吉本興業創業110周年特別公演「伝説の一日」。4月3日(日)千穐楽壱回目で口上を務めたザ・ぼんちのぼんちおさむ、里見まさと、トミーズの雅、健、出番を終えたとろサーモン・村田秀亮、久保田かずのぶが囲み取材に応じました。
とろサーモンの2人は、開演が朝8時半と早い時間なのにお客さんも笑ってくれてやりやすかったとコメント。久保田が「東京から来て3分半やって、また東京に帰る」とつぶやきますが、「人気者の証拠!」とツッコミが入ります。雅も「いいお客さんです」と相槌を打ちつつ、「僕らの前のとろサーモンが無言の間が多い漫才やったから、お客さんをつかむのに時間がかかった。とろサーモンのせい。間を詰めた漫才をやってくれへんかな」とクレーム。久保田はすかさず「できないです」と即答しました。
まさとは「100年のときにも出していただいた舞台に110年も出していただいている。名誉なこと。元気でいられてるし」と笑顔。そして、「お客さんに演じやすくさせていただいた」と、客席を埋めたお客様に感謝を伝えました。おさむは「思い起こせば僕のデビューは110年前の明治45年でした」と話すと、まさとから「今日3回目!」とツッコミが入ります。改めて、今日は「いいお客さんで、笑ってもらえた、楽しんでもらえた、僕の寿命が伸びました」とこちらも感謝の意を表しました。
イベント名にちなんで“伝説”についてのエピソードを尋ねられると、久保田は「この“伝説の一日”、今日もお客さんが朝からパンパン」と大入り袋を取り出します。そして「42歳ですけど500円です」と中身も披露。すかさず「昔は5円とかやった」「上がったんや!」と先輩方からツッコミが。しかし久保田は「ものすごい汚れた500円です」とさらに悪態をつきます。これには「中身ちゃうねん、袋に値打ちがあんのよ」と、健が説教。しかし、そのあと「いらんかったらくれや!」と叫ぶと、久保田はそっと袋を手渡します。これには周りから「あげるな!」「渡されるのが一番困るんや!」とまたまたツッコミが入るなど、わいわいと賑やかな雰囲気で会見が進みました。
雅は吉本興業についての伝説を明かしました。無理やり家を建てろと言われ、無担保で1億以上の資金を段取りしてくれたと振り返ります。それが34歳のときで「担保はおまえの健康や」と言われたとのこと。「なんて愛情のある会社か」と持ち上げますが、「でもそれから年6%の利子を取る」としっかりオチをつけていました。
さらに「芸人は借金をすると働くというのを知っている」と雅。「全然借金のない僕らを見て、働け!と言ってくれたことが……」と話していると、健が「ちょっと待って」と話を止め、「金額がおかしい。自分はもっと少ない金額だった」とぼやきます。これにも「人、見とるな」「いや腕を見とるな」など、周りが言いたい放題。健は「コンビでえらい差ある!」と納得のいかない様子でした。
ここからザ・ぼんちの思い出話へ。漫才ブームのころ、まさとが最終の飛行機で東京へ向かうとき、旧なんば花月で当時の林正之助会長にあったとのこと。今なら甘えられるだろうと「小遣いください」とお願いしたところ、まったく相手にしてもらえず、「逆に小遣いくれって言われた」と笑顔で振り返りました。これを聞いた雅は「僕の話は会長が亡くなったあとです、吉本は変わりました」とアピールしていました。
改めて、「今日のお客さんの反応を見て感じたことは」という質問に雅は「なんばグランド花月は聖地と言われるくらい一番ウケる場所、林正之助さんの魂があると思う」と力説。おさむも「お客さんが笑うのに積極的」と同意します。健は口上のシーンに触れ、「朝8時半に出た途端、(お客さんが)両手を挙げて“来たで〜!”って。8時半にそんなことできる!?」と改めて観客の熱気に感心していました。
伝説の一日は、オンライン配信でも、吉本興業直営劇場などでのライブビューイングでも楽しめます。
ライブビューイングのチケットはFANY Ticketで購入できます。オンライン配信はFANY Online Ticketから視聴できます。11日12:00まで視聴できるので時間のあるときにじっくりご覧になれます。1日通し券がお得です。チケット販売は10日まで。
ライブビューイングは各会場に芸人も出演し、なんばグランド花月の公演を芸人と一緒に見て盛り上がることができます。チケットはFANY Ticketで購入できます。