4月20日(土)・4月21日(日)の2日間、「島ぜんぶでお～きな祭 第16回沖縄国際映画祭」が開催されています。今年の映画祭では、国内外を含む25プログラム（31作品）の映画上映、舞台挨拶や制作発表イベントなどを実施いたしました。
その他、お笑いライブや沖縄の未来を考えるソーシャルビジネスコンテスト、そして映画祭を締めくくる音楽ライブ「Laugh&Peace LIVE」も開催されました。
21日（日）には、那覇文化芸術劇場なはーと 大スタジオで、YouTubeチャンネル「エンタニメ」作品、『ぼくはやぁねこ』『もしお笑い芸人がボクの上司だったら!?』『星Xからのラッコ』が上映されました。
上映後は舞台挨拶が行われ、『もしお笑い芸人がボクの上司だったら!?』を監督した中道一将と、その中の1編「もしも上司がジャングルポケット斉藤だったら」に声優として参加したお笑いトリオ・ジャングルポケット（おたけ・太田博久・斉藤慎二）、そして、『星Xからのラッコ』に声優として参加した神楽千歌が登壇しました。
ロバート・秋山などの人気芸人たちも出演
「エンタニメ」は、よしもとが生み出すエンターテインメントをアニメーション化して発信するYouTubeチャンネル。よしもと芸人たちの珠玉のネタの数々も、次々とアニメ化され、ほっこり温かな雰囲気とともに、また新しい面白さを作り出しています。
『星Xからのラッコ』は、地球で遭難してしまった宇宙人が、身を隠すために擬態化した、高度な知能を持つラッコが主人公。そのラッコにさまざまな相談を持ちかける海洋生物たちとのやりとりがユーモラスに描かれています。
『ぼくはやぁねこ』は、吉本興業所属のイラストレーター・すぐる画伯が原作のほのぼの系4コマ漫画集『ぼくはやぁねこ』の初アニメ化作品。元気いっぱいだけど、ちょっとおっちょこちょいで不器用、好奇心旺盛な主人公「やぁねこ」のくすっと笑える日常を綴っています。
『もしお笑い芸人がボクの上司だったら!?』は、その名の通り、人気のよしもと芸人たちが職場の上司となり、部下とコントのようなやりとりを繰り広げる“ゆるゆるお仕事ショートアニメ”。ジャングルポケットのほか、ロバート・秋山竜次、アインシュタイン・稲田などの人気芸人が参加しています。
今回、ジャングルポケットは「もしも上司がジャングルポケット斉藤だったら」に参加し、斉藤は上司役、太田は斉藤が部下を連れてやってくる行きつけの店の主人（？）、そしておたけはなんと配膳ロボット役です。
レッドカーペットでは「ガレッジセールさんより人気ありました」
ステージに登場した５人は、まずは客席に挨拶。
神楽が「本日はご来場いただき、本当にありがとうございます」とキュートな声で挨拶をすると、続けておたけは「おたけサイコッチョー」と、自身のギャクを全力披露します。太田は「作品に携わらせていただき、今日の日を迎えるのを楽しみにしていました」と、舞台挨拶を意識しすぎた俳優モードで挨拶。斉藤は「ジャングルポケットの”斉藤さんだぞ“」とトレンディエンジェル・斎藤のギャグをパクって自己紹介し、早速爆笑をさらいました。
中道監督、ジャングルポケット、神楽の5人は、舞台挨拶前にレッドカーペットに参加。神楽はジャングルポケットの人気に驚いたといい、「ジャンポケさんがスター過ぎて…」と話すと、斎藤は「そうだったな」と天を仰いでポツリ。太田に「そこは、“そんなことない”だろ」とツッコまれます。
実際に、ジャングルポケットがレッドカーペットに登場した時の歓声は大きく、斎藤はその時のことを振り返り「（斉藤のギャクの）“ハーイッ！をやるたびに盛り上がって、本当にスターなんだなって思いました。ガレッジセールさんより人気ありました」と失礼発言。太田に「沖縄のスターだぞ！」と再び強いツッコみを受け、会場を笑いで包みました。
今回、宇宙人が擬態化したラッコを演じた神楽は、自ら宇宙人らしい役作りに挑んだそう。「それなのに、収録直後に、後でボイスチェンジャ―で声を変えますって言われて」と、収録時のまさかのエピソードを披露すると、他の4人からは「それ、先に言わなきゃダメだろ！」と驚きの声が。しかし、「完成した作品を観たら、意外に私の声だとわかるところが多くて」と、役作りがきちんと活かされていたことを明かしました。
ロバート・秋山はスタジオ入り2秒でアドリブを要求
MCから、自分たちの出演分以外で印象的だった作品を尋ねられると、おたけは「ロバート秋山さんのやつが面白い」と回答。秋山らしい自由な展開に、太田が「どこまで作られていたんですか？」と尋ねると、中道監督からは「ほぼアドリブですね」という回答が。さらに、「スタジオに入って2秒くらいで『勝手にやっていい？』って言われました」と、秋山の芸人らしいかっこいいエピソードが語られると、会場からは感嘆の声が漏れました。
その空気を察した斉藤が「芸人ってアドリブでやっちゃうところあるんだよね」とカッコつけてつぶやくと、太田はすぐに「10年くらいあなたのアドリブ観たことない」とツッコんで笑いをとりつつ、「だから、この作品は（斉藤に）合っていると思います」と、斉藤と「エンタニメ」との相性の良さを評価しました。
製作現場を和ませた、おたけの「あい」
中道監督は、芸人たちとの今回の作品作りについて、次のように語りました。
「日々働く中で、困ったり、しんどい、辛いと感じた時に、芸人さんがいてくれたらどれだけ楽しいんだろうと思ったことが、アイデアのきっかけになりました。実際に一緒に仕事をしてみると、芸人さんたちってめちゃくちゃ楽しそうじゃないですか。一緒にいて楽しくて、自分を笑わせてくれる人たちと仕事をするのがいいんやろなって。そう思わせてもらった仕事でした」。
観客たちが感心して聞き入る中、斉藤は少し照れたのか、「僕たちは人を笑わせることしかできなくて恥ずかしいよ」と再び二枚目コメントで決め、あっという間に会場を笑いで包みました。
また、中道監督は、ジャングルポケットとの制作現場を振り返り、この作品に対する三者三様の姿勢についても明かしました。
「演出の指示をすると、斎藤さんは真剣に目を見て「わかりました」って指示を聞いてくれるんですよ。太田さんも責任感をもって「はい、それでやります」と言ってくれる。おたけさんだけ、何言っても「あい」って（笑）。でも、それですごくリラックスできたので、いいトリオやなって思いました」
まるで漫才のように終始笑いで溢れていた、今回の舞台挨拶。日々の疲れや辛さを笑いで吹き飛ばしてくれる3つの作品は、YouTubeチャンネル「エンタニメ」で公開予定です。
作品概要
『ぼくはやぁねこ』
監督：石田眞穂
原作：すぐる画伯
公開年：2024年
『もしお笑い芸人がボクの上司だったら!?』
キャスト：ジャングルポケット（おたけ・太田博久・斉藤慎二）、トータルテンボス・藤田憲右、ロバート・秋山竜次、アインシュタイン・稲田、コットン・きょんほか
監督：中道一将
公開年：2024年
『星Xからのラッコ』
キャスト：神楽千歌ほか
監督：ナミキヒロシ
公開年：2024年
『島ぜんぶでおーきな祭 第16回沖縄国際映画祭』
（英語表記 16th OKINAWA INTERNATIONAL MOVIE FESTIVAL）
開催期間：2024年 4月20日（土）～21日（日）
開催場所：
那覇市 国際通り/那覇文化芸術劇場なはーと/パレットくもじ前交通広場
北中城村 イオンモール沖縄ライカム
沖縄市 シアタードーナツ ほか
主催：沖縄国際映画祭実行委員会
運営：株式会社よしもとラフ＆ピース
実施コンテンツ：レッドカーペット、映画作品上映、ステージイベント(お笑い、音楽、 ダンス等)、ソーシャルビジネスコンテスト ほか
