オール阪神・巨人「これから伝説をまた作る」　チョコレートプラネットは「この会見が出番より緊張」

4月2日（土）に開幕した吉本興業創業110周年記念公演「伝説の一日」初日弐回目が終了し、早くも初日の折り返しに。弐回目の口上とトリを務めたオール阪神・巨人と、弐回目でネタを披露したチョコレートプラネット・長田庄平、松尾駿が囲み取材を行いました。

囲み取材は、感想を問われたオール巨人が「口上もやらせていただいて」と感謝を述べつつ、「配信で見てもらってることが頭になく、適当なことしゃべって申し訳なかった」と謝罪したのに対し、「そんなことないですよ！」とチョコレートプラネットの2人がツッコむというやり取りから始まりました。

一方、オール阪神が出番前にめまいを起こしたことを明かすと、オール巨人は「もういっぺんやってくるわ」。これにもチョコプラが「絶対に（時間を）押さないでくれって言われてます！」と、慌てて止めるという息の合ったやりとりで笑わせ、オール阪神が「こんなめでたい日にめまいがしたという伝説の一日」とオチをつけました。

長田は、前回（100周年のイベント）は出られていないと振り返り、「だから今回はめちゃくちゃ光栄」と笑顔を見せました。松尾も当時はパブリックビューイングのイベントのMCをやっていて、100周年イベントに携われていたものの悔しかったと吐露。長田も10年経ってやっと吉本に認められたな、と感慨深げに語りました。

そんな2人にオール巨人も「今、（チョコプラは）すごい」とべた褒め。オール阪神が「グリーン車でしょ？僕は普通車ですよ」と話すと、チョコプラの2人は驚きの表情。すかさずオール阪神は「うそ」と言うと、オール巨人は「払い戻ししてもらってる」とかぶせ、笑わせました。巨人が今までなら劇場で売れて、テレビに出てというパターンだったのが、最近はSNSなどから火がつくこともあると話すと、長田も「BSよしもともできて。（今日も）どこで何をやってるのかわからない」とコメント。この囲み取材も「次に行け」と言われて来てみたら、まさかの阪神巨人師匠との会見だったと明かし、松尾は「出番より緊張してます」と話しました。

続いて、「伝説の一日」にちなみ、伝説にまつわるエピソードに。オール阪神は、以前コンビでチャレンジする番組があり、そこでオール巨人が空手の講師の歯を折った、キックボクシングの先生を回し蹴りで客席の三列目まで飛ばした、プロレスラーを真剣に怒らせたという武勇伝を披露。さらにオール巨人がバイクのボルトをねじ切ったというエピソードを明かすと、オール巨人は「力の加減がわからへんかった」とポツリ。当時握力が80ほど合ったそうで、松尾も「改めて手を見たらめちゃでかい！」と驚きました。

オール巨人はコンビ20周年の公演をなんばグランド花月で開催したとき、劇場の周りが人で埋まったことを回想。「あれはうれしかった」と振り返りました。そして、自身が伝説を見てきたとコメント。「（笑福亭）仁鶴師匠、やすきよさん、Wヤングさんがやりはって、割れるほどの笑い、パーンッ！て」と話し、「ドアを開けてロビーからも観客が見ていた。それでも『まだまだ入れます、まだまだ入れます』とアナウンスがあったと当時ならではのエピソードを明かして笑わせました。そしてオール巨人は「そんな伝説を見てきたし、これから伝説をまた作らなあかんな」と力を込めました。

長田は2014年のキングオブコントで同期のシソンヌと競ったことを挙げ、売れないときもずっと一緒にライブをやっていた2組が決勝に行ったと話し、「最後の最後にどちらかが優勝ということになったときには震えました、こんな奇跡あるのかって」と熱弁。結局、シソンヌが優勝したものの、「舞い上がっちゃって、悔しいとかなかった。2組であの舞台に立てたのがめちゃくちゃうれしかった」と話しながら、「3日経ったらめちゃくちゃ悔しくて！俺らの方が笑いが多くなかった？って」と告白。オール巨人は「そういう悔しい思いがあってまたがんばれる」とアドバイスしますが、「優勝しないと残らんからな」とも。長田も「2位とか3位ばっかりなんですよ」とボヤきました。

「おもしろい漫才師が次々に出てくる吉本の強さの秘密は」という質問に対し、オール巨人は「NSCができたからでは？」と回答。「自分たちのときは誰かの弟子にならないといけない、相方も入ってから探す、いろんなハードルがあった」とし、「今はすごい才能が切磋琢磨して売れていく、ハードルを下げていっぱい集めるようになったのはNSCの功の部分」と説明しました。

さらに、オール阪神・巨人は「テレビと劇場で漫才を分けているが、配信についてはどう考えているか」と問われ、オール巨人は配信には一回も出ていないことを認めつつ、「今日も断った、でもそういうわけにはいかないと」と明かし、「劇場でしかやってないネタがあるから来てください」とアピールしていました。