“キングオブコント王者”サルゴリラが一夜明けて語る舞台裏「じつは緊張で手が震えたとき用のバージョンも…」

真のコント日本一を決める『キングオブコント2023』(TBS系)。今年は、“最年長コンビ”サルゴリラ(児玉智洋、赤羽健壱)が、歴代最高総合得点をたたき出して栄冠を手にしました。大会から一夜明けた10月22日(日)、苦労の末にキングの称号を掴んだ彼らは、いま何を思うのか――。朝から番組に出演し、多くの取材を受ける2人に話を聞くことができました。

出典: FANY マガジン
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爆笑問題の“優しさ”に感激

――優勝決定から一夜明けた、いまの心境を聞かせてください。

児玉 やっと徐々に「日本一になったんだ」って。まだ、(テンション的に)カーッてなってないですね。たぶん1日休みをもらえたら、大騒ぎすると思います。

赤羽 僕、高円寺に住んでいるんですけど、昨日、(優勝決定後の)打ち上げ配信が終わったあとに、高円寺芸人が集まる東高円寺の焼き鳥屋さん「まさ夢」にみんながいると聞いたので、ちょっと顔を出したんですよ。店に入った瞬間、お祝いしてもらって「優勝したんだ!」と実感しました。

――家族の反応はどうでしたか?

児玉 終わってから、奥さんに電話したら、泣いていましたね。

赤羽 結局、家に帰ったのが、朝の4時半ぐらいだったんですけど、母ちゃんも起きていて「眠れない」って。僕ぐらい興奮していました。

――おふたりとも眠ることはできたんですか?

児玉 僕はちょっとだけ寝られました。

赤羽 僕はぜんぜん眠れなかったです。めっちゃ眠いんですけど、どうしてもエゴサしたくて(笑)。気づいたら(仕事の)入り時間になっていました。

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――優勝直後、芸人仲間のみなさんから連絡はありましたか?

赤羽 めちゃくちゃいただきましたね。ぜんぜん返しきれていないですけど、生まれて初めて400件ぐらいLINEがきました。児玉と仲のいい(ピースの)又吉直樹さんから直接、連絡をいただいたのが、めちゃくちゃ嬉しかったです。

児玉 あと、SNSでみんなが泣いてくれた動画を見たんですけど(サルゴリラ優勝で、ジャングルポケット・太田博久、パンサー・向井慧‎、しずる・村上純ら芸人仲間が涙する様子がSNSで公開)、あれはいいっすね……。

赤羽 仲間最高。僕もひと息ついたタイミングでその動画を見たんですけど、タバコ吸いながら号泣しました。

――本日の朝はさっそく、『サンデー・ジャポン』に出演していました。

児玉 デーブ・スペクターさんがめっちゃ話しかけてきて、めちゃくちゃボケてきました……。すごかった! ここからいろんな人に会えるんだろうなと思うとワクワクします。

赤羽 爆笑問題さんの楽屋に行ってご挨拶させてもらったんですけど、太田(光)さんが顔芸してボケてきて、僕らがツッコんで……という、初対面だけど気を使わせないように振る舞ってくれて嬉しかったです。田中(裕二)さん含め、おふたりとも優しいなと思いました。

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優勝のために修正に次ぐ修正

――大会で披露した2本のネタは、いつごろできたものなのでしょうか?

児玉 1本目(「マジック」のコント)が去年の準決勝でもやったネタで、それをブラッシュアップしました。2本目の「魚」のやつは、昨年のキングオブコントが終わって1発目の新ネタライブでできたネタです。(コントの)種ができないと、1年間めっちゃ焦るんですよ。それが最初のほうにできたんで、安心感もあったし、「これを育てたら、もしかしたら!」という思いがありました。

赤羽 これまでにも、いろいろ修正したよね。

児玉 もう、めちゃくちゃ変えましたよ。変な方向にも行きましたし、いろんなパターンがあります。もはや「キングオブコント病」ですけど、ほかのネタのいいところをちょっと入れてみようって話もしました。とにかく優勝するために、いろんな手を使いましたね。

――改めて大会を振り返ってみると、どうでしたか?

児玉 やっぱり、(流れを作ったのは決勝トップバッターの)カゲヤマっすね。なんとなく予想はしていましたけど、「ここまで荒れるとは!」と思いました。

出典: FANY マガジン
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赤羽 カゲヤマの次がニッポンの社長でしたし。

児玉 本来なら順位が高くなるだろうネタが、ウケない状況になっていて。「うわ、オレらのどうだろう?」とは思っていました。

――テレビの画面越しでも、児玉さんの手が震えているのがわかりました。やはり緊張感はありましたか?

児玉 らしいですね。じつはぜんぜん気づかなくて! 一応、手が震えた用のバージョンも作っていたんですよ。震えたらこう言って、こうツッコむみたいな。

赤羽 手が震えるのは懸念していたんですけど、オレも緊張していたから、視野が狭くなっていて、ぜんぜん見えてなかったです(笑)。

――大会自体を楽しむことはできましたか?

児玉 「終わってみれば」ですよね。1本目の出番前に僕ら、セットにスタンバイしていて、最後のネタ合わせをしたんですけど、それでちょっとラクになった感じがしました。

赤羽 あのセットとか小道具を使ってネタ合わせをしたから、「また同じことをやればいいか」って。安心感はありましたね。

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準決勝直前に生まれた「ボケ」

――そんな1本目のネタが482点と、ファーストラウンドでダントツのトップでした。

赤羽 めちゃくちゃ嬉しかったです。最初、(同期の)かまいたち・山内(健司)の97点で「うわ!」ってなって。そこから高得点が続いたんで、「(テレビで)ずっと見てたやつだ!」って(笑)。ダウンタウンの松本(人志)さんが、97点とかヤバすぎです。

――その後、ファイナルステージに向けて、どんな胸中だったのでしょうか?

児玉 ちょっと点差がついたんで、「(総合得点で)いけるかも」と思ったんですけど、 カゲヤマの2本目の点数が良くて「ちょっと油断できない」とスイッチを入れ直して集中しました。

――これまで、そうして緊張するシーンは、どうやって心を落ち着かせてきたんですか?

児玉 当日、ネタ合わせをするときに、お互いフザけて台本から外れたことをやるんですよ。そうすると、いい感じになって、ちょっとリラックスできますね。

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赤羽 それこそ今年の準決勝で、マジックのコントのネタ合わせを出番直前にやったとき、児玉がアドリブでやったボケが「あ、それ面白い」ってなって。準決勝でやりました。

児玉 (ネタの中で)「カード見ません」の場面で言う「少し考えごとをしておきます」という流れは、準決勝の直前にできたやつです。

赤羽 それまでは、ただ別のほうを向いて、ふつうに「見ません」で終わってたんで。

――そのシーンは、審査員のバイきんぐ・小峠英二さんから褒められていましたね。

赤羽 そうなんですよ。めっちゃ嬉しかったです。

――サルゴリラさんの次なる目標を教えてください。

児玉 「メトロンズ」(サルゴリラ、しずる、ライスによる演劇ユニット)を大きくしたいです!

赤羽 これで3組中2組が『キングオブコント』キングで、1組が決勝常連なので、もう無敵のユニットですよ。

――今年7月に上演された第5回公演「ホームルール」も、とても面白かったです!

赤羽 ありがとうございます。次回の「寝てるやつがいる!」(2024年1月24〜28日に赤坂RED/THEATHERで開催)は、初の田所仁(ライス)脚本回なので注目していただきたいです。

児玉 おかげさまで(優勝が後押しになって)会場チケットが完売したみたいで嬉しいです(配信チケットは販売中)。

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取材・写真・文:浜瀬将樹

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