4月2日(土)に開幕した吉本興業創業110周年特別公演「伝説の一日」。なんばグランド花月には、これまでにない豪華キャストが集結しています。そんな中、初日弐回目公演に出演したティーアップ・前田勝と長谷川宏、ネタトップを務めたニューヨーク・嶋佐和也と屋敷裕政が囲み取材に応じました。
出演の感想を聞かれた屋敷は「普段の寄席と変わらないと思ったんですけど、舞台袖の人の数がすごい大ゴトやな、と。いつもと雰囲気が違いました」と普段とは違う空気を感じた一方、で「ステージ上が一番気楽でした」と振り返りました。嶋佐は「出演されている芸人さんも、数もメンツもそうそうたる顔ぶれ」と強調しました。
第弐回のトップを務めたことについて屋敷は「トップを任せてもらえたこともですが、なんばグランド花月のお客さん全員が僕らのことを知ってくれているというのが初めてだったのでうれしかった」と笑顔で語りました。嶋佐は「僕らの前に、フルーツポンチさんがわざわざ東京から来て前説していましたから、すごいなって」と改めてキャストの豪華さを振り返りました。ただ、フルーツポンチに対しては「ギャグをした時、客席がちょっと静かになってしまった」と指摘し、「その時に僕らとロングコートダディさんがしっかり引き締めたというか。『今日はしっかり行こうぜ』と、ひとつになった感じがありました」と、いい意味で団結力が強まったことを明かしました。
かたや長谷川は「とりあえず『伝説の一日』と言っていますが、僕らにとっては『伝説の3分』でしたからね。3分って、若手の頃の漫才コンクールの予選会でもなかなかないですよ。これだけの芸人の数をコンパクトにまとめるのが大変やったでしょうね。3分ネタは久しぶりの体験でした」と、普段とはまた違う舞台に新鮮さを感じた様子。
前田は「楽屋入りするときからいつもと違かった」とのこと。「千日前の交番所の前から、壱回目公演のお客さんが誰かの出待ちをしているのか、人がたくさんいた。その中を歩いてきたんですが『前田さん、写真撮ってください』と言われて『いいですよ』と言って撮りました」と、街もにぎやかだったといいます。「それに、エレベーター前から楽屋ロビーまでずっとレッドカーペットが敷かれてあって、スタッフからしてテンションが高い1日なんやなというのは感じました」。
すると屋敷も「ケータリングもすごかった。あんなん見たことないです」と目を丸くすると、前田も「なぁ! めっちゃあったな。なんか温めてあった」、長谷川も「吉本ではありえへん!」とうれしそうに語りました。
続いて「伝説の一日」にちなみ、身の回りの「伝説」にまつわるエピソードを聞かれた長谷川は、「ティーアップの伝説の一日」として、「僕が相方をおぶった一日。おんぶして病院に連れて行った日はコンビ愛でしかない!」と振り返ります。ある時の営業先で、磯に入ることがあり、その時に前田が何かを踏んでしまったのだとか。フジツボかと思ったら毒を持つ魚だったそうで、踏んだところから毒が回り、痛みで足が痙攣するほどだったそう。「それで、僕がおんぶして(前田を)病院まで連れて行ったんですよ!」と臨場感たっぷりに語る長谷川。しかし、前田曰く「僕が病院で治療を受けて『いって〜!!』と叫んでいる横で、こいつ(長谷川)は身長を測っていた」そうで、そのエピソードにニューヨークのふたりは大笑いしました。
屋敷は「若手の頃、仕事も忙しくなってきて、でも給料が少なくてアルバイトが辞められなくて全然睡眠時間が取れない時期があり、その時に疲れすぎた嶋佐が僕のことを『嶋佐』と呼んだ」という伝説のエピソードを。
嶋佐は、「吉本のお笑い運動会みたいな仕事で、僕らは“伝説の仕事”と呼んでいるんですが……」と当時を振り返り「若手の頃、30人くらいで集団行動(マスゲーム)を1カ月、毎日2時間くらい稽古して、結果的にクオリティが高すぎてトミーズさんや大阪の先輩がたが感動で泣いてました。あれは伝説ですね」と懐かしんでいました。
伝説の一日は、オンライン配信でも、吉本興業直営劇場などでのライブビューイングでも楽しめます。
ライブビューイングのチケットはFANY Ticketで購入できます。オンライン配信はFANY Online Ticketから視聴できます。11日12:00まで視聴できるので時間のあるときにじっくりご覧になれます。1日通し券がお得です。チケット販売は10日まで。
ライブビューイングは各会場に芸人も出演し、なんばグランド花月の公演を芸人と一緒に見て盛り上がることができます。チケットはFANY Ticketで購入できます。