京都大学発アートテクノロジー「サウンドオブ生け花」がNYファッション週間(NYFW)のランウェーに! 報告会を京都国際映画祭で開催

10月13日(金)~10月15日(日)の3日間、よしもと祇園花月をはじめとした京都市内の各会場にて「京都国際映画祭2023」が開催されています。今年の京都国際映画祭では、当映画祭の名誉実行委員長を長年務められた中島貞夫監督の追悼上映をはじめ、映画上映や舞台挨拶、アート作品の展示やオンライン企画なども同時に展開し、映画もアートもその他も全部お楽しみいただけます。14日(土)、京都大学防災研究所・坂記念館では、デザイナーの土佐尚子・京都大学特定教授が、リケジョの京大生らと共に初参加した【NY Fashion Week 2024 Spring/Summer】の報告会を開催。実際に現地でモデルも務めた京都国際映画祭実行委員長・中村伊知哉も登壇し、異業種の彼らが垣間見た本物のランウェーの裏側や製作秘話などがざっくばらんに語りました。

出典: FANY マガジン
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「サウンドオブ生け花」ウェアがNYコレでデビュー!

「サウンドオブ生け花」とは、京都大学防災研究所アートイノベーション産学共同研究部門の代表・土佐尚子特定教授がセイコーエプソンとの共同研究によって生み出したアートテクノロジーの一つ。音の振動によってさまざまな表情を見せる液体をハイスピードカメラで撮影すると、生け花を思わせるビジュアルアートが生まれたことから、この名が付けられました。

報告会は、土佐教授が学生らと共に「サウンドオブ生け花」をデジタル捺染して作った服を先日、【NY Fashion Week 2024 Spring/Summer(NYFW)】で披露したことを受け、開催されました。

会場となった京都大学防災研究所アートイノベーション(凸版印刷)産学協同研究部門実験室「坂記念館」には、NYFWでモデルが着用した衣装も展示され、参加者の目を引いていました。

出典: FANY マガジン
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ゲストスピーカーには、NYFWでモデルを務めた中村氏、服の製法やBGMの製作、アマテラスをイメージした衣装に身を包んでランウェーを歩いた学生らが登壇。大型スクリーンに、NYFW当日の様子を収めた映像を流しながら、異業種の自分たちがコレクション参加に至った経緯から、「サウンドオブ生け花」に込められた思い、ランウェー設計のこだわり、今後の展望などを語った土佐教授。

プロのモデルを押さえ一番にランウェーを歩いた中村氏は「僕とモデルたちとの身長差を見て! みんな悠々と歩いていたけれど、僕は小走りしないと30秒でランウェーを歩ききれなかった」と語り、会場の笑いを誘う場面も。

学生らもそれぞれの思いや現場でのエピソードを語った後は、参加者も交えてアートやクリエイティビティ、イノベーションをテーマにした意見交換が行われ、充実したワークショップとなりました!

出典: FANY マガジン
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「京都国際映画祭」は2014年より「京都映画祭」から引き継いだ伝統と志を重んじ、「映画もアートもその他もぜんぶ」をテーマに「新しいモノ・コト」にも積極的に取り組んできました。第7回からは柔軟に形を変えてオンラインとリアルの良さを併せもつ、ハイブリッドの映画祭として開催しています。

『京都国際映画祭2023~映画もアートもその他もぜんぶ~』

開催期間:10月13日(金)~15日(日)
場所:よしもと祇園花月、京都市京セラ美術館、京都国際マンガミュージアム、おもちゃ映画ミュージアム、ほか

『京都国際映画祭2023~映画もアートもその他もぜんぶ~』公式HPはこちら