伝統河内音頭継承者の河内家菊水丸が、“なにわの日”である7月28日(月)、大阪・関西万博の会場で行われたイベント「大屋根リング盆踊り~大阪から世界をつなぐ~」に登場しました。この日は、大阪府の吉村洋文知事や大阪市の横山英幸市長、西川きよしファミリーらが、大屋根リングの上で約8000人と一緒に盆踊りに参加。菊水丸はその後、EXPOアリーナ「Matsuri」で行われた「大阪の祭~EXPO2025真夏の陣~交流盆踊り」にも参加し、万博会場に河内音頭を響かせました。

吉村知事「この場に立てているだけで感動です」
大阪・関西万博では7月25日(金)~29日(火)の期間、大阪府内の各地域の魅力を広く発信するためのイベント「大阪ウィーク〜夏〜」が開催されました。26日(土)には、盆踊りの参加者と国籍の数でギネス世界記録に挑戦するイベントが開かれ、「3946人」「62カ国」で記録達成となりました。
28日(月)は、世界最大の木造建築物である大屋根リング上で、約8000人が参加して盆踊りを実施。スタート前には、河内家菊舞丸が参加者に河内音頭を知ってもらうために、「えんやこらせ〜どっこいせ〜」という定番の声に合わせた動きや手拍子をレクチャー。そして「大屋根リングで世界はひとつ」の意味を込めて、輪を作る動きをします。

本番前にはフライングで吉村洋文大阪府知事、横山英幸大阪市長、西川きよし、ヘレン、忠志、かの子が登場し、きよしは「小さなことからコツコツとがんばらせていただきます」と会場を盛り上げました。
この日の吉村知事と横山市長は、菊水丸一座の浴衣を着用。菊水丸から「河内家吉村丸、横山丸ということで名誉一門に加わっていただきました!」と紹介された吉村知事は、参加者にこう呼びかけます。
「この場に立てているだけで感動ですし、うれしいです。大屋根リングの上で、みんなで輪になって一生の思い出を作りましょう」
一方、「70年万博には(民謡イベントに)河内音頭だけが呼んでもらえなかった」と話す菊水丸は、「この8000人の盆踊り大会、今回はほかの民謡がなくて河内音頭だけ、河内音頭界の悲願が叶えられた」と感無量の様子でした。


横山市長「思い出に残る今世紀最大のスーパー盆踊り」
きよし、ヘレン、忠志、かの子も「ここからのロケーションはすごいですね!」「家族でこんな大イベントに参加させていただけることは光栄」と興奮を抑えられない様子。
さらに、ゆうちゃみ&ゆいちゃみ姉妹、NMB48から泉綾乃、川上千尋、塩月希依音、水田詩織が登場します。ゆうちゃみが「一緒に踊らせてもらうのを楽しみに来ました」と挨拶すると、ゆいちゃみも「一生の思い出をみんなと作ろうと思います!」と意気込みます。NMB48のメンバーも「がんばりましょう!」と会場に声をかけました。


そして、純金箔太鼓がリズムを刻み始めます。ギターがメロディを奏でると、いよいよ河内音頭がスタート! 約8000人の参加者が大屋根リングの上で輪になって踊るさまは圧巻。悲願が叶った菊水丸も、見事な歌声を万博会場に響かせます。
「夢のような空間で、いつまでもここにいたい!」
菊水丸の声に応じて吉村知事、横山市長、西川ファミリーらもリング上で盆踊りを楽しみます。最後は大屋根リングの上に花火の大輪が咲き、会場全体が拍手に包まれました。
吉村知事は「関西、日本中、世界中を盛り上げていきましょう!」とアピール。横山市長も「思い出に残る今世紀最大のスーパー盆踊りでございました」と会場に感謝しました。



EXPOアリーナの大トリにも菊水丸が登場!
菊水丸は場所を移してEXPOアリーナ「Matsuri」で行われた「大阪の祭~EXPO2025真夏の陣~交流盆踊り」へ。このイベントは27日(日)、28日(月)の2日間にわたって、大阪府下各地域の踊り手、音頭取りが登場し、地域で親しまれている盆踊りを披露するものです。
2日間の大トリとして登場した菊水丸は、たくさんの人が詰めかけた会場を見て「うれしいですね」と笑顔を見せます。

そして、徐々にテンポアップすることを伝えながら、河内音頭がスタート。太鼓が響くと会場から手拍子が起こり、やぐらのまわりに幾重もの人の輪ができました。
途中には、河内音頭の“レゲエバージョン”も。菊水丸が「次は『レゲエ一代男、ボブ・マーリー物語』で踊っていただきましょう!」と声をかけると、バンドがレゲエのリズムを奏で始めます。ボブ・マーリーの名曲もミックスされた、ここだけの河内音頭を全員が楽しみました。
そして、菊水丸の「『河内音頭で夜をぶっ飛ばせ』でお別れしましょう!」の声からテンポアップ。河内音頭にとってスペシャルな1日にふさわしいエンディングを迎えました。
