夏を迎えてますます盛り上がる大阪・関西万博。よしもとwaraii myraii館では「Comedy show」第6弾『SHOW-MONA』が7月22日(火)にスタートし、9月1日(月)まで毎日3回のステージが行われています。この企画は演出家・脚本家の河原雅彦氏が演出を、よしもとwaraii myraii館・総合プロデューサーの小松純也氏が監修、また、演目中の映像はムーチョ村松(トーキョースタイル)が、ナレーションはフリーアナウンサーの安東弘樹が担当。大阪弁で「ばかばかしい、くだらない」といった意味の「しょーもない」をタイトルに、世界に通じるパフォーマンスが繰り広げられます。

カラーコーンにけん玉…芸人たちの技が炸裂!
「ROUND1」として初日のトップに登場したのは、カラーコーンパフォーマーのバタハリ(いながきスタイル、バッフォイかさはら)です。まずは英語で自己紹介すると、さっそく2つの棒でカラーコーンを自在に操る芸を披露。会場から拍手を浴びます。
そこからも巨大カラーコーンとお皿回しのコラボパフォーマンスなどを見せると、会場とともに決めゼリフ「ダイセイコーン!」で声を合わせました。
「ROUND2」は、けん玉芸人の磯本五段。冒頭からけん玉をしながら登場し、「けん玉日本一芸人!」とアピールします。何種類ものけん玉の技を見事に成功させると、こちらも決めゼリフ「シャーオケィ!!」を会場と一緒にシャウト! ラストはジェンガを使った大技で盛り上げました。


観客参加の“しょーもない”コーナーも!
ここで、観客に“しょーもない”芸や話を披露してもらう「箸休めコーナー」に。会場から子どもたちがステージに上がりますが、テレてしまってうまく話せない子や、得意の技を披露して「ナイス!」「SHOW-MONA!」の声を受ける子も。子どもたちには“SHOW-MONAい”賞品が贈られました。
トリはSNSを中心に海外でも人気のウエスP。自らの芸を「ニュータイプテーブルクロス引き」と自己紹介すると、「テーブルを使う時代は終わった」と宣言します。
顔の上でストッキングとコップを使ったテーブルクロス引きで盛り上げると、そこからも、足の裏や顔など自分の体を使った技を次々と披露! ラストの大技もしっかりと決め、会場から大きな拍手を浴びました。


そのまま海外に持っていけるようなパッケージに
初回ステージのあと、演出を担当した河原氏に話を聞きました。
――最初のステージを終えて、手ごたえはどうですか?
とってもいい感じじゃないですかね。パフォーマンスはリハーサルなどで事前に見せてもらっていたので、今回はお客さん気分でリラックスして見させてもらいました。
――「SHOW-MONA」のコンセプトを教えてください。
万博会場のショーなので、そのまま海外に持っていけるようなパッケージにできたらという気持ちでつくりました。映像などもTikTok的な、世界のどこでもわかるようなものにしているので、いろいろな国の人が日本のお笑いを楽しむ機会になればと思っています。

「これを3回見たら、もとが取れる」
――「SHOW-MONA」の特徴を一言でいうと?
映像などは、このショーの特徴だと思っています。あとはテンポ感。なるべくコンパクトに、と考えました。そしてこれは吉本側からのリクエストでもあったんですが、見る側も参加できるようなものにというのもありました。
「SHOW-MONA」=「しょーもな」っていうのは、ユニークですごく豊かな表現だと思うんです。それを言うことで、その場が和むというか、ある種、ポジティブな雰囲気がつくれるというか。単なるマイナスの意味だけではないし、「しょーもな」は関西文化が産んだ特産物みたいなフィーリングだと思うので、見る側の人もステージに上がって「しょーもないなぁ」を芸人さんたちと一緒に気軽に楽しんでもらえたらと。
とはいえ芸人さんたちの芸って、今回、いろいろ見させてもらったんですけど、全然しょーもなくないんですよね(笑)。軒並みちゃんと完成度が高かった。そう考えると、芸人さんたちはこのタイトル、どう思ってるのかな(笑)。

――最後に、お客さんに向けてメッセージをお願いします。
各組5分間、それぞれの世界観を愉快に披露してくれているので、単純にその芸を笑顔で味わってもらいたいし、日替わりなので「こんな人がいるんだ」という芸人さんの層の厚さも見てもらいたい。炎天下の万博で、ほっと一息つける時間として楽しんでもらえたらいいですね。
1日3回やっているので、どこかで足を運んで見てほしいです。これを3回見たら、ほかのパビリオンに行かなくても、もとが取れるんじゃないかな(笑)。そして芸人さんたちにとっても、万博という機会が何かのチャンスにつながってくれたら、とても有意義な機会になると思っています。夢は大きく、世界進出への足がかりになれたら理想ですね。
「オレたちがこの夏、万博を沸かせる!」
1回目のステージを終えた芸人たちにも話を聞きました。
「さぐりさぐりで……」というけん玉芸の磯本は、「失敗したらすぐに東京に帰らされるかも、と緊張しかなかった」と心境をもらします。一方、ほかの舞台コンテンツ「大道芸のアシタ」にも登場したバタハリ・かさはらは、「お客さんの熱量がすごくて、こっちもやる気を引き出されている気がします」と万博のステージの特別な雰囲気を語ります。

「僕らもお客さんも『全然しょーもなくないやん』って絶対思ったはず!」と力を込めたのは、相方のいながき。「もっとモチベーションを上げて、この1カ月全力でやっていきたいです!」とアピールしました。
バタハリの2人の話を聞いていたウエスPは「一言一句まったくバタハリと同じです」と笑わせつつ、「この夏、万博を沸かせます! オレたちSHOW-MONAだ! OK!」と、力強くコメントしました。