10月13日(金)~10月15日(日)の3日間、よしもと祇園花月をはじめとした京都市内の各会場にて「京都国際映画祭2023」が開催されています。今年の京都国際映画祭では、当映画祭の名誉実行委員長を長年務められた中島貞夫監督の追悼上映をはじめ、映画上映や舞台挨拶、アート作品の展示やオンライン企画なども同時に展開し、映画もアートもその他も全部お楽しみいただけます。14日(土)、イオンモール京都桂川 月の広場にて「京都のBBS会×よしもと芸人 全国“ともだち”プロジェクトin京都桂川 ―第73回『社会を明るくする運動』―」が開催されました。
今回のステージは、法務省が提唱する「社会を明るくする運動」PR事業の一環として実施。非行少年らの立ち直りや自立を支援する青年ボランティア団体「BBS会」と“よしもと芸人”がコラボした、『更生保護を知ってもらおうキャンペーン2023(全国“ともだち”プロジェクト)』です。このキャンペーンは全国のイオンモールなどを中心に展開し、イオンモールむさし村山(東京)、イオンモール橿原(奈良)、Warai Mirai Fes(大阪)で開催され、今回が4カ所目になります。 ZAZY、ロングコートダディ(堂前透、兎) 、CRAZY COCOが出演し、「社会を明るくする運動」と「BBS会」の紹介や活動を、ネタやクイズを交えながら、楽しく、わかりやすくアピールしました。
再犯防止に寄り添う更生保護ボランティア
MCを務めたのは、左京区BBS会の上嶋美紀さんとタナからイケダ(田邊孟徳、池田周平)。
タナからイケダ・田邊が「社会を明るくする運動」について、「犯罪や非行のない、安全で安心な明るい地域社会をつくっていきましょう!という全国的な運動で、国民の皆さんが、犯罪や非行を防ぐために協力していただき、そして大事なことは、犯罪や非行をした人たちが更生し、社会復帰することへの理解を深めていただくことです。犯罪において大きな問題のひとつになっているのが再犯で、検挙者の約半数が再犯と言われています。再犯をしないためには、罪を償った人が、ちゃんと社会復帰できるか?という問題があります。そのためには、地域社会の理解がとても大事なんです」と説明しました。
その「社会を明るくする運動」に取り組む、更生保護ボランティアという活動をしている中に、大学生を中心とした「BBS会」があります。上嶋さんが、全国に支部があるBBS会について「BBS会とは『Big Brothers and Sisters movement』の頭文字をとった言葉です。生きづらさをかかえ、非行に走ってしまった子どもや若者が立ち直るために、寄り添い支えていく青年ボランティアです」と教えてくれました。
会場には、「社会を明るくする運動」の京都府のマスコットキャラクター、京の社明くんも来てくれました。烏帽子には更生保護の「生きるマーク」が、衣装には社会を明るくする運動の「ひまわりマーク」、手には笏(しゃく)の代わりに、賛同のしるしである「黄色い羽根」を持っています。歴史ある京都、平安京にあった時代の衣装がモチーフになっています。
3組のネタに会場大盛り上がり
まず最初にZAZY、ロングコートダディ、CRAZY COCOの3組がネタを披露しました。インパクトが大過ぎる黄色い羽根を付けたZAZYは、奇抜な発想力を生かしたリズムネタの紙芝居で会場を盛り上げました。
元外資系CA芸人のCRAZY COCOは、機内のトラブルから展開された、こんなCAおらんやろ!といったギャラ飲みネタで笑わせました。
ロングコートダディ(堂前透、兎)が現れると会場から大きな拍手が。兎が動物園の園長になり、堂前が色んな動物になって相談するネタで会場を沸かせました。
個性豊かなBBS会メンバー
続いてのトークコーナーではZAZY、ロングコートダディ、CRAZY COCOが参加。「『社会を明るくする運動』は知っていましたか?」と聞かれたZAZYは、このプロジェクトに参加し、法務省を訪問したこともあると明かし、その際に「露出は少なめに」と注意があったことを暴露、会場は大笑いしました。
活動内容を知ってもらうため、BBS会メンバーで社会人の川風さんと大学院生の難波さんも登壇。おのおの自己紹介をすると、「真面目な人が多いと思われがちですが、真面目だけど、個性豊かなメンバーが多いです」と上嶋さんが補足しました。具体的な活動としては、研修会や交流会のほか、子どもや若者たちへの学習活動を挙げ、さらに難波さんが少年院を訪れ、中学生に数学の学習指導をした際のエピソードを話してくれました。「分かると凄く喜んだ顔をしてくれたのが印象的でした」と語りました。
さらに、BBS会のメンバーから会場の皆さんへクイズが出題されました。答えを間違えても参加賞がもらえ、当たるとオリジナルグッズがプレゼントされ、皆さん楽しんで挙手し、プレゼントをもらいました。
最後に、法務省からのお知らせとして、「法務省では、年間を通じて“社会を明るくする運動”の様々なイベントや広報啓発活動を行っています。各地での取り組みやイベント告知等は、法務省保護局のSNSにて紹介をしていますので、ぜひフォローをお願いします。また、YouTube法務省チャンネルでは、“社会を明るくする運動”と吉本興業がコラボした動画なども公開。ぜひ、“社会を明るくする運動”で検索してご覧ください」とアナウンスされ、イベントは終了しました。
「京都国際映画祭」は2014年より「京都映画祭」から引き継いだ伝統と志を重んじ、「映画もアートもその他もぜんぶ」をテーマに「新しいモノ・コト」にも積極的に取り組んできました。第7回からは柔軟に形を変えてオンラインとリアルの良さを併せもつ、ハイブリッドの映画祭として開催しています。
『京都国際映画祭2023~映画もアートもその他もぜんぶ~』
開催期間:10月13日(金)~15日(日)
場所:よしもと祇園花月、京都市京セラ美術館、京都国際マンガミュージアム、おもちゃ映画ミュージアム、ほか
『京都国際映画祭2023~映画もアートもその他もぜんぶ~』公式HPはこちら
法務省『社会を明るくする運動』HPはこちら