NMB48塩月希依音と少女歌劇団ミモザーヌがいけばな対決 京都国際映画祭×華道家元池坊コラボ企画

10月13日(金)~10月15日(日)の3日間、よしもと祇園花月をはじめとした京都市内の各会場にて「京都国際映画祭2023」が開催されています。今年の京都国際映画祭では、当映画祭の名誉実行委員長を長年務められた中島貞夫監督の追悼上映をはじめ、映画上映や舞台挨拶、アート作品の展示やオンライン企画なども同時に展開し、映画もアートもその他も全部お楽しみいただけます。14日(土)、生け花発祥の地として知られる京都・六角堂の境内にある池坊ビルにて、京都国際映画祭2023×華道家元池坊コラボレーション企画として、「いけばなLIVE対決」が行われました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

生ける所作や選ぶ花材にもそれぞれの個性が

15分間の即興いけばな制作を披露するのは、「Ikenobo花の甲子園2023」大会アンバサダーを務めるNMB48塩月希依音と、少女歌劇団ミモザ―ヌからいわむらゆきね、いまもりまなか、ちばひなのの3人。МC&審査員を務めるのは、京都国際映画祭アートプランナーのおかけんたと華道家元池坊プロデュースする“生け花の魅力を伝えるメンズグループ”IKENOBOYSの田中伸明です。

おかけんたが2組を“ええ声”で紹介すると、華道家元池坊ビル1Fピロティに集まったお客さんが大きな拍手で迎えます。今回は、NMB48の塩月希依音VS少女歌劇団ミモザ―ヌチームという対決。おかが「1人対3人になりますが大丈夫ですか!?」と塩月に尋ねると、塩月は「大丈夫です!」と即答し、気合たっぷりの表情を見せました。対する少女歌劇団ミモザ―ヌチームは「久しぶりのいけばなで緊張してるけど、3人で力をあわせて頑張ります!」(いまもり)、「8回レッスンを重ねてきたので、その成果を見せたいです」(いわむら)、「団結力を発揮して、私たちらしい作品をつくりたいです」(ちば)と、こちらも気合い充分。

「笑顔の裏で火花が散ってますね」と田中がけしかけると、塩月は「10回以上お稽古をしているので負ける気はありません!」とさらに宣戦布告。「お稽古は裏切らないですからね!」と田中からエールが送られました。

持ち時間15分でさっそく対戦がスタート。ミモザーヌチームは、5分ずつ3人で交代して生けていきます。両者とも今日初めて見る花材に動揺しながらも、真剣な表情で手際よく作業を開始。ミモザーヌチームは3人で相談しながら、対する塩月はもくもくと迷いなく手を進め、生けるスタイルも対照的です。対戦では所作も審査ポイントになるとのことで、おかと田中は解説しながらしっかり見守ります。

時間がたつにつれて個性が出てくる両者の作品。塩月はダイナミックに直線を表現、ミモザーヌチームは華やかな雰囲気を纏ってきました。同じ花材でも生け手によってまったく異なる作品になるということがよくわかります。残り30秒というコールで焦り出す2組でしたが、無事に作品が完成し、お客さん側に作品が向けられると大きな拍手と歓声があがりました。

完成後には、3分間のプレゼンテーションで作品に込めた想いを発表。まずはミモザーヌチームのプレゼンです。「テーマはラブレター。中心の大きな花が主人公で、ラブレターにこめる感情をほかの花で表現しました」といまもり。さらにいわむらが「この作品自体がわたしたちからみなさんへのラブレターです」とキュートにアピールしました。

対する塩月の作品テーマはエネルギー。「赤と黄色のチスパ(菊)がエネルギーを放出しているイメージ。空間を大きく使うことで力強さを表現しました。スタイリッシュなトクサでメリハリをつけて、あえて蕾を使うことによってはじまりを感じさせるように…」と作品解説がとまらない塩月。「時間ギリギリで後片付けはスタイリッシュじゃなかったんですけど(笑)、ゆきねちゃんが片づけてくれました」と敵チームのサポートに感謝する一幕も。

お稽古は裏切らない!? 判定結果は…

どちらの作品も魅力的で、「判定難しいなあ…」と頭を抱えるおかと田中。苦渋の決断となった判定結果は、おか・田中ともに塩月の勝利!

「びっくりしました!うれしいです!」と稽古は裏切らないことを実感した様子の塩月。判定結果について、おかと田中は、「ほとんど差はなくほぼ同点」と2組を評価しました。惜しくも負けたミモザーヌチームのいまもりは、「わたしたちの想いは形にできました。悔しいけど素敵な対決ができて光栄です」と笑顔。いわむらは自身の公演タイトルでもある「ラブレター」にちなみ、ちゃっかり告知も。ちばは「貴重な経験ができれ楽しかった」と感想を述べました。

塩月は「Ikenobo花の甲子園2023」大会アンバサダーとして、「今日の対戦をきっかけに、みなさんがいけばなに興味をもってくれたらうれしいです」とコメントし、締めくくりました。

イベント終了後、完成作品は、15日(日)16時までWEST18 1Fエントランス(スターバックスコーヒー京都烏丸六角店横)で展示。また開催期間中は、1Fピロティにて、「伝統の美」というテーマで、いけばな展示も行われ、可憐な12作品が訪れた人たちの目を楽しませていました。

「京都国際映画祭」は2014年より「京都映画祭」から引き継いだ伝統と志を重んじ、「映画もアートもその他もぜんぶ」をテーマに「新しいモノ・コト」にも積極的に取り組んできました。第7回からは柔軟に形を変えてオンラインとリアルの良さを併せもつ、ハイブリッドの映画祭として開催しています。

『京都国際映画祭2023~映画もアートもその他もぜんぶ~』

開催期間:10月13日(金)~15日(日)
場所:よしもと祇園花月、京都市京セラ美術館、京都国際マンガミュージアム、おもちゃ映画ミュージアム、ほか

『京都国際映画祭2023~映画もアートもその他もぜんぶ~』公式HPはこちら

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