携企画として『陽いづる』が上映されました。

「陽いづる」の舞台は、沖縄県国頭郡東村。変化を求められる今の世の中において、その場所にいて変わらないことも素晴らしいことではないかということを、東村の自然や人々、そして、主人公の聾者(耳の聞こえない)女性の日常を通して描きます。メインテーマ曲は、沖縄の若手バンド・HoRookiesの「DAWN」が起用されています。

『陽いづる』でガレッジセール・ゴリが感じ取った監督の想い

出典: FANY マガジン
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上映後、出演者で沖縄出身の芸人、大屋あゆみが舞台挨拶に登壇しました。MCはガレッジセール(川田、ゴリ)が務め、手話通訳者の方も登壇しました。大屋は「沖縄で上映されたのもすごくうれしかったんですが、その映画が京都でも上映されるというのはうれしいこと。今回、初めて映画に携わらせてもらったので非常に興奮しています」と喜びを爆発させ、京都では「生麩を食べたい」と食いしん坊ぶりを垣間見せていました。

出典: FANY マガジン
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映画の中では特技の手話も披露していた大屋。手話を習得した理由をこう話します。「実は両親が、耳が聴こえないので幼い頃から手話を第一言語として育ちました」。この経験を活かし、手話検定2級取得、さらに手話通訳者全国統一試験に合格。2018年にはよしもと沖縄の芸人仲間と共に手話でコメディを届ける「劇団アラマンダ」を旗揚げするなど、精力的に活動しています。 『陽いづる』を観て、ゴリは「僕自身、障がいを持った方に会うと勝手に『何かしてあげなきゃ』みたいな気持ちで接してしまうんですが、主役の彼女を見ていると、『私は私でこれを受け入れて、全然楽しく人生を生きていますけど』ということを伝えてもらったような気がする」と感想を述べると、「まさにその通り」と大屋。「『障がいある、なしは関係ないんだなというのは、この映画でも訴えたいこと』と松井涼監督も話していたので、伝わっていてうれしい」と笑顔で語りました。

巨匠・手塚治虫の不朽の名作『火の鳥 エデンの花』上映に合わせてパネル展を開催!

出典: FANY マガジン
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「陽いずる」が上映された京都国際マンガミュージアムの吹き抜けには、日本マンガ界の巨匠・手塚治虫による不朽の名作のキャラクター「火の鳥」の巨大オブジェが常設展示されています。縦4.5m×横11mの巨大木造彫刻は、紅松を材料に寄木造りで制作されており、瞳は「玉眼」という仏像彫刻の技術が用いられているのだとか。

出典: FANY マガジン
出典: ©Beyondc.

また、「火の鳥」巨大オブジェの下では、「京都国際映画祭2023」開催期間中、2023年11月3日(金)から公開の映画『火の鳥 エデンの花』に合わせ、パネル展が行われています。色鮮やかな場面写真や、つくるプロセスが垣間見える原画など、興味深い展示が楽しめます。

「京都国際映画祭」は2014年より「京都映画祭」から引き継いだ伝統と志を重んじ、「映画もアートもその他もぜんぶ」をテーマに「新しいモノ・コト」にも積極的に取り組んできました。第7回からは柔軟に形を変えてオンラインとリアルの良さを併せもつ、ハイブリッドの映画祭として開催しています。

『京都国際映画祭2023~映画もアートもその他もぜんぶ~』

開催期間:10月13日(金)~15日(日)
場所:よしもと祇園花月、京都市京セラ美術館、京都国際マンガミュージアム、おもちゃ映画ミュージアム、ほか

『京都国際映画祭2023~映画もアートもその他もぜんぶ~』HPはコチラ