姉弟の温かいおもいやりを描いたグランプリ受賞作品『LUNCHBOX』にガレッジセール・ゴリも「切なさと愛。最後のシーンで僕はもうヤバかった」

10月13日(金)~10月15日(日)の3日間、よしもと祇園花月をはじめとした京都市内の各会場にて「京都国際映画祭2023」が開催されています。今年の京都国際映画祭では、当映画祭の名誉実行委員長を長年務められた中島貞夫監督の追悼上映をはじめ、映画上映や舞台挨拶、アート作品の展示やオンライン企画なども同時に展開し、映画もアートもその他も全部お楽しみいただけます。

初日の13日(金)、京都国際マンガミュージアムでは「京都国際学生映画祭グランプリ」受賞作品の映画『LUNCHBOX』が上映されました。

出典: FANY マガジン
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「京都国際学生映画祭」とは、京都を中心とする関西圏の大学生が主体となって企画・運営を行う日本最大規模の国際学生映画祭。学生が制作した自主映画を世界各地から集め、可能性に満ちた作品の中から映画に新たな領域を加え得る才能、未来の映画界を担う人材の発掘を目的としています。このたびグランプリに輝いた、オ・ハンウル監督『LUNCHBOX』は、2021年に公開された韓国映画作品。目の見えない姉が、いつも気遣ってくれる弟になんとか応えたいとある行動を起こします。姉弟の、お互いを思いやる温かさにジンとくる作品です。

「韓国の映画業界の勢いはすごい、と学生映画でも感じる」

出典: FANY マガジン
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上映後、舞台挨拶に京都国際学生映画祭実行委員(第25回実行委員長)の近藤豊嗣氏が舞台挨拶に登壇しました。MCはガレッジセール(川田、ゴリ)が務めました。

「京都国際学生映画祭」は、1997年に誕生。過去には石井裕也監督、真利子哲也監督などを輩出した、映画を愛する学生の登竜門のような映画祭でもあります。「京都国際映画祭」との連携は昨年から始まり、今年で2回目。近藤氏は「今年6月に逝去された中島貞夫さんとのご縁が繋がり、企画を持ちかけたところ連携が叶いました」と語ります。

出典: FANY マガジン
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また、近年は「韓国作品が増えている」とも。近藤氏はその背景をこう話します。「例年(韓国作品は)20作品だったのが、昨年はその倍の40作品の応募がありました。それくらい韓国の映画業界の勢いはすごいものだと学生映画でも感じています」。

また、そんな激戦の中でグランプリに輝いた『LUNCHBOX』の魅力をこう明かしました。「クオリティや映像技法でいうと、もっと素晴らしい作品はありました。しかし『LUNCHBOX』は、まだ拙いところはあるけれど、それが姉弟愛のテーマとマッチしてすごくいいものになっていた、ということで選ばれました」。これにはゴリも共感したようで、「目が見えないお姉ちゃんと、お姉ちゃん想いの弟。最後のシーンで僕はもう、ヤバかったです」と胸いっぱいになったことを熱弁。ほかにも出演者オーディションなど撮影の裏側を明かす一幕もありました。

田津原理音が地下鉄烏丸御池駅構内ギャラリーで京都市交通局のコラボ写真展を開催中!

出典: FANY マガジン
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また、京都国際マンガミュージアムの最寄り駅である地下鉄烏丸御池駅構内(出入口3・4付近)にある「御池ギャラリー」では、京都国際映画祭×京都市交通局コラボレーション企画『「#リオンダー越しの世界〜田津原理音写真展」 in Kyoto』が行われています。

出典: FANY マガジン
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中央のメインギャラリーには、地下鉄烏丸線新型車両(20系)を、田津原独自の視点で切り取った写真が京都市交通局職員がデザイン・作画する「まぢピンチキャラクター」による作品解説と合わせて展示されています。さらに、メインギャラリー向かいにある円形ショーケースでは、田津原が「ネモフィラ祭り2021 Instagram フォトコンテスト」でグランプリを受賞した作品「SUGOKU-KIREIDA」や京都の風景、本展への撮り下ろしなど合計16作品を展示。周囲に掲げた10年目を迎える京都国際映画祭の過去のポスタービジュアル群と共に、立ち寄った人々の目を楽しませていました。

「京都国際映画祭」は2014年より「京都映画祭」から引き継いだ伝統と志を重んじ、「映画もアートもその他もぜんぶ」をテーマに「新しいモノ・コト」にも積極的に取り組んできました。第7回からは柔軟に形を変えてオンラインとリアルの良さを併せもつ、ハイブリッドの映画祭として開催しています。

『京都国際映画祭2023~映画もアートもその他もぜんぶ~』

開催期間:10月13日(金)~15日(日)
場所:よしもと祇園花月、京都市京セラ美術館、京都国際マンガミュージアム、おもちゃ映画ミュージアム、ほか

『京都国際映画祭2023~映画もアートもその他もぜんぶ~』HPはコチラ