『Warai Mirai Fes 2022』直前企画「BiSHのライブはこう楽しむ!」ガクテンソク奥田ら緊急座談会

いよいよ今週末に迫った『Warai Mirai Fes 2022』。大阪・万博記念公園に、お笑い、アート、スポーツ、音楽、グルメなど、さまざまなお楽しみを大集合させ、4月29日(土・祝)から3日間にわたり開催されるビッグイベントです。中でも大きな注目を集めているのが、M-stage(お祭り広場)で連日行われるライブパフォーマンス。3日目となる5月1日(月)は「EXPO CARNIVAL」と題し、超人気アーティストのステージと選りすぐり芸人たちの漫才・コントが夢のコラボ! 今回は、この日のステージに出演するBiSHの魅力やライブの見どころを、『アメトーーク!』の「BiSHドハマり芸人」にも出演したガクテンソク・奥田修二と清掃員(BiSHファンの呼称)仲間のダブルアート・真べぇ、ラニーノーズ・洲崎貴郁にたっぷり語ってもらいました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

奥田、劇場の楽屋でMVを見せまくる

──BiSHを好きになったきっかけから教えていただけますか?

奥田 2015年にBiSHが始まったんですけど、もともとBiSっていうグループがあって、それが2014年7月に解散したんですよ。そしたら、年が明けた1月にプロデューサー兼社長の渡辺淳之介さんが、急にTwitterで「もう1回、BiSやります」ってつぶやいたんで、「え? あれ、やるの? 無理ちゃうん」と。BiSは“全裸MV”を撮ったりむちゃくちゃやってたんで「もう、できへんやろう」と思いましたし、僕としても「見ない方がいいんかな」という感じやったんです。2015年5月ごろに出た『BiSH―星が瞬く夜に─』を聴いた時も「BiSっぽいな」「ホンマにBiSもっかいやってんねや」ぐらいで。でも、次の年の秋ぐらいに『オーケストラ』っていう曲が出てMVを見た時に「これは見とかなヤバいぞ」と(笑)。そこからBiSHのMVをひたすら劇場の後輩たちに見せ続けました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

真べぇ 僕も奥田さんに見せていただいたんですけど、最初はそんなにハマらなくて。でも、のちに奥田さんがなんばグランド花月でアイドルのイベントを開催されて(2017年3月6日『学天即 奥田 35th Anniversary party G3〜Namba IDOL Summit〜』)、ゲストでBiSHが出演したんですよ。そこで初めて生のBiSHを見てズドンと来たんです。で、すぐに奥田さんにDVD見せてもらったり「どの曲がいいですか」って聞いたりして。

洲崎 僕も奥田さんから、マンゲキ(よしもと漫才劇場)の楽屋で『オーケストラ』のMVを見てくれって言われたのが最初やったんですけど。

奥田 洲崎はバンドやってるから、音楽的な見地からも見てくれと(笑)。

洲崎 僕は今までアイドルにハマったことがなかったんですけど、まずアイドルの概念が覆された。曲がバチクソにカッコよくて、パフォーマンスもよくて、その後も自分で調べたりして聴くようになりました。いわゆる“オーケストラ新規”です。

真べぇ 奥田さんのイベントで見た時は、「いまファンになった人、めっちゃおるやろうな」って思いました。他のアイドルも何組か出ていたので、そっちのファンの方も、何ならBiSHファンよりたくさん来られてたんですけど、(BiSHのライブ中)どんどん皆さんが引き込まれていくのを目の当たりにしたというか。もちろん、僕もその一人でした。

真べぇは“奥田新規”の清掃員!?

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

奥田 その後、2017年の末ぐらいに『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演してから、また一気にファンが増えましたね。“Mステ新規”って言われる人たちが。

洲崎 “なんちゃら新規”っていうのがいろいろあるんですよ。

奥田 “オーケストラ新規”、“Mステ新規”、そして2019年10月に放送された『アメトーーク!』の「BiSHドハマり芸人」からの“アメトーーク!新規”。

真べぇ 僕は“奥田新規”です(笑)。

洲崎 いまNGK(なんばグランド花月)に呼ぶのは……。

奥田 もう無理やな。

真べぇ でも、当時はOCATとかに、よく見に行ってましたもんね。

奥田 リリースイベントをやってたんですよ。

洲崎 ゲリラライブもありましたよね。

奥田 道頓堀で1回やった。

真べぇ 船の上でね。

奥田 プロモーションがおもしろすぎるんですよ。

洲崎 売り出し方がすごい。

奥田 ライブは基本、写真OKですし。それがSNSで広がっていく。

真べぇ 日本では珍しいですよね。

洲崎 こんな人気やのに、いまでもそうですもんね。

真べぇ しかも、メンバーがエゴサーチしてくれて、“いいね”が来たりするのがすごいうれしい。「届いてんねや!」っていう。

奥田 メンバーが「今日のライブありがとうございました」ってSNSに上げる時も、ファンが上げてた写真の中から気に入ったヤツをピックアップして使ってくれてたり。そらもうファンは熱くなりますよね。

洲崎 だから、どんどんいいカメラが増えていくんですよね(笑)。

奥田 ついに、こっち界隈でもスーズ・高見が一眼レフを放り込みだしました。

──大阪よしもとの清掃員は、ほかにどなたがいるんですか?

奥田 LINEグループがあるんですよ。僕とこの2人と、高見、ザ・プラン9・爆ノ介、もみちゃんズ、木尾モデル、モンスーン・T@TSU。そのメンバーで、定期的に僕の家で酒飲みながらBlu-ray見る会をやってます。

洲崎「アイドルの概念が変わった」

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

──皆さんをここまで夢中にさせる、BiSHの魅力って何なんでしょうか?

真べぇ 僕はもともとパンクが好きで、バンドもやってたんですが、BiSHの曲には、70〜80年代のパンクや、日本の90年代のロックバンドへのオマージュや引用めっちゃあるんですよ。だから音楽マニアの人は、そこで結構ハマれるんじゃないかな。グッズのデザインもそう。これ(着ているTシャツ)とかも、ザ・クラッシュ(イギリスのパンクバンド)へのオマージュですし。

洲崎 そもそも、キャッチフレーズが「楽器を持たないパンクバンド」ですもんね。

奥田 逆に、ビジュアルから入ってる人って、あんまり聞いたことないもんな。曲でやられる、歌声でやられるってパターンの方が多いですよ。

洲崎 僕もバンドやってるから、バンドイズムじゃないですけど、バンドサウンドにグッときたのと、あとはさっきチラッと言った「アイドルの概念が変わった」というのが。アイドルってキラキラしててかわいい振り付けがあって……とかですよね。もちろんBiSHにもそういう曲はあるし、メンバーも品があるんですけど、曲によっては振り乱してかき乱してみたいな、いい意味での下品さがあるんです。

真べぇ 「アイドルがこんなことしてええんか?」っていうね。

洲崎 そう、そこの衝撃がデカかったです。

奥田 あとは実際に見ていくと、ライブはすごくカッコいいんですけど、MCの時とかは「なんでアイドルやってるんやろ」っていうぐらい、なんかアイドルになりたくなさそうな子ばっかりなんですよね(笑)。

洲崎 確かに(笑)。

奥田 たぶんあの子らは、アイドルをやってるんじゃなくて、BiSHをやってるだけなんですよ。BiSHじゃなかったら、ステージには立たなかったんやろうなっていう感じがする。なんか奇跡的な六角形やなと思いますね。

BiSHからオタクへの愛がすごすぎる

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

──ちなみに、皆さんの“推しメン”は誰ですか?

洲崎 それが、最初はあったんですけど、なくなっていくというか……推しがなくなっていって、箱推しになる。

真べぇ ホンマにそう!

奥田 見るBlu-ray(ライブ)によって、主役も変わるしな。今日はモモコ(グミカンパニー)見とかなアカンとか、リンリンにしか目いかへん時もあったし。全員が完成してなさすぎて、むちゃくちゃ音外したりするんですよ。でも「今日はいいやん!」ってなったら、もうその子ばっかり見てしまう。「ハシヤスメ(・アツコ)、今日調子ええぞ!」とか。

洲崎 生歌なのもカッコいいですよね。

奥田 あと、水飲まないっていうのもあって。最初は普通に飲んでたんですけど、渡辺さんが「飲み方がカッコ悪い」って言い出して、「カッコいい飲み方できるようになるまでは飲んじゃダメ」となった。

真べぇ アユニ(・D)なんて、すごい汗かきやのに……。

洲崎 大丈夫ですかねえ。

奥田 でも結果的に、なんかそういうことを信じてついていく子らやからこそ、伸びていくんやろうなと思うんですけどね。

真べぇ どんだけ売れても、人間味がずっと残ってる。

奥田 シンデレラにしないというか、お姫さまになる日がずっと来ない子たちなんです。あと、BiSHからオタクへの愛がすごすぎる。ファンのSNSに対しての“いいね”とかもそうですし、今はコロナ禍で接触イベントはないですけど、前はチェキでツーショット撮影とかあって、人が(SNSに)上げてるのを見ると、ようそんなオーダーに応えるなあっていうのが。元芸人の後輩の女の子なんて、毎回チェキ撮りすぎてオーダーがなくなり、最終的に推しの子に炊飯器としゃもじ持たせるっていうよくわからないことしてました(笑)。

真べぇ・洲崎 (笑)

奥田 しかも、それにめっちゃ笑顔で応えてたもん(笑)。

真べぇ MCが結構グダグダやったりすることもあるんで、そこもすごく人間味を感じるなあと。

奥田 さっきまであんなにでっかく見えてた人が、MCではちゃんとただの女の子に見えるよね。「あ、ちっちゃ!」ってなる(笑)。

洲崎 ちょっとした寸劇が始まったりするんですよね。

真べぇ それがミスった時の感じとかがリアル。

奥田 『Warai Mirai Fes 2022』 ではMCも見てほしいよね。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

──非・清掃員の読者のために、“初BiSH”の楽しみ方を指南していただきたいですのですが……。

奥田 今は(コロナ禍で)声を出せないぶん、曲を聴くにはめっちゃいい環境なんですよ。静かやからストレートに歌詞まで聴こえてくる。しかも、BiSHのアウェーでの強さたるや……。

洲崎 巻き込まれますよね。

真べぇ 僕がハマったんが、まさにそれです。違うアイドルが好きで見に行ったのに、「ヤバい! カッコいい!」ってなったんで。

洲崎 簡単な振り付けとかもありますから。

真べぇ 一緒に踊るんは楽しいかもね。予習しなくても、その場で覚えられます。

奥田 まわりの人たちは、みんなBiSHを見てるんで、恥ずかしがる必要なんてないです。

解散発表で感じた「絶頂で散るカッコよさ」

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

──昨年12月に、2023年で解散することが発表されましたが、そのニュースを聞いた時は、どんな心境でしたか?

真べぇ 僕は正直、ちょっとうれしかったんです。セックス・ピストルズ(イギリスのパンクバンド)がそうやったように、絶頂で解散するなんてカッコよすぎると思ったんで……もちろん寂しさもありますけど、何か不思議な感情です。

洲崎 「やられたー!」って感じですかね。

真べぇ 「やっぱすげえ」っていう。

奥田 僕は解散が発表されたライブ(YouTubeで生配信)中に、覚悟が決まりました。「とりあえず、あと1年、全部推そう。全ライブ行ったんねん」と思ったんですよ。ショックはあったけど、ライブ見てたら、何かどうでもよくなって。

洲崎 清々しいというかね。

奥田 全部見届けてから考えようと。終わってから考えるしかないですよね。

真べぇ ラストは絶対に見たいですね。

奥田 絶対見る! 何でも休む!(笑)

──奥田さんは、先日も奈良でのライブを見に行かれたとか。

奥田 はい。死ぬほど泣きました。チケットがなかなか取れないのもあって、「あ、もしかしたら今日が(自分が見られる)ラストなんかも」って思った人から順番に泣いていくというか(笑)。いまは12カ月連続リリースっていう企画をやってて、新しい曲をやるとやっぱり楽しいんですけど、古い曲が入ってくるとエモい気持ちになっちゃうんです。『プロミスザスター』という曲の時に「エエ曲やな」と思ってうっすら男泣きみたいになってたら、横にいる高見が「これアカンわ……」って大号泣してました(笑)。

真べぇ 解散ライブ見たらどうなんねん。

洲崎 持たへんかもしれませんね(笑)。

真べぇ 今回のフェスでは、一番いい時のBiSHが見られるかもしれないですよ。いろんな思いがのっかったというか。

奥田 花火大会やとしたら、今年1年が、最後の大ラッシュ。バババババッって上がってお昼ぐらい明るくなって、その後は真っ暗になる。いまは全ライブが、一番のクライマックスに入ってるから。

アフタートークは「清掃員の代表として」

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

──ライブ後の、奥田さん、平成ノブシコブシ・徳井さん、アインシュタイン・稲田さんとBiSHのアフタートークも楽しみです。

洲崎 すごいですよね。

真べぇ ちゃんとしゃべれます?

奥田 何度も会ってるけど、毎回無理。死ぬほどお仕事スイッチを入れないと、オタクが出過ぎて……油断したらツッコミとか忘れちゃうんですよ。何を言われても「尊いな〜!」ってなっちゃうんで。

真べぇ・洲崎 (笑)

奥田 だから、とにかくスイッチ入れていかんとヤバいです。前の方にいるお客さんは、僕と同じ清掃員の方だと思うので、一応、その代表としてココにいるんだ、みたいな気持ちで挑みます。徳井さんはアイドル全般にすごく詳しい方なので冷静に回してくれはるやろうし、稲ちゃんは適度にボケてくださるやろうし。だから、僕はただのオタクが舞台上に立ってるテンションでも成立するだろうと予想してるんですけど……台本が届いたら、びっしり書き込みますわ。清掃員の方に「あるあるある」みたいな感じで笑ってほしいですから。

──今回は野外なので、雨が降ったらどうしよう、と迷っている方もいるかと思います。

奥田 いや、そんなん最高でしょ。

真べぇ 雨を味方につけると思います。

洲崎 外でびしょ濡れのBiSHのライブなんて、まず見ることできないですよ。

奥田 めちゃくちゃカッコいいやろな〜。

真べぇ もし雨なら、なおさら見ないと。

奥田 「楽器を持たないパンクバンド」の強みですね。楽器ないから雨でもできる(笑)。

洲崎 雨のフェスは何かが起こるって言いますし。

真べぇ そういうのいっぱいあるもんな。伝説が生まれるというか。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

──最後に、チケットを買おうか迷っている読者の背中を押すメッセージをお願いします!

洲崎 もちろんBiSHを見てほしいっていうのもありますし、ここ最近は(コロナ禍で)できなかったフェスの雰囲気も味わえるんで、この機会にぜひ参加して、大暴れして、一緒に清掃員になりましょう!

真べぇ BiSHが何を仕掛けてくるかは、すごく注目だと思います。ココでしか見られへんBiSHが見られると思うので、ぜひ体験してほしいです。

奥田 桜が満開な状態なんですよ、もう。お花見せえへん理由ないやんってことです。「もう散るってわかってんのに、何で家でじっとしてんの?」って話ですよね。いまからでも、すぐにチケット買えば間に合います。

洲崎 来て後悔することは、まずないですからね。

奥田 そう、みんな家から出て、万博記念公園に向かえばいいんです!


イベント概要

Warai Mirai Fes 2022 ~Road to EXPO 2025~

出典: FANY マガジン

日程:4月29日(金・祝)~5月1日(日) 
会場:万博記念公園 / 〒565-0826 大阪府吹田市千里万博公園1-1
(お祭り広場・上の広場・下の広場・EXPO’70パビリオン)
共催:チーム関西/吉本興業株式会社          
※雨天決行、荒天の場合は中断・中止の可能性がございます。

Warai Mirai Fes2022の情報は公式ホームページ、公式SNSを随時更新中!

ホームページはこちら
Twitterはこちら
Instagramはこちら

M-stageチケット発売中

FANYチケットはこちら

関連記事

関連ライブ配信

関連ライブ